2015年9月30日水曜日

結婚式を挙げてみて思ったこと(クラスカ) ③挙式について

本日は結婚式を挙げた時の体験談の続きを書きます。

今回のテーマは人前挙式

カメラマンとしては、キリスト教式・神前式・仏前式などなどいろいろ撮影経験がありますが、私たちは人前結婚式というスタイルで挙式しました。

理由としては、特に信仰がないので、神様がどうのというよりは来てくれた家族や友人たちに誓うのが筋だろうということで、人前式を選びました。

結婚式場クラスカの挙式会場

クラスカでは、いわゆるチャペルがないので、屋上で挙式をします。
(雨の場合は1階のラウンジでするみたいです)

で、当日は朝から雨!

でも着替えて、いろいろとやっている内に雨があがりました。
挙式直後、また雨が降るというギリギリな感じでしたが、なんとか外で出来ました。

人前式のテンプレート


人前式というのは、決まった形がないので、司会者さんやプランナーさんと流れを決めていきました。
いわゆるテンプレートがあるので、それをアレンジしていく感じです。

テンプレートの流れとしては
新郎入場

新婦入場

誓いの言葉

指輪交換・披露

キス

ゲストからの結婚の承認の拍手

退場
こんな感じですかね?


私たちがアレンジした点。

新婦入場
通常は新婦と父親の2人で入場するのですが新婦が『ピンと来ない』という理由でせっかくなのでお母さんも一緒に3人で入場しました

誓いの言葉
誓う内容を当日、ゲストに受付で書いてもらい、その中から3ほど選んで皆様の前で誓いました。
その後に前日に自分たちで考えた誓いの言葉の読み上げもしました。
人前結婚式のアレンジ

(受付で席番号を書いたチケットを渡し、誓って欲しいことを半券に書いてもらって受付で回収しました。)

退場時
フラワーシャワーというのが、なんかもったない感じがしてピンと来なかったのでバブルシャワー(シャボン玉)で退場しました。

コレくらいですね。
あとは、新婦が和装だったのでベールアップがないのでエアベールアップしようかどうかを真剣に考え、悩み、検討しましたが、結婚式の仕事をしてない人には伝わらないかもと思い、やめました。
演技力にも自信がないので…


挙式までの感想とカメラマンとして勉強になったこと

①新郎は意外とヒマ!

新婦が和装、新郎が洋装だったこともあり、準備にかかる時間は全然違いました。
なので、新郎はかなり手持ち無沙汰。
タバコとか吸わないし、挙式前に酒を飲むのも駄目だろうし…。
美容師さんとか、普段行く床屋でもどっちかといえば苦手な人種だし…(偏見ですかね?)
ウェルカムスピーチや謝辞は事前に用意しないことを決めていたのでそういう準備もなかったので、カメラマンが来てくれて助かったという感じ。
カメラマンは知っている人たちでした。なので、なおさら助かりました。
こういう新郎もたくさんいるだろうな、というのは発見でした。

②挙式中はゲストの顔は見られない。

結構久しぶりな人たちがいっぱい自分たちの為に来てくれてそれを目の当たりにするのが挙式が始まる瞬間なので、かなり感動します。
ただ、一度泣いちゃうと駄目なほうなので、両親とか古い友人の顔はあまり見られないですね。
だから写真とか映像で、嬉しそうな母親の顔とかが残っているのは本当助かるなぁと思います。

③挙式も自由でいい!

そもそも形式ばったことが苦手なので、挙式必要?っていう感じもありましたが、
いざ色々と準備したり、アレンジを考えてみると楽しい時間でした。


私たちの場合、緊張はあまりしない方なので、挙式中はただただ嬉しいだけでした。
当日は楽しんだモノ勝ちですね。
これから結婚式を挙げる皆様もぜひ楽しんでください!


ウチキフィルム 打木 健司





2015年9月27日日曜日

ミスチルと結婚式(音楽著作権について)

9月に入ったなぁと思ったら、もう10月。
ウェディングの仕事をしていると、8月終わったら、12月まではあっという間です。


結婚式のBGMの定番といえば


さて今日は結婚式の生い立ちビデオや撮ってだしエンドロールで2014年まで大人気だったミスターチルドレン(ミスチル)のお話。
世代的にはちょうど中学とかで大ブレイクしていたバンドなので、有名な曲はほとんど聴いてきました。


やっぱりミスチル大人気!


私が結婚式の業界で働き始めた頃にはバンクバンドの『糸』すでに生い立ちビデオやエンドロールの定番曲でした。
他にも『365日』や『GIFT』、などなど定番曲として流れていました。

さて、『2014年』まで大人気だったと冒頭で書いたのは、なぜでしょうか?
ミスチルが『2014年』に急に人気がなくなったというわけではありません。
それは2014年の4月にアイサムというウェディングシーンにおける音楽著作権の適法利用の推進と手続き代行を行う一般社団法人が出来たことがきっかけです。

それまでのウェディング映像における音楽利用についてどうだったかといえば自由に(勝手に)使用していた撮影会社がほとんどだったと思います。
『ムービーの音楽って大事ですよね』、なんてお客様に言いながら他人の作った音楽を勝手に使って、お金を払わない。
私自身も業界にいたので、当然自分も含めた話です。

少し話がそれますが、オリンピックのロゴの問題で示されたのが人の作品を勝手に使って・引用して作ったものは作品ではなく盗品に過ぎないという世間の認識だとすれば、かつての私たちウェディング映像の業界はただの盗人の集まりだったのかもしれません。

会社によっては普通に『365日』で作ったサンプルをアップロードして集客に使っていたところもありました。(今もたまにそういうとこありますが…)

もちろん金額の問題はありますが、…あんまりにも酷い状態だったよね?
というのが実態でした。


よりによってミスチルが登録されていないんです…


で、なんで『ミスチル』に限定して書いているのか?
それは、ミスチルの曲について、アイサム(=ジャスラック)で映像に使用する権利を委託されてないからです。
だからアイサム(=ジャスラック)を通してもDVDを制作する権利を得ることが出来ないのです。

使用するには直接著作権を管理している会社に掛け合って、言い値の使用料を払うという手段もあるかもしれません。
ただし、返事がいつ来るかも分からない、幾らお金がかかるのかもわからない状態で交渉することになります。
結婚式のムービーの曲を1年前から採算度外視で決めようとする新郎新婦はいないので、ウェディングムービーにミスチルの曲を使うことは現実に不可能となりました。



ウェディングの現場では…


もちろん、やっちゃってる会場・撮影会社はたくさんあります。
お客様も求めています。
だって、『ミスチル』だもの。

みんなで一斉に変われるなら、すごくシンプルで良い事だと思います。
ただ現状は業界の中も、お客様も、人それぞれという感じです。
会場の営業の人が新規のお客様に『ミスチルの曲でエンドロールが流せたら、この会場に即決します』なんて言われたら、多分受け入れてしまう人は多いでしょうね。
その背景があった上でプランナーさんからお願いされて断れる撮影会社はあんまりないと思います。
じゃあ、結局だれが責任に問われるか?
作り手側の問題もあるし、会場の問題もあります。お客様の意識の問題もあります。

「結婚式くらい好きな曲使わせてよ」 っていうお客様の気持ちも痛いくらい分かります。
作った人が勝手に使って欲しくないという曲があるのも分かります。

ただただ願っているのはウェディング業界全体で、
なるべく公平な形で統一の見解・統一のお客様への対応めて欲しいなということです

※こちらは2015年9月の記事になります。
今現在の状況と異なる場合もあります。

※追記※
「ミスチル」の楽曲を当日エンドロールとして使用する場合は
①ミスチルの曲に合わせてムービーを編集し、無音のDVDを作成する

②無音のDVDの再生と同時にミスチルの曲をCDで再生する。
↓(なるべくタイミングを合わせて)
③会場ではミスチルの曲に合わせたエンドロールが流れる。

④DVDには音を収録できないので、大体同じ長さのフリー音源、またはライセンスを購入できる音源に差し替えてDVDを製作して納品する。
ということで対応している会場・業者さんが現状としては多いようです。

