1月18日、東京でも雪が降りました。
寒いですが、朝起きて窓の外を見て、「キレイ」と思ってしまいました。
でもまぁ、案の定、交通機関が麻痺していて大変です。
『私服前撮り』
さて、本日はウチキフィルムで実践している私服前撮りについて書きたいと思います。
ウチキフィルムでは、結婚式当日の撮影をご注文のお客様に対して必ず私服での前撮りのお時間を頂戴しています。
たくさんある結婚式のビデオ業者の中で、そこがウチキフィルムの個性だと考えています。
もちろん、他にも色々とあるつもりですが、一番分かりやすくユニークな部分は私服前撮りを必ず含めた作品を作るという部分です。
写真だと『エンゲージメントフォト』というジャンルがあるんですが、映像ではまだジャンルとして確立してないのが現状です。
ウチキフィルムの事例としてはプロポーズ、ご入籍、2人の母校に行ってみる、結婚指輪を作るところの撮影、などなど。
その2人によって、ドキュメンタリーの要素が強かったり、キレイな場所でのイメージカットが多かったり。
アンケートをお答え頂いて、打ち合わせで撮影内容を決めていくので、本当にその時でさまざまです。
(湘南の海が好きなお2人はこんな感じで撮影します。)
メリットとしては…
・和装やドレスとは違って、動きのある演出が出来たり、2人の個性を出せる。
・思い出の場所だったり、好きな場所を背景にすることで、いわゆる結婚式の映像とは違うものを作れる。
・打ち合わせだけではなく、一日カメラを使ったコミュニケーションをとることで、結婚式当日の撮影がとてもスムーズになる。
・オプションとしてオープニングやプロフィールなど、当日上映する映像に使用することで個性的なムービーが上映できる。
前撮りロケーションに立ちはだかる課題…
・結婚式の準備中でいそがしい2人とのスケジュール調整が大変。
・ロケハンや移動が大変。
・毎回違う場所・状況なので、対応力が求められる。
撮影会社に在籍していた当時も、こういった前撮り撮影をしたかったのですが、ほとんど実現しませんでした。
なぜかというと会場提携の撮影業者の場合は、障害がさらに多くなります。
・お客様とのあいだに会場やプランナーが入ってくると、スケジュール調整が大変になり、コミュニケーションも難しくなる。
・ロケハンなど個別にかかる時間が違うので、会社としての料金設定も難しい。
・料金の中に、中間マージンも含めないといけないので、どうしても高額商品になる。
・写真も一緒にとか、メイクも、となるとまた複雑に、高価になって、そのうえ結局意図したものが撮れなくなる。
・そもそも会社員なので、必ず自分が撮れるかという保証も難しい。
もちろん提携会場の理解があれば、不可能ではないですが、かなり大変な仕事になります。
フリーランスだからできること
私服前撮り=提携業者が出来ない事。
ということは…
提携業者が出来ない事=フリーランスの強み
です。
結婚式の持ち込み業者としてやっていく上で、課題は会場からの撮影制限を受けても、会場提携業者のクオリティーに勝つにはどうしたらいいか?ということでした。
たとえば、提携業者に自分と同じ技術とセンスと経験を持ったカメラマンがいて、
なおかつ挙式は席に座って撮るとか、ブライズルームは入れないとか、色々と制約を受けても、提携業者じゃなくウチキフィルムを選んでもらうにはどうしたらいいか?
答えは単純で、
『提携業者よりクオリティーの高いものを、提携業者よりも安い価格で提供すればいい』
ということでした。
そのために会場の提携業者には出来ないことを、個性や強みとして、実践していくことにしました。
毎回学ぶことが多いですし、ビデオグラファーとして鍛えられます。
スケジュールの調整が必要だったり、ロケハンなどの準備が必要だったりと大変なこともありますが、これからもウチキフィルムのスタイルとして続けていきます。
タイミングやご要望が合えば、雪の中の撮影もしてみたいです!
(今日の感じだと、東京では現場にたどり着けない可能性が大ですが…)
次回は、前撮りを通して、ウチキフィルムはどこを目指していくかを書きたいと思います!
ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページ