2018年12月31日月曜日

映画の中の結婚式について

12月31日。
大晦日。
仕事柄、秋は忙しく日々が過ぎ去っていくので、10月くらいには夫婦で『正月が楽しみだねー』なんて話をしています。
大晦日の夜から元旦とおせちを作って食べて、お酒をのんで、雑煮を食べてという毎年のお正月は、夫婦にとって大切なひと時です。

お正月の特番や少し前ならこの時期はレンタルビデオ屋さんに行って、見逃した映画なんかを借りてきてという過ごし方をしていました。
今年は多分アマゾンプライム!
本当に便利ですね。

いつも実際のウェディングの話ばかりを書いていますが、今回はちょっとゆるく映画の話でも。

『男はつらいよ』


劇中に結婚式が出てくる映画というのは少なくないです。
今年ボクシングの話でテーマソングがテレビで多用された『ゴッドファーザー』のオープニングだったり。
All you need is love が印象的に使われた『ラブアクチュアリー』や『アバウトタイム』の雨の結婚式など。
きっと、それぞれに思い出せるシーンがあるのかなと思います。

映画の中で僕が好きな結婚式のシーンが登場する映画は『男はつらいよ』の第一作です。
そう、おなじみ寅さん。です。
僕自身も全然リアルタイムでは見てないし、これから結婚する年代の人にはもうおなじみの映画でもないのかな。
昔はお正月映画といえば寅さん=男はつらいよでした。
シリーズものです。
ざっくり言うと毎回、寅さんというユニークなキャラクターが出会う人に影響を及ぼして、誰かが幸福になったりするという話です。
基本的に寅さんはなにも変わりません。
二言目にはクソとか屁とか言い出す、下品で共感しにくいキャラクターです。

第一作は主人公の寅さんが20年ぶりに故郷に帰り、生き別れの妹と再会して、妹の縁談をぶち壊すことから始まります。
そんなわけで、第一作の物語の中心は妹の結婚です。

物語のクライマックスはもちろん結婚式のシーンです。
昭和の日本の結婚式。
新郎新婦の両隣には媒酌人がいて、金屏風の前で集合写真を撮って、公民館のホールのようなところで披露宴をする。
素敵ではないけど、結婚式の仕事をしている人間にはとっても興味深い描写です。

そのシークエンスの中で、新郎の父として志村喬が出てきます。
志村喬と言っても多分、分からない人のほうが多いとは思います。
黒澤明の代表作ともいえる『七人の侍』や『生きる』の主演俳優です。
そんな人が突然出てきます。
それも便秘のような難しい顔をして出てきます。

あいつはなんなんだ?という雰囲気の中、新郎の父として披露宴の結びのスピーチをします。
※昔は本人たちは話さずに両親の挨拶で結びとするのが一般的でした。
そのスピーチが、まぁ泣ける。

本当いきなり出てきた人で、ほぼ設定しかわからない人。
それもなんとなく展開も分かる状況で、話す。
ただそれだけのシーンなんですが、親の愛情というものについて考えさせられるとても好きなシーンです。
今、その一作目がアマゾンプライムで見られるので、ぜひお正月にお酒でも飲みながら見て欲しいです!


2018年の終わりに。


そんなわけで今年も終わります。
夫婦でご馳走食べて、酒飲んで紅白を見ながらうたた寝して年を越せることを幸福に思います。
来る年もさらに成長できるように頑張っていきたいと思います。

今年ご注文いただいた皆様、仕事で関わってくれた皆様、一緒にお酒を飲んでくれた皆様に感謝しています。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

また今年はウチキフィルム的ベビーブームでした。
結婚式を担当させていただいたカップルのかわいい赤ちゃんが見られて、とても嬉しかったです。
こんな風にウチキフィルムが続けられたらいいなと思います。

それでは皆様、よいお年をお迎えください。

ウチキフィルム 打木 健司

ウチキフィルムのホームページはこちらから↑


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