2017年9月21日木曜日

レストランウェディングでのムービー撮影について

9月。
ウェディングシーズンが始まりました!
と、同時に来年2018年のご依頼もチラホラと入ってきました。
ブログを見てお問い合わせをしてくださる方もいて、続けていくってのは本当に大事だなと思うことが多いです。

結婚式の撮影を始めて10年くらい。
最初は撮影会社の専属カメラマンでした。
会社が契約している15箇所くらいの会場で注文があれば撮りにいくという感じです。
専門式場だったり、ホテルだったり、レストランだったり。

フリーランスになってからはお客様のご依頼にあわせて、毎回異なる会場で撮影させていただいています。
専門式場やホテル、レストランもありますが、文化財だったり、カフェだったり、フリースペースだったり。
先週は貸しスタジオをご自分たちで装飾するというウェディングパーティーを撮影してきました。

いろいろと行きますが、ウチキフィルムで担当させていただくことが多いのは『ホテル』と『レストラン』です。
ホテルならホテル、レストランならレストランと本業がある分、専門式場よりは持ち込みに対して寛容な部分があるようです。


以前、ホテルウェディングについて書きました。
ホテルウェディングについて書いた記事

なので、今回はレストランウェディングについて書いてみたいと思います。


レストランウェディングのメリット


・お料理がちゃんとしている
そりゃそうですね。
サービスもちゃんとしていることが多いです。

・ゲストとの距離感が近い。
ホテルにあるような体育館みたいに広いバンケットだと端から端までの距離感があります。
アットホームな雰囲気を演出するのには向いています。

・持ち込みに比較的寛容
ホテルもそうですが、レストランも持ち込み料さえ払えば持ち込みOKな会場は多いです。
持ち込み自由というケースも比較的多いかなと思います。
チャペルも仮設だったりすることが多いので、挙式撮影でも制限を受けないことも多いです。


レストランウェディングのデメリット


・狭い
ゲストの距離感が近いということの裏返しですね。
基本的にご飯を食べる場所、プライベートな空間ですので広くはありません。
ブライズルームも狭かったりします。

またレストランといえば「柱」です。
レストランとしては目隠しになるので気にならないのですが、パーティー会場としては工夫が必要な場合もあります。
会場の定員MAXでゲストを招待すると柱の影に隠れて見えないということも起きたりします。

・演出面の制約がある。
プロフィールビデオやエンドロールを上映するプロジェクターが常設ではないところも多いです。
外光が入って来て、ムービーがあまり見えないという状況も何度か見たことがあります。
スポットライトや光を使った演出もあまり見かけないです。


ムービー撮影のポイント


レストランウェディングは一見、会場も大きくないですし、照明の変化も少ないので、撮影のハードルは高くないように見えます。
でも、ムービー撮影においては実は難しいタイプの会場になります。
理由としてはゲスト同士の距離が近い分、カメラマンの動線は狭いですし、柱など視界を遮るものも多いです。
どこで何が起きるかについて、事前に流れを読んで先回りして撮影ポジションを決める必要があります。
詰め将棋のような感覚ですね。
何も考えずに撮り始めると、肝心なシーンで動けなくなります。

またホテルや専門式場のようにスポットライトなど分かりやすい演出はあまりないです。
なので、いかにその空間に変化をつけながら撮っていくかが大切になってきます。
ここはもう単純にキャリアと先読みのセンスがものを言います。

ホテルや専門式場とは撮影時の動きがかなり変わるので、持ち込みで業者を選ぶ際は、レストランウェディングのサンプル映像を見て決めたほうが良いです。


ウチキフィルムのレストランウェディングの映像


そんなわけでいくつかウチキフィルムで担当したレストランウェディングの映像をご紹介させていただきます!
ご覧いただけるとわかると思いますが、ゲストとの距離が近い分、たくさんの良い表情を撮ることが出来ます。
派手な演出は少ない分、2人のストーリーを丁寧に描くことを心がけています。
ムービーを「誰」が撮るか、ということが大事だということが少しでも伝わると嬉しいです。


アンジェロコート東京




シェ松尾・青山サロン




まだまだ年内の対応も可能です。
まずはホームページからお気軽にお問い合わせください!
どうぞ宜しくお願い致します。

ウチキフィルム 打木 健司

ウチキフィルムのホームページはこちらから↑





2017年9月7日木曜日

結婚式のムービー撮影のお打ち合わせについて

9月7日。
9月に入って一週間ですが、長袖を着る日も多くなってきました。
秋シーズン到来という感じですね。
個人的には11年前にウェディングの仕事を始めたのが9月なので、新学期が始まったようなそんな気持ちを毎年感じています。

土日は撮影に出ていることが多いですが、平日は8月の後半にお問い合わせいただいたお客様とお打ち合わせの段取りをしています。
そんなわけで今日は打ち合わせについて書きます。


打ち合わせについて


ウチキフィルムではお問い合わせを頂いてから、まず最初に必ずお打ち合わせをお願いしています。
お問い合わせを頂くタイミングというのは結構バラバラです。
挙式の半年前とひと月前ではかなり状況が異なります。

半年前だったりすると、当日のことなどはあまり決まっていないことが多いです。
でも、出来るだけお早めにお時間を頂いて直接お話しをするお時間を頂いています。

それはなぜか?


