春に向けて、4月5月のウェディングのお客様の対応で忙しくさせて頂いております。
そんな中、昨日は以前ウチキフィルムで結婚式を撮影させて頂いたお客様のマタニティ撮影に行ってきました。
とても素敵な雰囲気の2人に再会し、とてもほっこりとした気分になりました。
後日、ムービーとお写真をサンプルとしてご紹介したいと思います。
(ご自宅へ出張撮影に伺いました!結婚式のときと合わせてお2人のお宅へ伺うのは実は3回目でした。)
本日のテーマは「編集」について
さて、前回のブログの末尾に予告しましたので、結婚式の当日撮影後の後日の仕上げについて書いてみたいと思います。
ただし、今回は前回取り上げたお客様の仕上がりの映像そのものをお見せすることができないこともありますので、ワークフローのご紹介に留めておきたいと思います。
仕上げ=編集の話、かなりコアな内容なので、今回は業者選びという視点ではあまり役に立たないかもしれません。
撮影終わってから、編集です。
撮ってだしの編集の場合は撮影=編集という感じなのですが、後日編集だと撮影×編集という感覚を個人的には持っています。
正直、一番楽しい作業です。
同時に一番苦しくもあります。
編集の流れ
まずは事前のインタビューや当日のスピーチを全て聴きます。
その言葉から何が伝えられるかを考えます。
台詞を継ぎはぎして、脚本を作っていくような感じで、スピーチやインタビューを並べ変えていきます。
次にその言葉で表現できる世界観にあった音楽を探します。
音源は主に以下のサイトから探してきます。
・ソングフリーダム
・ミュージックベッド
そこでピックアップした音楽と台詞を合わせていきます。
そこでまず気持ちよいサウンドトラック・構成を作ります。
ウェディングハイライトの副産物
次に、映像素材の整理をします。
ウチキフィルムでは5分の結婚式のハイライトを制作するのに必要な素材を90分くらい撮影しています。
その映像素材を見やすく、必要があれば並べ替えて、2台のカメラで撮影している部分はミックスして、音を聞き取りやすくして、60分くらいにまとめます。
これはこれで「Video Footage」として映像ファイルとして書き出します。
ハイライトのおまけとしてDVDとブルーレイに収録します。
その過程で当日撮影した全ての映像素材を見ます。
全てを見ることで、当日の進行の中で起きることの「外」にあるシーンや何か引っかかるカットを把握しておくことができます。
その後に、最初に作ったサウンドトラックに映像をあわせていきます。
概ね2日くらいで、なんとなく見られるモノが出来上がります。
タイトル
そこで映像に「タイトル」を決めます。
以前の記事で書いたように、そこで映像にテーマや方向性が明確になります。
そこからさらに細部をブラッシュアップしていきます。
ちなみに前回のブログで紹介した日比谷パレスで撮影させて頂いたお客様のタイトルは「家族になる日」としました。
ご新婦のお手紙で明かしたご自身の家族の成り立ちのお話と、家族が増えていくことへの率直な喜びの言葉が何より印象的だったのが一つの理由です。
そこに前撮りで同行したご入籍のシーン=家族になる瞬間が、私の中で重なりました。
ムービーの冒頭は入籍へ向かうタクシーの中の2人。
市役所が近づき、新郎が突然緊張し始めて、想いを口にし始めました。
そこから始めてみました。
そんな感じで制作させていただきました。
ワークフローに戻ります。
本当の完成は少し先です。映像から少し離れます。
その間に何をするかというと、寝ます。
これが実は一番大事なんじゃないかと思います。
お風呂、入って、寝て、ご飯食べて、電車乗ったり、テレビを見たり、お茶したり。
その間、なんとなく編集中の映像のことが頭にあります。
腕組みして考え続けるわけではないんですが、ただ頭の中にあります。
そんなふうにして、一日を過ごして寝ます。
寝ているときに、映像で気になっているところが明確になってきます。
気になる理由が言語化されていきます。
場合によってはその解決策まで思いつくことがあります。
解決策が出てこないときは、風呂につかるとかシャワーを浴びるとか、あと食器洗いなんかが有効です。
(経験上、水周りがいいみたいです。)
…ワークフローの中に「寝る」というのが入っているのがウチキフィルムです。
参考にしてみてください!(…ならないか)
ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページ