2016年12月29日木曜日

2017年のウチキフィルムについて

12月29日。年末ですね。
いつもなら年内の納期の編集を終えて年末気分で浮かれている頃なのですが、今年はどうにも年末に追いつけていません。

12月になり、2017年のお問い合わせ(特に4月と5月)をいただくことがグッと増えてきました。
去年までとの違いに正直、驚いております。
そんなわけでバタバタしたまま年を越してしまいそうです。

2017年のウチキフィルムについて、考えていることをいくつかのお知らせをさせて頂きます。

①1日1件限定

ウチキフィルムで担当できるウェディングは1日1件までとなります。
要するに売り切れ御免の早いもの順となっております。
このことを改めてアナウンスしていきます。
以前はご依頼が重なったときには当日を普段アシスタントをお願いしているビデオグラファーに担当してもらうということをしていました。
絶対にクオリティーが落ちないように、綿密に撮影プランを伝えたり、もちろん事前に打ち合わせもしました。
会場下見も同行して、立ち居地なども最善の場所を指示します。
そうすると自分が担当するよりもかなり大変ということが分かってきましたので、やはり1日に1件と限定させて頂きたいという結論に至りました。

とはいえ、せっかくお問い合わせいただいたお客さまをただお断りするのも申し訳ないので、日にちが重なってしまった場合は、知人のビデオグラファーをウチキフィルムとなるべく近い条件でご紹介させて頂く形をとっていきたいと思っています。

②1ヶ月に受注する結婚式の撮影を5件まで

ウチキフィルムでは、必ずお打ち合わせをしますし、前撮りもさせていただきます。
毎回、出来る限りのことをさせていただくことを信条としています。
編集に掛ける時間も減らしたくありません。
そのためクオリティーの維持のためにひと月で担当する案件を限定していきたいと考えています。
もちろんご依頼があるだけ応えたいのですが、先にご依頼いただいたお客様へのサービスの質を大事にしていきたいと考えています。

③料金の改定

2017年の2月頃に料金の改定を行う予定です。

・【早期割引】を取り入れる。

ウチキフィルムは通常のブライダルビデオの業者に比べて、お客様のお時間を頂く機会が多いです。
打ち合わせもサービスの説明や前撮りのための打ち合わせと、当日の撮影のための打ち合わせと2回を予定しています。
また前撮りもデフォルトになっております。
なので、早めにご依頼をいただけるほど、スケジュールの調整がより円滑に行うことが可能です。
その方がウチキフィルムとしても助かります。
そういうわけで6ヶ月以上前のご予約に関しましては早期割引を行っていきたいと思います。

・若干の値上げ

少しだけ価格の見直しを行います。
理由としては、手伝ってもらうフォトグラファーやビデオグラファーへ無理なく高いクオリティーの仕事をしてもらうためというのと、
求められるクオリティーが上がってきているので、必要な機材投資を行うためという2点です。
もちろんリーズナブルではあり続けるように努力はしていきます。


そんなわけで今年を振り返ることなく来年の話を書かせて頂きました。
色々と書きましたが【ウチキフィルム=打木健司】という1人のウェディングビデオグラファーがクオリティーを落とさずに、責任を持って結婚式を担当させていただくための改善を進めていきます。


2016年のウチキフィルムは本日までとさせていただき、遅ればせながらこれから年末気分に浮かれ上がろうと思っています。
2017年は1月3日から編集などの業務を再開します。



それでは、どうぞ良いお年をお迎えください。
来年も宜しくお願い致します。

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページはこちら↑


2016年12月16日金曜日

結婚式のビデオのクオリティーを高める方法

12月も後半に突入して、本格的な忘年会シーズンですね。
今年はウェディング業界の同業者の集まりみたいなものに顔を出すようにしました。
営業は得意ではないですが、自分のブランドを持って、集客している人と話すのはとても有意義です。

結婚式や仕事について、いろんな考え方があって本当に面白いなと思います。
自分が大切にしていることは何だろうということを考える良い機会になります。

ウチキフィルムが大切にしていることはいろいろありますが、ぱっと思いつくのは「クオリティー」です。


結婚式のビデオのクオリティーとは?