※追記※朗報※
2019年7月くらいから、一部楽曲がアイサムに追加されました!
『365日』も追加されています。
またbankbandの『糸』なんかも追加になってみたいです!
詳しくはアイサムのサイトから楽曲検索してみてください。



結婚式当日のカメラマンをお探しの方はこちらのムービーをぜひご覧ください↓



ウチキフィルム 打木 健司
インスタのアカウントは@uchikifilmです!
フォロー大歓迎です!
ウチキフィルムのホームページはこちらから↑





2015年9月25日金曜日

フリーランスになって驚いたこと(結婚式の撮影マナーについて)

昨年フリーランスになってから、
色々な会場で色々なスタッフの方々と仕事をさせて頂く機会に恵まれています。

今まで一つの会社で、決まった会場・ある程度固定されたスタッフの中で仕事していたので、なんとなくその中の常識が身についているのですが、そこから一歩外に出ると、結構フリーダムなんだなと思うことがたくさんあります。

もちろんいろんなやり方があっていいのですが、個人的に『ないなぁ』と思うこともあるので、少しだけ書きます。

①キリスト教式の誓約の言葉で連写。

2回ほど持ち込みで入った会場の提携のスナップさんが2回ともやっていたので
これはその撮影会社のマニュアルなのかもしれません。
だとしても、映像としては、誓約の「はい、誓います」の瞬間に
ほぼシャッターの音しか残らないので、『あり得ないなぁ』と思ってしまいます。
どうなんだろう?連写必要ですかね?
写真で口の動きが少し分かる程度に残るけど、現実にはシャッター音が響き渡ってる。
映像に残るのも、シャッター音。
誓約が聞こえない結婚式、もう式としてどうなんでしょうか?


②ロケーションフォト中のメイクさんのスマホ撮影

新郎新婦のスマホを預かっていて…というのなら分かります。
でも、それ多分自分のだよね?っていうのが結構な確率であります。
まぁ、ムービー的にはすごい邪魔。
当日のロケーションフォトの時間は、それほど時間の余裕もないのでフォトグラファーさんを優先して、ムービー撮影のポジションを決めることが多いです。
そこにスマホの画面に夢中でかぶってきたり。
…あなたの仕事は何?って思います。
その画像どうするんだろう?ていうのも疑問です。
善意で真っ先に新郎新婦にメールで送ってあげたりするんでしょうが2人にはいいけど、フォトグラファーは嫌だろうなと思う

③カメラマンのラッシュアワー

一眼ムービーだったり、撮ってだし用の素材撮影だったり、記録ビデオだったり、結婚式のビデオカメラマンの種類が一昔前に比べて増えました。
また、スナップさんもセカンドカメラマンが入ることも増えたりで、一昔前に比べて2名体制でっていうのも多いです。
そこで起こるのが、ブライズルームのラッシュアワー。
黒いスーツのカメラマンが5人くらい、そこにメイクさん、アテンドさん、挨拶に来たプランナーやキャプテンなどなど。
そういう感じになるのはそれくらい『いい写真や映像を残したい』だけなのに、どこを撮っても誰か写りこむっていう皮肉。
これは撮影会社がちゃんと現場を見ずに単価アップだけを優先しているからのように思います。
もちろんその背景には会場側のマージンの問題がありますので、撮影会社だけの責任ではありません。
でも、そんなラッシュの中で、研修カメラマンまで入れてきたりすると、やっぱり2人のことなんか何にも考えてないんじゃないかと疑ってしまいます。



結婚式を撮影していて日々感じるのは、現実や未来を『想像する力』が大切だなぁということです。
自分が新郎新婦に結婚式という時間のあとに何を残してあげられるか?という問いを結婚式に関わるスタッフみんなが考え、お互いを尊重できる職場であって欲しいと心から思います。

ウチキフィルム 打木 健司

2015年9月23日水曜日

結婚式を挙げてみて思ったこと(クラスカ) ②ペーパーアイテムについ て

シルバーウィーク、いかがお過ごしでしたか?
私は仕事柄、撮影ばかりでしたが、天気に恵まれて最高でした。

本日は結婚式を挙げるにあたり準備するアイテムについての体験談を書きます。

結婚式のアイテムって何か?
必要最低限で羅列します。
・招待状
・席辞表
・席札
・メニュー
・ウェルカムボード
・リングピロー
・引き出物
・引き菓子
・送賓グッズ

これくらいですかね?
人によっては、ウェルカムドールとかあるかとは思いますが、とりあえず。

おそらく通常の結婚式会場では、大体会場が用意してくれる中から選びます。
会場によっては、一個いくらの持込料が掛かってくるかもしれません。

余談ですが、以前担当させて頂いたお客様で、会場装花にお金を掛けなかった分、テーブルに自分で折った鶴を飾ってもらおう(神前式・和装だったので)としたら、「鶴の設置料がかかります」と言われたという話を伺ったこともあります。

クラスカの場合はそのあたりはかなり自由でした。
好きな業者のものを探してきて使ってもいいし、自分で作ってもOK。
持ち込み料?なにそれ?って感じです。

初回の打ち合わせの見積もり段階から、作れますよね?っていう雰囲気。

まぁ、結論から言えば作れそうなものは全て作りました。(…ほとんど妻が、ですが)


ペーパーアイテム


招待状

世界堂でポストカードサイズの紙と封筒を買ってきて、内容を印刷しました。
切手を結婚式用のものを郵便局で買って、貼り付け、それぞれのゲストにメッセージを添えて、投函。

招待状について、この時知ったのは大体2ヶ月前の大安に出して、1ヶ月前の大安に締め切るということ。
これは仕事の打ち合わせにすごく役にたつというか、その待っている1ヶ月の気持ちというのは、結婚式を挙げた人しかわからない感覚かなと思います。
(私たちの場合は、仕事がフリーランス、出身の学校が美術・映像系ということもあり、友人たちも多くは同じ感じなので、直前までスケジュールが確定できない人多数、返信期限にルーズな人多数でなかなかドキドキしました。)


席次表席札

この二つは演出重視で作りました。
席辞表代わりに席の番号をV-1とか書いたチケットを渡して、披露宴会場でその席を見つけてもらう仕掛けにしました。
席の番号を示す席札は僕は本が好きなので、それぞれのゲストをイメージした本に栞を挟み、栞が本からはみ出る部分に席の番号が書いてある仕組みにしました。
妻は昔から写真を撮っていたの列席する方の写真を入れた封筒に番号が書いてある仕掛けでした。
このあたりの仕掛けは受付の作業が煩雑になったり、席に付くまで時間がかかる可能性があるので、一日何件もあるような会場では却下される可能性もあるかもしれません。
(親族には、高齢者も多いので、分かりやすいように普通の席次表と席札を用意しました。)

結婚式のペーパーアイテム

クラスカ結婚式のペーパーアイテム
 (本と写真がそれぞれ置きました)

クラスカ結婚式のペーパーアイテム
(席次表というかチケットです。この下に席の番号が書いてあります)


メニュー

メニューも自作しました。妻の友人に頼んでイラストを描いてもらいました。

結婚式のメニュー




ペーパーアイテムの準備について、ひとつ分かったことは、世界堂に行けば大体大丈夫ってことですね。
itoyaでもいいかもしれません。

クラスカ結婚式のウェルカムボード

(ウェルカムボードの代わりにポスターを作って、エントランスに貼ってもらいました)

もろもろ手作りが出来た理由のなかで一般的ではない要素をいくつかあげます。
・妻のセンスがよかった。
・シンプルなものが好きなので、複雑なデザインというよりはレイアウト重視だった。
・仕事上、パソコンにフォトショップとイラストレーターがインストールされていた。
・イラストレーターの友人がいた。
・2人ともフリーランスだった。

最後に、カメラマンとしての視点でひとつだけ言わせて頂きます。
頑張って手作りをされている方・今作っている方に
ひとつだけ残念な事実をお伝えすると、こうした受付周りの風景やペーパーアイテムをゲストが見てあーだこーだと言っているシーンを当日見ることは出来ません。
私たちも当日は全然見られませんでした。


