2016年1月27日水曜日

ウチキフィルムが前撮りをする理由 その2(結婚式のビデオ撮影)

暖冬はどこへやらといった寒い日が続いていますね。
でも、冬らしくて嫌いじゃないです。
何より晴れの日が多いのが嬉しいです。
どうしてかというと、前撮り日和だから。
昨日も3月のお客様の前撮りをさせて頂きました。

具体的な内容はまだ内緒ですが、ご自宅とか、川とか。

結婚式の前撮り撮影
(12月の前撮り日和に撮影した1カット、海が好きな2人と湘南へ)

さて、前回に引き続き、今回はウチキフィルムで前撮りする理由をクリエイティブな面でお話しします。


前撮りの必要性


前撮りをする理由を端的に言ってしまえば、ウチキフィルムのウェディングムービーを作る上で『必要だから』です。
結婚式を記録するだけなら、当日を撮れば事足りますし、必要はないのかもしれません。
5分の映像作品を作るだけなら結婚式当日の映像だけでも、もちろん出来ます。

『商品』としては、出来るとか、足りる、で済みます。

でも、たくさんある撮影業者の中から、ウチキフィルムを探し当ててくださった方には、『作品』を提供したいと思っています。
そういう意味では、結婚式当日だけでは足りないと思っています。


結局、結婚式のビデオグラファーとして何を撮りたいか?


結婚式は魅力的な被写体です。

結婚式の会場、花や装飾、アイテム、ドレス、指輪やアクセサリー、それを纏ったきれいな花嫁。
あるいは、一日に凝縮した家族の物語だったり、2人を取り囲むあたたかな友情だったり。

それらを自分のセンスで切り取っていく。または、記録していく。
それを編集でさらにおしゃれに、またはドラマチックにしていく。
それは本当に充実した素晴らしい仕事です。

ただし、ビデオグラファーとして、一つの自覚が必要だと思います。
それは結婚式当日で撮れるものは、すべて用意されたものだということです。
どれだけ演出しても、優れたセンスで切り取っても、本質的には『撮らされている』のです。

素敵な会場、素晴らしいプランニング、センス溢れるフローリストなどなどに囲まれた結婚式は2人のセンスの現れです。
家族の物語や友情や涙、笑顔は2人の人柄の賜物です。

感動的な結婚式を撮れば、それは感動的な映像になるでしょう。
楽しい結婚式を撮れば、楽しい映像になります。

もう一歩踏み込みたいなと思っています。
もう少しだけ主体的に結婚式に関わりたいと思います。

そのためにはどうすればいいか?

まずは自分が『何を撮りたいか』を明確にすることです。


結婚式の撮影を通して表現したいこと


僕が撮りたいのは、『これから結婚する2人の人間のこれまでと今とこれから』です。
これから結婚する2人がどんな人で、いつ出会って、どんなところを好きになって、どんな気持ちで結婚するのか?
どんな未来を思い描いているのか?
それは形があるものじゃないし、目に見えるものじゃない。

僕が撮りたいのは、形がないし、目に見えないものなんだと思います。
そういうものに形を与える仕事をして行きたいと考えています。

当日はもちろん、会場だったり、アイテムだったり、2人の表情やたくさんのうつくしいもの、心温まる出来事の数々を撮ります。
それこそ全力で。

でもそれだけじゃ足りないんです。

だから、前撮りをします。
もっと2人のことを知りたいし、たくさんの素材が欲しい。

結婚式のビデオグラファーだけど、結婚式の映像以上の何かを作りたい。

それがどんな形のものかをうまく言葉にできない。
『映画みたい』じゃなくていいし、ミュージッククリップみたいなカッコ良さも目指していません。
一人の人間として、向かいあって、その2人の何かを撮りたいと思っています。

そんな映像を残したいカップルのお問い合わせをお待ちしております。

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページ

2016年1月18日月曜日

ウチキフィルムが前撮りをする理由 その1(結婚式のビデオ撮影)

いやぁ、・・・寒いですね。
1月18日、東京でも雪が降りました。
寒いですが、朝起きて窓の外を見て、「キレイ」と思ってしまいました。
でもまぁ、案の定、交通機関が麻痺していて大変です。

『私服前撮り』


さて、本日はウチキフィルムで実践している私服前撮りについて書きたいと思います。
ウチキフィルムでは、結婚式当日の撮影をご注文のお客様に対して必ず私服での前撮りのお時間を頂戴しています。
たくさんある結婚式のビデオ業者の中で、そこがウチキフィルムの個性だと考えています。
もちろん、他にも色々とあるつもりですが、一番分かりやすくユニークな部分は私服前撮りを必ず含めた作品を作るという部分です。
写真だと『エンゲージメントフォト』というジャンルがあるんですが、映像ではまだジャンルとして確立してないのが現状です。

