2015年9月17日木曜日

結婚式を挙げてみて思ったこと(クラスカ) ①打ち合わせについて

このブログを読んで頂いている方は、
未来のお客様かウェディングの仕事をしている方が多いことと思いますので
役に立ちそうな体験談を少しずつですが、まとめたいと思います。

少しさかのぼる事、2014年の12月に≪クラスカ≫という目黒通り沿いにあるホテルで結婚式を挙げました。
その出来事を通して感じたこと、考えたことを書こうと思います。
長くなりそうな予感しかないので、今回は準備段階の打ち合わせについて書きます。

ゼクシィを買わない会場選び


日本の結婚式は会場を選ぶところから始まります。
(会場を選ぶためにゼクシィを買うところから始まるという説もあります。)
とにかく、私たちも会場を選びました。
これはとても簡単な作業でした。

なぜなら、結婚式を挙げるとすればどこでやるかは、結婚式を挙げようと決めた時点で決まっていたからです。
『クラスカ』という場所は当時住んでいた武蔵小山の家から近いということもあり、何か記念日のたびにご飯を食べたり、イベントがあれば行ってみる、2人にとって『好きな場所』でした。
結婚式についても、持ち込みが自由でオリジナルな結婚式が出来る素敵で珍しい会場という好印象を持っていました。

そんなわけで、会場見学ツアーという通過儀礼はパスして、
2014年の1月に見積もりを作ってもらって、2月に成約して準備が始まりました。

結婚式が決まって最初にすることは「ドレス選び」


まずはドレス選びとなるわけですが、オリジナルウェディングが売りの会場なので、かなり特殊で楽しいスタイルでした。
フェアなどで出展しているドレス屋さんが10個とかそれ以上あって、とりあえず片っ端から休日に3店舗ずつ巡りました。

ドレス屋さんというのは、都内のいいところ(代官山とか恵比寿とか)のマンションとかでひっそりと営業しているところが多いというのを初めて知りました。

びっくりした体験は、フィッティングの予約をして行った渋谷の店が、無人で電話を掛けても、応答もなく、そのまま帰る羽目になり、その後何のフォローもなかったこと
いろんな店があるんだなぁ、ウェディングの世界は広いなぁと変に感心?してしまいました。

らくやの着物
(ドレス屋を回った末に和装に落ち着きました。)


結婚式のテーマ


で、初回の打ち合わせが8月。
テーマを決めるところから始まる打ち合わせ。
成約してすぐプロフィールとかエピソードを書いたものを送っていたのですが、
どうやらそれは司会の方へ直行のようで、それを受けた提案みたいのはなかったです。

結局、なんとなく2人で考えてた『映画』に関することを散りばめていく結婚式にしていくことになりました。

今振り返ると、色々と期待しすぎていたなぁと反省することがたくさんあります。

プランナーさんと決めたテーマを、会場装飾のお花屋さんや司会の方との打ち合わせのたび、私たちのほうからもう一度説明したりする時に、ちょっとがっかりしました。
普段、打ち合わせをする業者の立場として、打ち合わせの前に出来る限りお客様の情報は欲しいと思うし、それを受けて提案するのが打ち合わせだという認識でいたので、そこの部分の見解の相違が大きかったです。


特に装飾については、かなり悩んでしまいました。
きっとクラスカで結婚式をする人というのは、いわゆるオリジナルウェディングっぽい雰囲気を求めている人がほとんどなんだと思います。
だから、業者さん的には、過去の具体例から「コレやってみたい!」というものをアレンジすることで成立するんだろうなぁと思います。
業者さんのほうが、白紙の状態で来られた様子で、当初全然なにも決まらなかったです。
過去の具体例や事前に送っていたイメージ画像の中から具体的なアイテム(黒板とか)を提案されると、私たちはどうしても、それはその人たちの結婚式であって、私たちのものではないと考えてしまったので、打ち合わせのやり方がそもそも合わなかったということだと思います。
そんなやり取りの中で、『オリジナルウェディングという名前のテンプレート』がしっかりあることを感じてしまいました。

クラスカのパーティー会場

クラスカのパーティー会場
(映画をテーマにして会場を装飾もろもろを決めていきました。)


以前、短編映画の企画の打ち合わせをしていたときに、具体的な作品例を上げて話を進めようとする監督のやり方に、プロデューサーが、具体例を挙げると決して新しく特別なものは生まれないという趣旨の話をしていたのを思い出しました。


クラスカを結婚式会場に選んでよかった点


打ち合わせを通して、良かったことは、
何かを売り込もうという姿勢での打ち合わせを一度も、誰からもされなかったことです。
それは元々私たちがいた撮影会社やその提携会場ではありえないことだと思うので、とても新鮮でしたし、ありがたいなぁと思いました。

料理のメニューについても、通常の料金の中でオリジナルで色々と考えていただけて、それを試食して色々と変更も出来ました。
ほとんど全ての料理に変更をお願いしたり、要望を加えてもそのことで何か料金的な話をされることは一切ありませんでした。
それも結構ありえない対応だと思うので嬉しかったです。



とにかく、そんな打ち合わせの日々は結婚式の仕事をする人間として、勉強になり、刺激的な時間でした。
結婚式の仕事をしている人で、どうにも打ち合わせが苦手という人は一度、自分とつながりのない会場で結婚式を挙げてみるといいかもしれません。(…結構、無茶なこと言ってるかもしれませんが)

そんなわけで、やっぱり長くなってしまいました。
続きはそのうちに書かせていただきますので、引き続きよろしくお願いします!

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページはこちら↑





映画の中の結婚式について

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