カメラマンには要望として伝えておこう


写真や映像を注文して、もし要望を伝えられる場合は、
このあたりについてもしっかりお願いした方が良いと思います。
もちろん普通に物撮りとして、ある程度撮ってくれるとは思いますが、
それで満足してしまうカメラマンは結構多いです。

アイテムに関してのゲストのリアクションというのは、
席に着いたその時だけの出来事なので、狙っていないと撮れません。
カメラマンが挙式会場からパーティー会場へ移動するタイミングが変わってきたりします。

なので、こうした要望は事前に伝えることをおすすめします!

…こうして週一くらいで書いていくと長くなってしまいますね。
次回から短くこまめに更新していこうと思います!
できるだけ、多分、きっと!
今後ともよろしくおねがいします。



ウチキフィルム 打木 健司


ウチキフィルムのホームページはこちらから↑



2015年9月17日木曜日

結婚式を挙げてみて思ったこと(クラスカ) ①打ち合わせについて

このブログを読んで頂いている方は、
未来のお客様かウェディングの仕事をしている方が多いことと思いますので
役に立ちそうな体験談を少しずつですが、まとめたいと思います。

少しさかのぼる事、2014年の12月に≪クラスカ≫という目黒通り沿いにあるホテルで結婚式を挙げました。
その出来事を通して感じたこと、考えたことを書こうと思います。
長くなりそうな予感しかないので、今回は準備段階の打ち合わせについて書きます。

ゼクシィを買わない会場選び


日本の結婚式は会場を選ぶところから始まります。
(会場を選ぶためにゼクシィを買うところから始まるという説もあります。)
とにかく、私たちも会場を選びました。
これはとても簡単な作業でした。

なぜなら、結婚式を挙げるとすればどこでやるかは、結婚式を挙げようと決めた時点で決まっていたからです。
『クラスカ』という場所は当時住んでいた武蔵小山の家から近いということもあり、何か記念日のたびにご飯を食べたり、イベントがあれば行ってみる、2人にとって『好きな場所』でした。
結婚式についても、持ち込みが自由でオリジナルな結婚式が出来る素敵で珍しい会場という好印象を持っていました。

そんなわけで、会場見学ツアーという通過儀礼はパスして、
2014年の1月に見積もりを作ってもらって、2月に成約して準備が始まりました。

結婚式が決まって最初にすることは「ドレス選び」


まずはドレス選びとなるわけですが、オリジナルウェディングが売りの会場なので、かなり特殊で楽しいスタイルでした。
フェアなどで出展しているドレス屋さんが10個とかそれ以上あって、とりあえず片っ端から休日に3店舗ずつ巡りました。

ドレス屋さんというのは、都内のいいところ(代官山とか恵比寿とか)のマンションとかでひっそりと営業しているところが多いというのを初めて知りました。

びっくりした体験は、フィッティングの予約をして行った渋谷の店が、無人で電話を掛けても、応答もなく、そのまま帰る羽目になり、その後何のフォローもなかったこと
いろんな店があるんだなぁ、ウェディングの世界は広いなぁと変に感心?してしまいました。

らくやの着物
(ドレス屋を回った末に和装に落ち着きました。)


結婚式のテーマ


で、初回の打ち合わせが8月。
テーマを決めるところから始まる打ち合わせ。
成約してすぐプロフィールとかエピソードを書いたものを送っていたのですが、
どうやらそれは司会の方へ直行のようで、それを受けた提案みたいのはなかったです。

結局、なんとなく2人で考えてた『映画』に関することを散りばめていく結婚式にしていくことになりました。

今振り返ると、色々と期待しすぎていたなぁと反省することがたくさんあります。

プランナーさんと決めたテーマを、会場装飾のお花屋さんや司会の方との打ち合わせのたび、私たちのほうからもう一度説明したりする時に、ちょっとがっかりしました。
普段、打ち合わせをする業者の立場として、打ち合わせの前に出来る限りお客様の情報は欲しいと思うし、それを受けて提案するのが打ち合わせだという認識でいたので、そこの部分の見解の相違が大きかったです。


