今年はウェディング業界の同業者の集まりみたいなものに顔を出すようにしました。
営業は得意ではないですが、自分のブランドを持って、集客している人と話すのはとても有意義です。
結婚式や仕事について、いろんな考え方があって本当に面白いなと思います。
自分が大切にしていることは何だろうということを考える良い機会になります。
ウチキフィルムが大切にしていることはいろいろありますが、ぱっと思いつくのは「クオリティー」です。
結婚式のビデオのクオリティーとは?
クオリティーにはいろんな尺度があります。
いろんな考え方があります。
だからキリがない。
でも、いつも考えています。
どうしたら結婚式のビデオのクオリティーを高められるか?
僕らウェディングのビデオグラファーは、準備であれ撮影であれ編集であれ、
基本的には起きること・起きたことをどう捉えるかによって、ムービーのクオリティーをコントロールしていきます。
じゃあ、新郎新婦がムービーのクオリティーをコントロールできる要素は何でしょうか?
それは「何が起きるか」です。
どう捉えるかも大事ですが、そもそも何が起きるかはもっと大事です。
なので、今回は新郎新婦に向けてウェディングムービーがより魅力的になる、当日の仕掛けについて書いてみたいと思います。
結婚式のビデオのクオリティーを引き上げるシチュエーション
①ブライズルーム
メイク前から撮影に入る必要はないかもしれませんが、ブライズルームにカメラマンが入る段階でベールも着いていて、リップも塗り終えていて、グローブもはめていて、なんだったらご丁寧にブーケも持っている。
なんてことがあります。
で、どうすればいいですか?みたいな。
…ムービーはフェイク(やらせ)が結構そのまま写ります。
もうドレスを着たら、カメラマンをメイクさんに呼んでもらうのがいいんじゃないかと思います。
最低限、ベールを付ける前かなと思います。
なぜかと言えば、ベールを付けた瞬間に花嫁感が急上昇するからです。
その時の気持ちの上がった表情はフェイクでは撮れません。
②ファーストミート
一番簡単なものだと同じブライズルームでお互い見えないように準備して、カーテンを開けるだけという場合もあります。
こだわるカップルは前日から別々の部屋に泊まって、別々に準備をして、本当にその時まで会わないということもあります。
花嫁姿を見る前の緊張感だったり、ワクワク感だったり。
ミートの後の嬉しい表情、場合によっては涙だったり。
もちろん、ビデオについて考える段階ではもうドレスも決まっていて、新郎がドレス姿を見ている可能性もありますが、まだ見ていないならその瞬間を当日まで取っておいたほうが良いかもしれません。
③写真の時間を確保する
写真の時間(ロケーション撮影)ですが、同時に映像も撮れます。
この時間をちゃんと用意してくれる会場は見られる意識がある会場なので、良い映像も撮りやすい傾向があります。
長めの設定の会場だと1時間くらいでしょうか?
ちなみに短い会場だと決まった場所で5分とかです。
もちろん腕の良いフォトグラファーを手配しておくことも大切です。
ちゃんと光のきれいな場所に立たせてくれます。
④ウェルカムスピーチ
ウェルカムスピーチはどうしても定型文になってしまいがちですが、自分たちの結婚式のテーマやどんな思いでパーティーにゲストを招いたのかを少しでも言葉で表現されているとゲストにも一番わかりやすく伝わります。
率直なその時の気持ちを言葉にするのも良いなと思います。
映像的にも一日を描く上でのキーワードになるので、とても印象的なスピーチになります。
⑤ゲストが遊べる要素
ゲストが主体的に動くシーンを作ることでいろんな表情を見ることができます。ムービーの仕上がりとして、表情が溢れたものになる可能性を高めます。
たとえばの例を3つほど!(これは流行があるので、その時々ですね)
・フォトブース
結婚式に列席する=スマホで写真をいっぱい撮る、みたいになっちゃってる感じもするくらいなのでかなり活躍してくれます。
ただし、受付係やスタッフの誘導はマストです。
・デザートビュッフェ
ガーデンなどに出たり、場所を少し変えたりすることで画替わりがします。
動きが生まれたり、ゲスト同士の交流も生まれやすいので、表情も引き出せます。
・エスコートカード
カードといいつつ、何かアイテムだったりすることが多いですね。
蝶ネクタイとか、ロゼットなど身に着けるものを用意するとゲストの楽しんでる感じが映し易いです。
⑥映像演出を絞り込む
プロフィール上映ではなく、本人によるプレゼン形式。2人らしさ全開です。 |
オープニング、プロフィール、エンドロールが定番とは言われていますが、それはビデオ屋さんが客単価を上げるために言っている作戦です。
プロフィールムービーの上映などは感動的なシーンになることもありますが、3回も流す必要はたぶんありません。
ゲストと話すだけのシンプルな時間の使い方だったり、もうすこし2人らしい演出を考えてみるのもいいんじゃないかなと思います。
6つほど、例を挙げさせていただきましたが、あくまで仕掛け=テクニックです。(流行りもあります。)
それも見た目をよくするためだけの仕掛けです。
まずは「どんな結婚式にしたいのか」ということだと思います。
それを準備を進めていく中で、新郎新婦でよく話す時間を作ることの方が、テクニックや仕掛けを実現することよりも大切だと思います。
そして、ムービーに関していえば、その想いをビデオグラファーに伝えることが一番大切です。
最後に
新郎新婦は「何が起こるか?を決めること」ができると書きました。もう一つ、結婚式のビデオの質を決定的に高めるアクションを起こすことができます。
それは「誰が撮るか?を決めること」です。
必要としてくれるお客様にちゃんと選ばれる人間でありたいなと思います。
努力を続けていきたいと思います。
ウチキフィルム 打木 健司
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