2015年10月27日火曜日

浅草神社での七五三出張撮影

早いもので、10月もあとわずかですね。
肌寒くなってきたので、我が家は早くもコタツを設置しました。
さて、本日は結婚式以外の撮影のお話。
ウチキフィルムでは結婚式の撮影以外にもさまざま映像の制作を行っています。


七五三撮影


先日、今まさにシーズンの七五三のお参りに同行して、ムービーと写真の撮影に行ってきました。
写真の担当は妻です。夫婦で撮影しました。

七五三出張撮影

七五三出張撮影


今まで一般の個人にスポットを当てた映像制作なんて、結婚式だけでした。
ウチキフィルムでは、その枠を広げていきたいと思っています。
今年はまだ数えるほどですが、少しずつ撮影機会を増やして行きたいです。


人生を記録すること

  
今年の夏に制作させていただいた結婚式の生い立ちビデオの素材の中に新婦のお父さんが撮ったホームビデオの映像がありました。


VHSで保存されていたものをDVDに変換した映像はフルHDに慣れた目にはザラザラとしていてキレイな映像とは言えないかもしれません。
手振れ補正だって効いていません。
でも、大事なことは、画質がキレイとか、ブレてないとか、そうじゃないなと思いました。

ただそこに、誰かを思って撮影された映像があることの素晴らしさを感じます。
動いて、喋いて、手振れにさえも撮る人の息や感情を感じる。
お父さん、お母さんがどんな気持ちでその映像を撮っていたのかを、直球で想像することができて、編集していてあたたかい気持ちになりました。

こんな映像を僕は撮れているだろうか?と思います。
こんな映像を撮りたいなと思います。
その時間、その場所にあった感情が、何度でも湧き上がるような映像を作って行きたい。


子供を撮影する上で大切なこと


七五三の撮影で気をつけていることは、二つあります。
一つはもちろんご両親の目線で子供を子供らしく撮る事。
もう一つは、いつか大きくなった子供たちが見るときのことを考えて撮る事。
父親や母親がどんな気持ちで自分たちを見ているのか分かるように撮る事です。

そんな気持ちで撮影したムービーがこちらになります。


七五三シーズンはまだまだこれから本番ですね。

ぜひぜひお問い合わせをお待ちしています!

ウチキフィルム 打木 健司

2015年10月23日金曜日

グランドプリンスホテル高輪・貴賓館での結婚式の撮影について

結婚式シーズン、いい天気が続いて嬉しいかぎりです。
最近、自分の結婚式の体験談ばかり書いていますので、この辺で仕事の近況報告。

先日、ウチキフィルムでご依頼頂き、持ち込みカメラマンという形で、グランドプリンスホテル高輪で結婚式を撮影をさせて頂きました。

『貴賓館』というクラシカルな雰囲気溢れる建物がとても魅力的な会場です。

結婚式場グランドプリンスホテル高輪貴賓館

実は撮影会社にいた頃に少しだけ提携していたので、1、2回撮影をしたことがありました。
ソニーのDSR300というカメラを担いで、記録ビデオを撮っていたのでかなり前の話です。

その頃は右も左も分からないぺーぺーだったので、今回改めて事前の下見とプランナーさんとの打ち合わせをさせて頂きました。


しっかりした対応をしてくれるホテルウェディング


事前にお伝えしていた要望としては、披露宴会場のマイクの音声をミキサーから直接レコーダーへ収録させていただくことでした。
これ、持ち込みカメラマンとしては結構高いハードルなんですが、OKでした。
なんの問題もなく、披露宴の音声を全て収録させて頂きました。
しかも当日の入り時間から5分程度でセッティング完了

持ち込みカメラマンにはそういった対応してくれない会場が多いです。
OKでも、当日の音響さんがバイトでいつもと違う設定が出来ないことも多々あります。
それが、今回はたった5分で完了。素晴らしい!

もうひとつの要望は下見の際に確認したメイクシーンの撮影場所の変更でした。
メイクシーンは通常、ブライズルームという花嫁専用の個室で撮影します。
ただ、規模の大きなホテルウェディングの場合は美容室で数人の花嫁が同時進行で準備することがあります。
男性カメラマンはおろか新郎も入室NG。
ただメイクシーンは撮りたい・残したい。
会場側もなんとか要望に応えたい。
という場合に、別室を用意して、いわゆる『ヤラセ』、フェイクでメイクしている風のシーンを撮ることがあります。
今回はまさにそれでした。
下見の段階でそのお部屋を見せて頂いたんですが、はっきりと『イマイチ』でした。
グランドプリンスホテル高輪
(通常はココで撮影となるようです。美容室を出てすぐ、写真スタジオの隣と便利ですが…)

貴賓館のいくつかあるお部屋のどれでも良いから、そっちで撮りたいなというのが正直な感想で、その場で率直にプランナーさんにお伝えしました。


グランドプリンスホテル高輪貴賓館

貴賓館だとこんな感じです

前後の挙式の関係もあるとは思いますが、今回に関してはOKを頂けました。
ルーティンよりも2のことを優先してくださるプランナーさんで良かったです
送賓終わりでご新婦様からお礼の言葉に涙ぐんでいたのが、とても印象的でした。

当日の撮影全般についても、スタッフの皆様も丁寧に接して頂き、とても気持ちよく撮影させていただける会場でした。

今回オーダー頂いたのは、お色直しまでの撮って出しのエンドロールとラストまで撮影して後日編集するハイライトです。

撮ってだしエンドロールはこんな感じで仕上がりました!
2015.10.12 Same Day Edit
ハイライトはいつもあーでもないこーでもないと数日模索するので、絶賛編集中です。


まだまだ結婚式シーズンは続くみたいです!
引き続き、お問い合わせお待ちしています。


ウチキフィルム 打木健司

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2015年10月16日金曜日

結婚式を挙げてみて思ったこと(クラスカ) ⑤写真・ビデオについて

10月の16
10月はあと半分です。
ウェディング業界的には先週のバタバタが一段落して、もう週末と言った感じでしょうか?
まだまだ結婚式のシーズンは続くみたいです!

本日も結婚式の体験談の続き。
準備・挙式・披露宴と来て、残るもののお話。
つまり、写真とビデオの話。

さて、私たちは結婚式のカメラマンです。
私はムービーの、妻は写真の。
なので、この項目こそ書くべきことかなと思います。

カメラマン選びで重要なこと


写真は妻の友人に頼みました。
妻の所属していた写真塾の同期の方です。
ニコンのF3というカメラで、フィルムで撮ってもらいました。

ムービーは私のほうの仕事のつながりのあるビデオグラファーに頼みました。
馬場秀樹さんという方で、普段は名古屋のほうで『SUNAO』というウェディングムービーのブランドの代表をしています。
社員時代に色々と助けて頂いたご縁でお願いしました。
理由はいくつかあります。
・クオリティーと作品のテイスト。
・この人にカメラを向けられても、嫌な感じは絶対しないだろうなという人柄と距離感。
・多分、自分と違ったロジックでムービーを作っている感じがするところ。

カメラマン選びについて、知人に頼んだという点では参考になることはあまりないかもしれません。

ただ唯一、誰にも共通して大事だと思うのは、
「撮影前に2人でカメラマンに会える」ことですね。
それだけで当日の始まりが違います。
それは撮影する側にとっても同じだと思います。
撮影当日に『はじめまして!』はやっぱりお互いシンドイですよね。


感想

写真について

普段見ている婚礼写真のほとんどがデジタルなので、最初フィルムの風合いに、思いがけず違和感を感じてしまったのが面白かったです。
フィルムとデジタルってやっぱり全然違うものだなと実感しました。
時間が経って見ると、SNSやいろんなとこで見慣れたデジタル一眼の画との違いがあることで特別な感じがして、すごく好きです。


クラスカの結婚式
(ブライズルームで何をしていいのか分からなくて途方にくれる新郎の写真)

ムービーについて

仕事柄、どんなムービーを見ても客観的に突き放して見るクセがあります。
どう撮っているとか、どういう構成になっているとか、ここの繋ぎはどうこうとか。
でも、それは新郎目線でも何でもないので、ここでは割愛します。
自分の結婚式を撮ってもらったものを見て、理解したことを一言だけ言います。
それは、『ウェディングの映像はどんなものも、本人たちにとっては全て愛すべき記録である』ということです。
いらないシーンなんてひとつもありません。

当日を撮影するウェディング映像にはいくつかジャンルがあります。
全て記録する2時間ものの記録ビデオ
途中までを収録した撮ってだしエンドロール
最後まで撮ったものを5分~15分程度にまとめるウェディングシネマ
そのどれも結局のところ本人たちから見たら、記録以外の何ものでもないということが自分の映像を見て分かりました。
たとえ撮っている人間にそんなつもりはなくて、販売のときに『記録っていうよりはPVみたいな感じで、かっこいい感じなんです』なんて言って売っていようとも、もうこれは記録でしかないんです。

映像を見て感じるのは、その時間に私たちと大切な人たちがそこにいたことの貴重さです。

もう若くはない両親や叔父・叔母の姿はただそれが映っているだけでありがたいです。
特に映像ではちゃんと映っているものはないので、見るたびに嬉しく思います。
そのうち、この映像を見ていろんなことを思いだすんだろうなと。
結婚式のことだけじゃなく、子供の頃のことや思春期の頃のことも。

友人たちの表情をみて、飲まず食わず寝ずで自主映画を作ってた頃のことを思い出すかもしれません。

当日自分たちが見れなかったシーンをより見たいと思うし、当日見れなかった表情を映像で見つけられた時の喜びはとても大きなものです。

『記録』といったのは、そういうことです。

そのお客さんとしての感覚が、ビデオグラファーとしての自分にどんな意味があったかについて書き出すと長くなります。
一言でいうと、『変わりました』

これからの撮影にどうぞご期待ください。


ウチキフィルム 打木 健司


2015年10月8日木曜日

結婚式を挙げてみて思ったこと(クラスカ) ④披露宴進行について

いよいよ結婚式の繁忙期になってきました!
今度の3連休はお天気もなんとかなりそうですね。

本日も結婚式の体験談の続きを書きます!

披露宴の進行について

式と同様に披露宴にも大体のテンプレートがありますね。
入場
ウェルカムスピーチ

主賓祝辞

乾杯

ケーキ入刀

お色直しのための中座
生い立ちビデオ上映

お色直し入場

テーブルラウンド(各卓写真)

余興

花嫁の手紙

花束贈呈

謝辞

退場

ざっくりこんな感じでしょうか。
入場前にオープニングムービー、退場後に撮ってだしのエンディング上映とかが今時ですかね。
あとはテーブルラウンド中に、昔ながらのキャンドルサービスとかルミファンタジア(光る水の演出)とかバルーンスパークとかがありますね。…最近見ないですが。

さて私たちの場合です。

入場前

オープニングムービーは流しませんでした。
その代わりに映画館をイメージした会場だったので、映画の好きな言葉だけが壁に映写されている感じにしました。

結婚式のオープニングムービー
(写真のせりふはビリー・ワイルダーの『お熱いのがお好き』のラストシーンから)



入場・ウェルカムスピーチ

普通にやりました。
入場曲は映画がテーマなので『男はつらいよ』のテーマ曲にしました。
なんで『男はつらいよ』かと言うと、第1作の結婚披露宴のシーンが大好きだからです
ぜひ観てみて下さい。
ウェルカムスピーチは挙式と披露宴の間に少し考えました。


祝辞・乾杯


主賓祝辞
友人たちと親族だけの集まりなので、主賓という特別な席は設けませんでした。
なので、なしです。

鏡開き
乾杯前にやりました。
私たちは自他ともに認めるお酒好きなので、ゲストにも分かりやすくて良かったかなと思います。
こだわりとしては妻の実家が新潟県なので、新潟のお酒『八海山』を選びました。


結婚式の鏡開きのたる(八海山)
(樽酒は斗という単位で発注するのを初めて知りました。斗=10升)

乾杯発声
私たちフリーランスの2人には特に上司というものがおりません。
なので、ゲストの中で一番声がよく通るに頼みました。
  
ケーキ入刀
2次会でやるからいいかなと思い、省略しました。
何回もやるものでもないし、このあたりも好き好きかなと思います。


中座


中座はしませんでした。
ドレス屋を色々見て回ったのですが妻のお気に召す一着に辿りつけず和装一着のみにしました
結果、ずっとパーティー会場にいました。
自分たちの感想で言えば、これは大正解でした。
だって、ずっとパーティー会場にいても、終わったときの感想は、『あっという間!』でした。
これ、中座してたらどうなっちゃうの?って思ってました。

プロフィールビデオ


私は仕事で今まで500組くらいカップルのプロフィールビデオを作ってきました。
でも、自分の披露宴では作りませんでした。
そもそもは作ろうと思ってはいたんですが、なんとなく後回しにしていました。
だんだん作る時間もなくなってきたので、妻の『中座しないんだし、別にムービーじゃなくていいんじゃない?』という言葉に乗っかりました。

じゃあ、どうしたか?

パソコンをプロジェクターに繋いでもらって、一枚一枚の写真をプレゼン形式で自分の言葉で紹介・解説していく形式にしました。
これも大正解だった思います。
選んだ写真のリアクションをダイレクトに感じられたし、伝えたいニュアンスも言葉で伝えられるので良かったです。
結婚式の生い立ちビデオ


結婚式のプロフィールムービー
(プレゼン!みたいな感じです)


テーブルラウンド


テーブルを回って写真を撮ってもらいました。
どこに行っても『おめでとう』といわれるので最高に気分が良かった!


余興


余興を誰かに頼むというのは、なかなか私たちの性格上、すこし気が引けてしまいました。
(たとえば、歌が唄える人が歌ってくれる、ダンスが踊れるなどの立候補があれば頼んだかも知れません)
ただ、食事だけでもつまらないので、それぞれのテーブルから1名ずつインタビュー形式で話してもらいました。


手紙・花束贈呈


手紙は読みませんでした。
これはもう新婦の自由だと思います。
両親に感謝をしてないわけでは、もちろんないので、花束と旅行券を贈呈しました。

謝辞

新郎家父が話して、新郎が話すパターンが多いかと思います。
私たちの場合は父が目の手術を控えていてカンペが読めないので、新郎のみで行いました。
ウェルカムスピーチと違って、ノープランだったので、少し言葉に詰まりました。

撮ってだし

撮ってだしは考えていませんでした。
理由についてはいっぱいありますが、私たちの結婚式の場合は必要ないかなと思ったので。
それを放映する時間が5分あるなら、歓談とかゲストと話す時間を5分延ばしたいなと思いました。

送賓

送賓のときのプチギフトとして、江ノ電もなかを配りました。
このタイミングでインタビューに答えてくれた人や受付の人などなどにプレゼントを渡しました。
結婚式のプチギフト(江ノ電もなか)

引き出物・引き菓子は椅子の下に置いておくパターンでした。
引き菓子は打木家・丸山家ということで、横浜元町のウチキパンと軽井沢の丸山珈琲を用意しました。
この組み合わせはとても好評でした。


こうして振り返ってみると、普通の会場のプランナーさんだったらヘソを曲げちゃうんじゃないかというナイナイ尽くしですね。

ケーキが売れない、色直しのドレスも売れてない、プロフィールビデオも撮ってだしもない。

でも新郎新婦が必要がないと思えば、なくて良いと思います。
大切なのは2人がなにを重視したいか?です。
『絶対やらなきゃっ』なんてことは多分一つもありません。
プランナーさんや司会者さんの提案もアドバイスくらいに聞き流しても大丈夫です。
これから準備される方はぜひぜひ、自分たちの結婚式を作っていってください!
必要であれば、なんでもご相談に乗りますのでお問い合わせください。


ウチキフィルム 打木 健司

映画の中の結婚式について

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