特に装飾については、かなり悩んでしまいました。
きっとクラスカで結婚式をする人というのは、いわゆるオリジナルウェディングっぽい雰囲気を求めている人がほとんどなんだと思います。
だから、業者さん的には、過去の具体例から「コレやってみたい!」というものをアレンジすることで成立するんだろうなぁと思います。
業者さんのほうが、白紙の状態で来られた様子で、当初全然なにも決まらなかったです。
過去の具体例や事前に送っていたイメージ画像の中から具体的なアイテム(黒板とか)を提案されると、私たちはどうしても、それはその人たちの結婚式であって、私たちのものではないと考えてしまったので、打ち合わせのやり方がそもそも合わなかったということだと思います。
そんなやり取りの中で、『オリジナルウェディングという名前のテンプレート』がしっかりあることを感じてしまいました。

クラスカのパーティー会場

クラスカのパーティー会場
(映画をテーマにして会場を装飾もろもろを決めていきました。)


以前、短編映画の企画の打ち合わせをしていたときに、具体的な作品例を上げて話を進めようとする監督のやり方に、プロデューサーが、具体例を挙げると決して新しく特別なものは生まれないという趣旨の話をしていたのを思い出しました。


クラスカを結婚式会場に選んでよかった点


打ち合わせを通して、良かったことは、
何かを売り込もうという姿勢での打ち合わせを一度も、誰からもされなかったことです。
それは元々私たちがいた撮影会社やその提携会場ではありえないことだと思うので、とても新鮮でしたし、ありがたいなぁと思いました。

料理のメニューについても、通常の料金の中でオリジナルで色々と考えていただけて、それを試食して色々と変更も出来ました。
ほとんど全ての料理に変更をお願いしたり、要望を加えてもそのことで何か料金的な話をされることは一切ありませんでした。
それも結構ありえない対応だと思うので嬉しかったです。



とにかく、そんな打ち合わせの日々は結婚式の仕事をする人間として、勉強になり、刺激的な時間でした。
結婚式の仕事をしている人で、どうにも打ち合わせが苦手という人は一度、自分とつながりのない会場で結婚式を挙げてみるといいかもしれません。(…結構、無茶なこと言ってるかもしれませんが)

そんなわけで、やっぱり長くなってしまいました。
続きはそのうちに書かせていただきますので、引き続きよろしくお願いします!

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページはこちら↑





2015年9月8日火曜日

持込カメラマンが必要なケース(結婚式のムービー撮影)

9月に入り、いよいよウェディングのシーズンが始まりました。
本日は、ごく最近、ウェディングの撮影の仕事をしている人から必ず聞く言葉をご紹介します。

1010日(土曜日・大安)、空いてない?」


10月=結婚式多い
大安=結婚式多い
土曜日=次の日、日曜日なので気兼ねなく騒げるから日曜日より人気!

人気の日に結婚式を挙げる方々は、そもそも早い段階から式場を予約しているので、予算もしっかり立てていてビデオ撮影を検討される割合も高い傾向があります。

そこにもうひとつ、体育の日に近いので運動会シーズン=普段結婚式を撮っているカメラマンのスケジュールが押さえられている。

もうエライことです。

では、撮影会社ではどんなことが起こるか?

①とにかく知っている人のツテでカメラマンを探す。
→スケジュール空いている時点でヤバイ。

②ウェディング撮影をやめていて、現在撮影の仕事すらしていない人に頼み込んで一日だけ復帰してもらう。
→プロじゃない時点でヤバイ。

③ネットで撮影を受け付けている会社にお客さんとして連絡してみる。
→ヤバイ。

8月、9月に入った新人をデビューさせる。
→逆にすごい。


※④の変則で、ブライズルームまたは送賓などを新人に担当させて、ちゃんとしたカメラマンが一日2件~3件撮りまくるというのもあります。

提携カメラマンの弱点


通常、提携会場のカメラマンの強みは、
会場の流れを知っていて、スタッフとコミュニケーションが取れて、
会場の撮影に慣れていることだとみんな言います。プランナーも言います。

