2018年12月11日火曜日

ウチキフィルムのロゴの制作を通して感じたこと

12月11日。
年末年始に飲むワインの注文をしたり、年賀状の写真を選んだり、ちょっと楽しい時期になってきました。
もちろん編集も猛烈にしております!
年末やお正月に家族で結婚式や七五三の話をして、楽しい時間を過ごしてくれたら嬉しいなと思います。

さて、今年のことは今年のうちに書いておくシリーズ第三弾です。

第一弾、第二弾はこちらより↓
・結婚式で大切なのはコミュニケーション!
・結婚式の撮影指示書について思うこと

今回は一旦、ウェディングの現場の話から離れて、今年初めて制作したウチキフィルムのロゴについて。

ウチキフィルムのロゴ




シンプルだけど、ずっと見ていられるデザインでとても気に入っています。
お客様にも褒めてもらえたり、いろいろ嬉しいです。


今回、デザイナーさんに依頼して制作していただきました。
コトホギデザインさんです。

妻が仕事関係で名刺交換したというつながりでしたが、ホームページを見て、とても素敵な仕事を多くされていたので、ぜひにとお願いしました。
ありがたいことにお忙しいところを快くお引き受けいただけました。

まずは打ち合わせをして、コンセプトをご提案いただいて、実制作という流れでした。

正直、具体的にこんな感じのものが欲しいというのは、ありませんでした。
ただ『自分達らしいロゴが欲しい』というリクエスト。
シンプルだけど、自分達の理念を表現していて、他にはないもの。
これって多分、めちゃくちゃ難しかったんじゃないかと思います。

こんな感じの嫌というのはひとつだけお伝えしました。
それは『カメラをモチーフにしたデザイン』
確かにカメラを使う撮影は大事な工程ではあるけど、いろいろある工程の中のひとつです。
その前後の打ち合わせやプランニング、編集も同じかそれ以上に大切にしています。
だから、カメラを自分達の象徴とすることには違和感を感じます。
もちろん、多くの同業他社がカメラをモチーフにしているからというのも大きな理由です。


で、まずご提案いただいたコンセプトはこちら↓

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『重なり』

“U”
私(Uchiki)と、あなた(U=you)。
その重なったさま。

心を重ねる。その豊かさまでも映す(写す)ため。
視覚を重ねる。より広く深く、あざやかに。

かけがえのない瞬間、色とりどりの輝きを、いつまでも。
美しい記録は、美しい記憶となるから。

そうして、あなたがいつでもみずみずしく、
愛しい思い出をよみがえらせることができますように。

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コンセプトを見たときにすごく感動しました。
すこし話をしただけで、ちゃんと分析して求めるものを提示していただけました。
プロってすごいなと思いながら、話を進めていくことが出来ました。

そのあとは実際にいくつかパターンをもらって、あれこれ言わせてもらって、という感じでした。
普段はお客様にプロとしての仕事を提供する側だから、時々こうしてプロの仕事をされる側になると、本当に勉強になります。



プロのクリエイターに仕事を依頼するということ



普段の生活でクリエイターに自分のための何かを依頼するということは、あんまりない機会です。
広告やファッション系のお仕事をされている場合は別かもですが、創造的作業というのに触れる機会ってあまりありません。

カップルが結婚式のムービーをビデオグラファーに頼むのはどういう感覚だろうか?
僕の仕事でいつも考えて、想像し続けないといけないテーマです。
そこにどんな願いがあるのか?どんな不安があるのか?
でも、必ず期待があるはずです。

ほとんどの人は自分や大切な人たちについての映像をプロに撮られるという経験をしたことはないと思います。
経験のない中、色々調べて、『コレだ』というものを見つけて、問い合わせをしてくれる。
会場提携ではなく、自分の意志で選んでくれている。
期待されてないわけがない。

今回、プロのデザイナーさんにロゴを作ってもらって良かったことは、そういう気持ちを想像するための手がかりを経験できたことです。
自分のために、実際にクリエイティブな仕事をしてもらえることの喜びも感じることができました。
自分のブランドのことがもっと好きになりました。


結婚式はこの感覚を一気に味わえる機会です。
イベントのプランニング、ドレス選び、ペーパーアイテムのデザイン、ヘアメイク、会場装飾、写真、ムービーなどなど。
準備の仕方によりますが、それぞれにプロがいて、ちゃんと人を選べば創造的な仕事をしてくれます。

日常生活だけで十分に忙しいだろうし、クリエイターとの共同作業という慣れないタスクはかなり大変だろうとも思います。
すべてにこだわってる時間はないかもしれません。
実際にできることをやれる範囲ですれば良い。

その中にムービーを入れてもらえるというだけで、僕は嬉しいし、できる限りのことをしたいと思っています。

多分、人生のたった一日について一本の映像で人生が現実的に大きく変わることはないのかもしれません。
わかりやすく言えば、自分でも映像が作りたくなって、YouTuberになって、自己実現できて、お金ももうかるみたいなことはありません。

ただ、自分や大切なひとのことをもっと好きになって、もっと大切にすることができるようになれば良いなと思います。
それだけで多分、人生はすこし豊かになるだろうし、喜びも増えるんじゃないかと考えています。


ロゴを作って思ったこと


最初、ロゴは看板のようなものと思っていました。
『まぁ、ないよりあったほうが分かりやすいし良いよね』くらいのもの。
それでも実際作ってみて、ホームページのリニューアル作業をしてみて、もっと身近な存在で、一緒にがんばってくれる仲間が増えたみたいな気持ちです。
DVDなど納品物にはめ込んでみても、「良い仕事してくれてるなぁ」という感じです。

ちなみに、シンボル(上の部分)が日本タイポグラフィ年鑑2019というアワードに入選したそうです。
来年の春に入選作品がまとめられた書籍が発売されるとのこと。
少し先を越されたような、それでも自分のことのように嬉しいです。

これからもロゴに負けないように、頑張っていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願い致します。

ウチキフィルム 打木 健司

ウチキフィルムのホームページはこちら↑


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