2016年2月4日木曜日

アイサムを利用して分かったこと(結婚式の音楽著作権について)

2月4日です。
節分も過ぎて、一応、立春です。

本日は結婚式における音楽著作権の適法利用を推進する団体「アイサム」を利用してみて思ったこと、感じたことを書きます。

実は昨年の3月ごろからアイサムには登録していたのですが、(当時登録は無料だったので…)ほとんどの案件で海外のサイトからライセンスを購入して使用していました。

今回ご要望もあり、先月初めてアイサムのサービスを利用しました。

ISUMの著作権許可申請画面


楽曲検索時の問題


その前の紆余曲折も少し書いておきます。

挙式3週間前になり、撮ってだしのエンディングムービーの追加のご依頼でした。
音源が絢香の「ありがとうの輪」。
2015年の4月に「レインボーロード」というアルバムに収録されている曲です。
(CD化はもう少し前みたいです。)

音源の要望を頂いたのが、1月10日。
その時点でアイサムの楽曲検索にかけたところ、登録はされていませんでした。
挙式は2週間後。

なので、無音でDVDを制作して、会場でCDと同時再生してもらう方向になりました。

…でもなぁ、音の入ったDVDを納品したいなぁっていう気持ちが挙式が近づくにつれ、大きくなりました。

一週間くらいして、もう一度検索しました。
すると、…ある!!
1月13日に追加登録されていました。
えっ!?って思いましたが、この辺がアイサムの弱点というか、なんというか。
翻弄されました。

で、利用してみました。

CDが必要


申請に必要なものは、使用する楽曲が収録された市販のCDが必要です。

なぜかというと申請の際にCDの盤面に印字されているCDカタログ番号を入力する必要があるからです。

ただその楽曲が入っていればいいわけではなく、アイサムに登録されたCDであることが必要です。
たとえば、オリジナルアルバムの音源はアイサムに登録されているけど、ベスト版の音源はアイサムに登録されていない場合があるのです。

なので、楽曲を決めた後にどのCDが申請に使えるかを調べて、そのCDを手配して頂く必要があります。

…ここが一番の障壁ですね。
CDって…。
ダウンロードの音源では申請できません。

で、CDが手元にあれば、後はアイサムのサイトからカタログ番号を登録して、申請して終わりです。
ここはなんてことない、作業です。
申請に必要なお金は今回は¥2,401でした。
(1曲だとだいたいコレくらいらしいです。)

どうでしょうか?
本当に好きな曲で結婚式の映像が作れて、宝物になって、好きなアーティストの応援になると考えれば、適正かなとも思います。

CDさえ手元にあれば10分くらいの作業。

会場提携の業者さんは手数料はいくらくらい何でしょうか?
横浜の某会場で3万5000円という話は聞いたことありますし、実費のみというところも聞いたことがあります。
この辺に会場や業者さんの誠意が出る気がします。
残念ながら、つけこむ人はつけこみますので、気をつけてください。


今までと変わること


許可の料金がDVD1枚に対する価格なので、ダビングにはまた料金がかかります。

以前はご両家用に3セットでの納品というのは会場提携の業者時代やっていたサービスですが、難しくなりますね。

あとはプロフィールムービーは3曲で、というのが定番だったりします。
音楽だけで結構原価がかかりますので、1曲で作りましょうという流れが出てくると思います。

挙式披露宴を撮影したもののダイジェストも2曲だったり、3曲だったりしたものが、1曲でという流れも出てくるのかなと思います。


ISUMの問題点


・すべてのメジャーな曲が登録されているわけではないこと。
(ミスチルと洋楽のほとんどは利用できません。)

・市販のCDがないとだめなこと。

この2点を現実のニーズというか、時代に対応してくれるといいなと思います。

個人的には、海外のライセンスサイトのようにアップロードの権利にも対応してくれると理想的だと思います。

以上、アイサムを使ってみての体験談&感想でした。
会場からの提示される音楽の申請料が高すぎると思っているカップルの参考になれば嬉しいです。

というわけで、ウチキフィルムはアイサムでの音源利用にも対応しております。
もちろん、そこが“売り”ではありません。(…念のため)

※こちらは2016年2月の記事になります。
当時の楽曲への対応や利用料を元に記事を書いています。
結婚式当日のカメラマンをお探しの方はこちらのムービーをぜひご覧ください↓




ウチキフィルム 打木 健司
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