ウチキフィルムの事例としてはプロポーズ、ご入籍、2人の母校に行ってみる、結婚指輪を作るところの撮影、などなど。
その2人によって、ドキュメンタリーの要素が強かったり、キレイな場所でのイメージカットが多かったり。
アンケートをお答え頂いて、打ち合わせで撮影内容を決めていくので、本当にその時でさまざまです。

結婚式の前撮りビデオ

(湘南の海が好きなお2人はこんな感じで撮影します。)


メリットとしては…


・和装やドレスとは違って、動きのある演出が出来たり、2人の個性を出せる。
・思い出の場所だったり、好きな場所を背景にすることで、いわゆる結婚式の映像とは違うものを作れる。
・打ち合わせだけではなく、一日カメラを使ったコミュニケーションをとることで、結婚式当日の撮影がとてもスムーズになる。
・オプションとしてオープニングやプロフィールなど、当日上映する映像に使用することで個性的なムービーが上映できる。


前撮りロケーションに立ちはだかる課題…


・結婚式の準備中でいそがしい2人とのスケジュール調整が大変。
・ロケハンや移動が大変。
・毎回違う場所・状況なので、対応力が求められる。


撮影会社に在籍していた当時も、こういった前撮り撮影をしたかったのですが、ほとんど実現しませんでした。
なぜかというと会場提携の撮影業者の場合は、障害がさらに多くなります。
・お客様とのあいだに会場やプランナーが入ってくると、スケジュール調整が大変になり、コミュニケーションも難しくなる。

・ロケハンなど個別にかかる時間が違うので、会社としての料金設定も難しい。
・料金の中に、中間マージンも含めないといけないので、どうしても高額商品になる。
・写真も一緒にとか、メイクも、となるとまた複雑に、高価になって、そのうえ結局意図したものが撮れなくなる。
・そもそも会社員なので、必ず自分が撮れるかという保証も難しい。

もちろん提携会場の理解があれば、不可能ではないですが、かなり大変な仕事になります。


フリーランスだからできること


私服前撮り=提携業者が出来ない事。
ということは…
提携業者が出来ない事=フリーランスの強み
です。


結婚式の持ち込み業者としてやっていく上で、課題は会場からの撮影制限を受けても、会場提携業者のクオリティーに勝つにはどうしたらいいか?ということでした。

たとえば、提携業者に自分と同じ技術とセンスと経験を持ったカメラマンがいて、
なおかつ挙式は席に座って撮るとか、ブライズルームは入れないとか、色々と制約を受けても、提携業者じゃなくウチキフィルムを選んでもらうにはどうしたらいいか?

答えは単純で、
『提携業者よりクオリティーの高いものを、提携業者よりも安い価格で提供すればいい』
ということでした。

そのために会場の提携業者には出来ないことを、個性や強みとして、実践していくことにしました。
毎回学ぶことが多いですし、ビデオグラファーとして鍛えられます。

スケジュールの調整が必要だったり、ロケハンなどの準備が必要だったりと大変なこともありますが、これからもウチキフィルムのスタイルとして続けていきます。

タイミングやご要望が合えば、雪の中の撮影もしてみたいです!
(今日の感じだと、東京では現場にたどり着けない可能性が大ですが…)

次回は、前撮りを通して、ウチキフィルムはどこを目指していくかを書きたいと思います!

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページ

2016年1月12日火曜日

2016年のスタート

あけましておめとうございます!
早いもので、すでに1月12日。

さて、ウチキフィルムの新年は1月1日に婚姻届の提出するカップルの撮影から始まりました。
届出は事務的な手続きなので、ロマンチックとは言えないかもしれないですが、改めて立ち会ってみると不思議なものです。

入籍撮影
(納品が完了しましたので、2月19日に画像を追加しました。)

それぞれの両親の戸籍から出て、2人の新しい戸籍を作る。
子供が生まれると、その戸籍に名前が増えていく。
そして、その子供が大きくなって結婚するとまた抜けて新しい戸籍が作られる。

その意味では入籍の瞬間というのは、2人が作る家族の根っこを新しい場所に植える瞬間のように感じます。

書類上のことといえばそれまでですが、それが法的に家族であるという根拠
立ち会ってみると、しっかり『根っこ』がそこにあると感じます。

結婚式という祝福の日はその根っこに栄養を与える行為と考えると、結婚式をどう撮るべきか、どんな映像を作るべきが見えてくるような気がします。

そんなことを感じた2016年の元日でした。
今年も一組一組のカップルにしっかりと向かいあって、感じたことを表現していきたいと思います。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページ

映画の中の結婚式について

12月31日。 大晦日。 仕事柄、秋は忙しく日々が過ぎ去っていくので、10月くらいには夫婦で『正月が楽しみだねー』なんて話をしています。 大晦日の夜から元旦とおせちを作って食べて、お酒をのんで、雑煮を食べてという毎年のお正月は、夫婦にとって大切なひと時です。 お正月の特...