クオリティーにはいろんな尺度があります。
いろんな考え方があります。
だからキリがない。

でも、いつも考えています。
どうしたら結婚式のビデオのクオリティーを高められるか?

僕らウェディングのビデオグラファーは、準備であれ撮影であれ編集であれ、
基本的には起きること・起きたことをどう捉えるかによって、ムービーのクオリティーをコントロールしていきます。

じゃあ、新郎新婦がムービーのクオリティーをコントロールできる要素は何でしょうか?
それは「何が起きるか」です。
どう捉えるかも大事ですが、そもそも何が起きるかはもっと大事です。

なので、今回は新郎新婦に向けてウェディングムービーがより魅力的になる、当日の仕掛けについて書いてみたいと思います。


結婚式のビデオのクオリティーを引き上げるシチュエーション


①ブライズルーム

ヒルトン小田原のブライズルーム

メイク前から撮影に入る必要はないかもしれませんが、ブライズルームにカメラマンが入る段階でベールも着いていて、リップも塗り終えていて、グローブもはめていて、なんだったらご丁寧にブーケも持っている。
なんてことがあります。
で、どうすればいいですか?みたいな。
…ムービーはフェイク(やらせ)が結構そのまま写ります。

もうドレスを着たら、カメラマンをメイクさんに呼んでもらうのがいいんじゃないかと思います。
最低限、ベールを付ける前かなと思います。
なぜかと言えば、ベールを付けた瞬間に花嫁感が急上昇するからです。
その時の気持ちの上がった表情はフェイクでは撮れません。

②ファーストミート

シャングリラ東京でのファーストミート

一番簡単なものだと同じブライズルームでお互い見えないように準備して、カーテンを開けるだけという場合もあります。
こだわるカップルは前日から別々の部屋に泊まって、別々に準備をして、本当にその時まで会わないということもあります。
花嫁姿を見る前の緊張感だったり、ワクワク感だったり。
ミートの後の嬉しい表情、場合によっては涙だったり。
もちろん、ビデオについて考える段階ではもうドレスも決まっていて、新郎がドレス姿を見ている可能性もありますが、まだ見ていないならその瞬間を当日まで取っておいたほうが良いかもしれません。

③写真の時間を確保する

ホテルエマノンでのフォトラウンド

写真の時間(ロケーション撮影)ですが、同時に映像も撮れます。
この時間をちゃんと用意してくれる会場は見られる意識がある会場なので、良い映像も撮りやすい傾向があります。
長めの設定の会場だと1時間くらいでしょうか?
ちなみに短い会場だと決まった場所で5分とかです。
もちろん腕の良いフォトグラファーを手配しておくことも大切です。
ちゃんと光のきれいな場所に立たせてくれます。


④ウェルカムスピーチ

ウェルカムスピーチはどうしても定型文になってしまいがちですが、
自分たちの結婚式のテーマやどんな思いでパーティーにゲストを招いたのかを少しでも言葉で表現されているとゲストにも一番わかりやすく伝わります。
率直なその時の気持ちを言葉にするのも良いなと思います。
映像的にも一日を描く上でのキーワードになるので、とても印象的なスピーチになります。


⑤ゲストが遊べる要素

ゲストが主体的に動くシーンを作ることでいろんな表情を見ることができます。
ムービーの仕上がりとして、表情が溢れたものになる可能性を高めます。
たとえばの例を3つほど!(これは流行があるので、その時々ですね)