ただおそらく1010日に関してはそうした会場カメラマンの強みを発揮できないケースが多々出てくるかと思います。
本当にうまい社員カメラマンは、はじめて入る(会う)カメラマンのフォローに忙殺され、自身が撮影する時はその日の一番最後の婚礼で、その頃には疲れきっています。

もちろん、全部が全部持ち込みが良いとは言いません。
ただ1010日に提携会場にビデオを発注すると当たりはずれがあります。
失礼な話ですが、とくに人気のない会場の場合は、はずれる可能性が高まります。
撮影会社的に事故があっても傷は小さいですし、前後の施行がなく、最初や後半をフォローする人員もさけないことが多いので、そういうことになってしまいます。

本当に映像にこだわりたい方・何ども見たくなるものが欲しい方には当たり外れがある提携カメラマンよりは打ち合わせ・指名可の持ち込みをお勧めします。
(ちなみに経験上、極端に価格の安い持込カメラマンに関しては、よく確認をする必要があるかとは思います)


撮影の要望を伝えましょう!


提携会場で当たりに当たる方法として、婚礼ビデオの場合は商品のランクが必ずしもカメラマンのランクではないので、高い商品を頼むよりは要望をたくさん、細かく伝えておくことが一番有効だと思います。そのほうが高額商品の受注より要注意!となります。

完全に独断と偏見ですが、今年の秋のもうひとつのピークはおそらく1122日(三連休の真ん中・友引・『いい夫婦の日』)になるかと思います。
いろんなエピソードが生まれそうな予感がしています。

ちなみに、ウチキフィルムも1010日、なんとか仕事にありつけました。
感謝感謝でございます!

ウチキフィルム 打木 健司

2015年9月2日水曜日

結婚式の打ち合わせをまとめることの重要性について

今日は来週に撮影させていただく、会場の下見に行ってきました!
下見と言いつつも、機材を持っていき、前席などの関係で当日撮れるか分からない誰もいないチャペルの映像も撮影してきました。

会場下見について


下見の際には光の綺麗なところや撮影が難しい場面見つけておくことをします。
それだけでなく、会場側のNG事項のチェックもします。
というのも、会場側が新郎新婦に伝えるNGと持ち込みカメラマンに伝えるNGが違うことがあるからです。
なので、そのあたりのことは事前に新郎新婦と打ち合わせで聞いたNG事項をまとめてメールでやり取りをしています。

案内してくれるプランナーを信じたいのですが、中には新郎新婦には良いことを言い、業者には違うことを言うことも多々あります。
メールという目に見える証拠を残しておいてから、担当プランナーに会うようにしています。

できれば、新郎新婦にも会場の方と決めたこと、確認したことは打ち合わせ後のその日にメールでまとめて送っておくことをお勧めします。
本来であれば、プランナーがやるべきことですが、プランナーも土日であれば複数の案件の打ち合わせをこなしていますので、次の日になったり、その次の日から連休で…なんてことになると、確認が漏れて忘れられてしまうこともあります。


自分の結婚式について


たとえば僕自身の結婚式の話。
事前に花屋さんとの打ち合わせで決めたテーブル装花の色が当日違っていたのですが、それを証明するものが何もなかったので、何もいえませんでした。
そもそも当日は当日だったので、来てくれているゲストに集中しているので、気づけない!
プランナーは花のことは花屋まかせなので、気づくよしもなく…。
あとで写真で気づきました。ウェディングって怖いなと思いました。

会場やプランナー任せにしない


カメラマンとして撮影をしていても、NG事項をプランナーと確認していても、当日のチャペル挙式にプランナーが立ち会っていることはほとんどないので、当日だけ関わる聖歌隊の方の一存で突然NGとなることもあります。
その場合もメールでのやり取りがなければ、言った言わないを言い争って終わるだけです。

