2015年9月25日金曜日

フリーランスになって驚いたこと(結婚式の撮影マナーについて)

昨年フリーランスになってから、
色々な会場で色々なスタッフの方々と仕事をさせて頂く機会に恵まれています。

今まで一つの会社で、決まった会場・ある程度固定されたスタッフの中で仕事していたので、なんとなくその中の常識が身についているのですが、そこから一歩外に出ると、結構フリーダムなんだなと思うことがたくさんあります。

もちろんいろんなやり方があっていいのですが、個人的に『ないなぁ』と思うこともあるので、少しだけ書きます。

①キリスト教式の誓約の言葉で連写。

2回ほど持ち込みで入った会場の提携のスナップさんが2回ともやっていたので
これはその撮影会社のマニュアルなのかもしれません。
だとしても、映像としては、誓約の「はい、誓います」の瞬間に
ほぼシャッターの音しか残らないので、『あり得ないなぁ』と思ってしまいます。
どうなんだろう?連写必要ですかね?
写真で口の動きが少し分かる程度に残るけど、現実にはシャッター音が響き渡ってる。
映像に残るのも、シャッター音。
誓約が聞こえない結婚式、もう式としてどうなんでしょうか?


②ロケーションフォト中のメイクさんのスマホ撮影

新郎新婦のスマホを預かっていて…というのなら分かります。
でも、それ多分自分のだよね?っていうのが結構な確率であります。
まぁ、ムービー的にはすごい邪魔。
当日のロケーションフォトの時間は、それほど時間の余裕もないのでフォトグラファーさんを優先して、ムービー撮影のポジションを決めることが多いです。
そこにスマホの画面に夢中でかぶってきたり。
…あなたの仕事は何?って思います。
その画像どうするんだろう?ていうのも疑問です。
善意で真っ先に新郎新婦にメールで送ってあげたりするんでしょうが2人にはいいけど、フォトグラファーは嫌だろうなと思う

③カメラマンのラッシュアワー

一眼ムービーだったり、撮ってだし用の素材撮影だったり、記録ビデオだったり、結婚式のビデオカメラマンの種類が一昔前に比べて増えました。
また、スナップさんもセカンドカメラマンが入ることも増えたりで、一昔前に比べて2名体制でっていうのも多いです。
そこで起こるのが、ブライズルームのラッシュアワー。
黒いスーツのカメラマンが5人くらい、そこにメイクさん、アテンドさん、挨拶に来たプランナーやキャプテンなどなど。
そういう感じになるのはそれくらい『いい写真や映像を残したい』だけなのに、どこを撮っても誰か写りこむっていう皮肉。
これは撮影会社がちゃんと現場を見ずに単価アップだけを優先しているからのように思います。
もちろんその背景には会場側のマージンの問題がありますので、撮影会社だけの責任ではありません。
でも、そんなラッシュの中で、研修カメラマンまで入れてきたりすると、やっぱり2人のことなんか何にも考えてないんじゃないかと疑ってしまいます。



結婚式を撮影していて日々感じるのは、現実や未来を『想像する力』が大切だなぁということです。
自分が新郎新婦に結婚式という時間のあとに何を残してあげられるか?という問いを結婚式に関わるスタッフみんなが考え、お互いを尊重できる職場であって欲しいと心から思います。

ウチキフィルム 打木 健司

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