・フォトブース

ガーブ江の島でのフォトブース

結婚式に列席する=スマホで写真をいっぱい撮る、みたいになっちゃってる感じもするくらいなのでかなり活躍してくれます。
ただし、受付係やスタッフの誘導はマストです。

・デザートビュッフェ

シェ松尾青山サロンのデザートブッフェ

ガーデンなどに出たり、場所を少し変えたりすることで画替わりがします。
動きが生まれたり、ゲスト同士の交流も生まれやすいので、表情も引き出せます。

・エスコートカード

クレイジーウェディングでのエスコートアイテム

カードといいつつ、何かアイテムだったりすることが多いですね。
蝶ネクタイとか、ロゼットなど身に着けるものを用意するとゲストの楽しんでる感じが映し易いです。


⑥映像演出を絞り込む

シエロイリオでのプロフィールビデオ上映
プロフィール上映ではなく、本人によるプレゼン形式。2人らしさ全開です。

オープニング、プロフィール、エンドロールが定番とは言われていますが、それはビデオ屋さんが客単価を上げるために言っている作戦です。
プロフィールムービーの上映などは感動的なシーンになることもありますが、3回も流す必要はたぶんありません。
ゲストと話すだけのシンプルな時間の使い方だったり、もうすこし2人らしい演出を考えてみるのもいいんじゃないかなと思います。



6つほど、例を挙げさせていただきましたが、あくまで仕掛け=テクニックです。(流行りもあります。)
それも見た目をよくするためだけの仕掛けです。

まずは「どんな結婚式にしたいのか」ということだと思います。
それを準備を進めていく中で、新郎新婦でよく話す時間を作ることの方が、テクニックや仕掛けを実現することよりも大切だと思います。

そして、ムービーに関していえば、その想いをビデオグラファーに伝えることが一番大切です。

最後に

新郎新婦は「何が起こるか?を決めること」ができると書きました。
もう一つ、結婚式のビデオの質を決定的に高めるアクションを起こすことができます。
それは「誰が撮るか?を決めること」です。

必要としてくれるお客様にちゃんと選ばれる人間でありたいなと思います。
努力を続けていきたいと思います。




ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページはこちらから↑



2016年12月6日火曜日

ヒルトン小田原での結婚式ムービー撮影

12月6日。
今年の秋はびっくりするくらい、『あっ』という間の秋でした。

3年目の秋を迎えたウチキフィルムは、おかげさまで昨年よりもかなり多くのお問合せやご紹介を頂きました。

そんなわけで今回は10月の終わりに担当したカップルの事例紹介です。


インスタ!

お問合せの経緯ですが、以前ウチキフィルムで担当させていただいた花嫁がインスタグラムでタグ付けしてくれて、それを見た今回の新婦がそのタグを辿ってウチキフィルムにお問合せいただきました。

最近、このパターンが増えてきました。
ありがたいです!

静岡県の三島に在住とのことで、お打ち合わせはウチキが住む横浜市とのあいだをとって、小田原駅近くで行いました。
お話を伺うと結婚式を親族達(10月)と友人達(11月)と2回予定しているとのことで
ありがたいことに両方の撮影依頼を頂きました。

今回はその10月のご親族中心のホテルウェディングについて書いてみます。


親族中心のウェディングでのストーリーについて

打ち合わせでは神戸で生まれた新郎が三島で新婦に出会うまでのストーリーを伺いました。
新郎は勉強のために岩手の大学へ行って、憧れた仕事のために三島にやってきて彼女に出会いました。
新婦は三島で生まれ育って、本当に家族が好きで、育った町も好きで、その町で彼に出会いました。
お話を伺っていくうちに『三島』という街がひとつのキーワードになっているように思いました。

三嶋大社の前で三島コロッケを食べてもらいました。
三嶋大社の前で三島コロッケ!