なので、自分の経験からも言えることは、とにかく形になるもので、打ち合わせの記録を残しておくことが大事です。
本当はプランナーや個別の業者の側がやるべきことですが、やってくれない誠意のない業者もいます。
僕は自分の経験から打ち合わせの次の日には新郎新婦へまとめのメールを送っています。

プランナーにとってはたくさん抱えている案件のひとつですが、2人にとっては一度だけの結婚式なので、大変ですが自分でコントロールしていく意識も大切なんじゃないかと思います。

うーん、おかしな話ですね。
でも現実。
でも結婚式そのものは素晴らしいと思う。
だから出来ることはしたいといつも思っています。

とりあえず、今日の下見ではミニジブという小型のクレーンでチャペルを撮影してきました。もはや下見というか会場のプロモーション撮影な感じです。


新横浜グレイスホテルのチャペル
(イメージとしてはこんな感じです。)

そんなひとつひとつを積み重ねていくことで、少しずつ結婚式の映像のクオリティーを上げて行きたいと思っています。
できれば、僕が関わる結婚式自体の質も高めていけるようになれたら幸せです。


ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページ


2015年9月1日火曜日

持ち込みカメラマンとしての戦い方(結婚式のビデオ撮影)

本日9月1日より、ウェディングムービーの世界に入って10年目に突入します。
まぁ、だからってどこからか表彰されるわけでもないのですが、なんとか10年目になりました。

提携会場のビデオカメラマンとして8年、フリーランスとしての1年を過ごしました。
同じウェディングのビデオカメラマンでも、会社や会場というものを通して撮る結婚式と、直接お客様から依頼を受けて、持ち込まれて撮る結婚式ではまったく違うものなので、ある意味ではまだまだ2年目の駆け出しなのかもしれません。

提携会場のカメラマンのメリットは確かに大きいです。
たとえば、挙式中、一番良い場所で撮影できること。
たとえば、牧師や披露宴司会者、会場スタッフのクセや特徴を知っていること。

持ち込みカメラマンとしての戦い方


だから、フリーになっていつも考えているのは
提携会場のカメラマンが出来ないorしない提案や対応をすることです。

ウチキフィルムが1件の結婚式を撮影する場合

メールで2人にアンケート

その答えを元に出来る提案を考え、打ち合わせ

私服前撮りのためのロケハン

私服前撮りとインタビュー

会場下見

当日についての具体的な打ち合わせ

当日撮影

こんな感じです。

結婚式を撮影するうえでのアドバンテージ


おそらく会場や会社を通して、こんな対応をすることはほとんど不可能です。

だから提携会場のカメラマンにはないアドバンテージを得たうえでいつも撮影しています。

たとえば、当日のブライズルームでお会いすると、緊張した顔が安心した笑顔に変わって、名前で呼んでもらえるというアドバンテージ。

たとえば、インタビューやアンケートをしているので、ご家族との物語を花嫁の手紙を読む前から知っていて、お2人が何を結婚式を通して、表現したいのかを知っていて、何を撮れば良いかを知っているというアドバンテージ。

たとえば、私服前撮りを通して、2人の関係性やバックグラウンドを表現できたり、画のバリエーションを豊富にできるので、映像に深みやリズムを生み出せるアドバンテージ。

などなど、勝ち負けではないですが、絶対に、提携会場の映像を越えるクオリティーを目指しています。

フリーランスとしてはまだまだ2年目なので、これからフリーランス・持ち込みカメラマンとしてのアプローチをもっともっと見つけていけると思っています。

とりあえず、フリーランス2年目の現在地はこんな感じです。



2015年8月のウチキフィルムサンプル
(シェ松尾・青山サロンで撮影)

今後ともよろしくお願いいたします!


ウチキフィルム 打木 健司

映画の中の結婚式について

12月31日。 大晦日。 仕事柄、秋は忙しく日々が過ぎ去っていくので、10月くらいには夫婦で『正月が楽しみだねー』なんて話をしています。 大晦日の夜から元旦とおせちを作って食べて、お酒をのんで、雑煮を食べてという毎年のお正月は、夫婦にとって大切なひと時です。 お正月の特...