源兵衛川での前撮りロケーション
三島を流れる源兵衛川でのロケーション


そしてお2人にはもう一人?一匹?の家族がいました。
トオルという名前の大学時代に新郎が引き取った事故で片腕のない猫です。
そのエピソードだけで新郎の人間性が分かるなぁと思いました。
だからぜひその猫も一緒に撮りたいなと思いました。

ペットとの前撮りロケーション
ご自宅でのペットとの前撮りロケーション


お仕事の話を伺ううちに新郎は魚を水族館に卸す仕事であることを教えてくれました。
職場には水槽があって、いろんな魚がいて…という何とも撮ってみたい場所でした。

この水槽は珊瑚でいっぱいでした。

そんなわけで2人の住んでいる街や家での暮らしやお仕事、2人の『今』を前撮りで撮ることにしました。
ご親族だけの式・披露宴というのはお2人のルーツが語られることが多いものです。
2人の『ルーツ』と『今』を上手く繋げて表現できれば、骨が太いストーリーを語れるんじゃないかと思いました。


当日の撮影レポート


お2人が当日チェックインして、客室でのメイクということだったので、同じタイミングで会場へ伺いました。
ちなみに今回は当日のウェディングスナップのご注文もいただきましたので、当日の画像は写真データを使っています。
リングピローは当日の朝手作りです。

手作りのリングピロー
当日の朝にリングピローの制作!


貝と砂だけなのに、とてもおしゃれなリングピロー。

貝殻と砂のリングピロー



ファーストミートはカメラマンに仕切らせてもらえると、とてもいい感じになります。

ファーストミート
やっぱりファーストミートは明るいところがいいですね。



チャペルは独立型で広いし、きれいです。

ヒルトン小田原のチャペル


挙式中は列席者扱いなので着席撮影ですが、リハーサルでいい感じに撮らせてくれたので助かりました!

ヒルトン小田原での結婚式の指輪交換

ヒルトン小田原での結婚式



披露宴会場の装飾もすごくこだわりがあっていい感じです。
プロフィールブックも手作り。

ヒルトン小田原の披露宴の装花

プロフィールブック
プロフィールブックと「LOVE」の紐は今年よく見かけました。


ウチキフィルムで担当させていただく結婚式は手作りのアイテムだったり、こだわって持ち込んできたかなりアイテムが多めです。
だから、なるべくそのアイテムだったり、ゲストのリアクションだったりを撮っておきたいなと思っています。

テーブルラウンドはゲストに協力してもらっての果実酒作り。
これは結構今年くらいからの流行りなのかな。
そのうち飲めるという、その場で終わりじゃない感じがいいのかもしれません。

ウェディングパーティーでの果実酒作り


新婦の両親が結婚式で歌った『乾杯』をみんなで歌うと、新郎の親族がものすごい盛り上がったりしてアットホームで楽しい時間が流れました。

ヒルトン小田原の結婚披露宴で「乾杯」を合唱



親族中心の結婚式ですが、こだわりがあって、トレンドも押さえていて、物語もあって、撮りごたえがたっぷりでした。


出来上がったムービーについて





新郎のお父様が謝辞で新郎のこと(二度の震災の結構すごい話)を話した時に、
「命」と係わるお仕事をされている新郎の今とそのルーツがすごく深いところでつながっているのを感じました。
お仕事だけじゃなくて、「トオル」の存在も命に対する考え方を反映していて感慨を覚えました。
作りものじゃない、人生の背骨があって、その一部でも描けていたらいいなと思いました。

三島だから三嶋大社での撮影もしたのですが、こちらも新婦のご両親が結婚式を挙げた場所だったので、今とルーツがつながっていてストーリーを感じました。

前撮りのお天気は雨でしたが、その分終始ストーリーを意識して撮影ができました。
なので、今回は前撮りのシーンが多めです。
ウチキフィルムらしいムービーになったと思います!

11月のご友人とのパーティーは先日撮ってきたばかりでまだ編集ができていないのですが、そちらは当日の楽しさを全面に出した作りしようかと思っています。
その違いを見せれたらいいなと思いますので、出来上がったらまたブログにアップしたいと思います!



ウチキフィルム 打木 健司

ウチキフィルムのホームページはこちらから↑


映画の中の結婚式について

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