結婚式のムービーは誰が撮っても同じではありませんし、誰を撮っても同じにはなりません。
少なくとも僕はそう信じています。
ホームページのサンプル映像をご覧いただけるとご理解頂けると思いますが、ひとつとして同じ仕上がりにはなっていません。

人が人を撮っています。
人と人です。
そこにはどうしたって相性みたいなものもあると思います。
今のところ、お会いしてみて『なんか違いました』ということはありません。
でも、一応会ってみないと分からないですよね?不安もありますよね?と思うのでまず打ち合わせをしてみるということをしています。
もし相性が合わないなら、なんか違うなと思ったら、我慢する必要はないと思います。
結婚式のムービーは我慢して撮ってもらうものではありません。

だから、もしお会いしてちょっと合わないとなった時には一度立ち止まることも大事だと思います。
でも、ウチキフィルムと同じような結婚式のムービーを作る業者はあんまりありません。
業者を選び直すことになったら早いほうが良いと思っています。
だから、まずお会いして人間を見てもらって、サービスを知ってもらうということ一番はじめにしています。

打ち合わせの段取り!


少しだけウチキフィルムの打ち合わせの段取りを紹介しておきます。
まずスケジュールと場所を決めます。(当たり前すぎてすみません!)

スケジュールについて


スケジュールに関しては平日の夜にお願いすることが多いです。
土日は結婚式当日の撮影や前撮りをしていることが多いので、そのようなお願いをしています。
ただ、平日どうしても難しい場合は土日で調整することもあります。
その際は撮影のスケジュール次第での調整をお願いしています。

掛ける時間は平均すると1時間30分くらいです。
長いときは長いです!
(脱線しちゃった場合ですが…)

場所について


打ち合わせはお2人の都合の良い場所を指定してもらっています。
職場近くだったり、お住まい近くだったりが多いです。
単純にそのほうが2人にとって便利だろうというのが一番の理由です。
ただそれだけではなく、浅草に住んでいるとか、東京駅の近くで働いてるとか、なんとなく2人の世界に触れておくというのがウチキフィルムのウェディングムービーを作る上では大切かなと思っています。
個人的にはそんな口実をつけて、いろんな降りたことのない駅の周りを探検するのも好きだったりもします。

何を話すの?


お打ち合わせで話す内容はケースバイケースです。
まだご注文の意志が固まっていなくて、とりあえず話を聞いてみたいというカップルもいます。
逆にご注文の内容まで固まっていて前撮りでやりたいことまで決まっているという場合もあります。

どちらにしても、まずはサービスと今後のながれの説明をします。
ある程度こちらの事をお話ししたら、お2人のことを伺っていきます。
お2人の馴れ初めを聞いたりもするので、司会の人の打ち合わせに近いかもしれません。
結婚式のことも大枠を聞きます。
内容によっては2人のカメラマンで撮ったほうが良い場合もあるのでそういうご提案もしたりします。

ご注文の意志がある程度決まっている場合は、前撮りのスケジュールを合わせて、撮影内容を決めます。
すぱっと決まることもありますし、腕を組んで考えてしまうときもあります。
でも、楽しい時間です。

結婚式当日の細かなお話はもう少し結婚式が近づいてから、改めてお時間を作ってさせて頂きます。
打ち合わせを2回するのはお客様にとって面倒かもしれませんが、
決まっていない内容を話すのは無理があるので、そのような形をとらせていただいています。


打ち合わせが大切である理由。


お客様のために大切である理由も、もちろんあります。
結婚式の当日にいきなり会った事のない人間がブライズルームへやってきて、「笑ってください」とか言われるのは出来る人と出来ない人がいると思います。
僕は知っている人に自分の結婚式を撮ってもらったので、参考にならないかもしれません。
でも、事前に何度か会って、話したことがある人がその場にいてくれるのは安心して当日を楽しめる要素のひとつだと感じました。
特に新郎はメイクリハとかしないから、メイクさんとも仲良いわけではないし、朝一のブライズルームは微妙に落ち着かないです。


もちろん作り手側の事情もあります。
会場提携のビデオ屋さんの場合は、当日担当するビデオカメラマンが打ち合わせを出来ることは極めて稀です。
当日進行表を見て、撮影する2人の名前と結婚式の内容を知るということも多々あります。

それでも既製品としてのビデオは撮れます。
2人の意図を感じ取って、素敵な映像が作れる場合もあります。
ただそこに確信はありません。
たまたま正解だったということです。
経験を積んで、センスを磨けば、その正解率は高まるでしょう。
何も言わずに二人の意図を感じ取って形にするのは、なんだかとても『プロっぽい』です。
そこにプライドを持っているカメラマンもいるかとは思います。
(時々、大手で撮影している同業の方とお話するとそういう気迫みたいなものを感じます。)
でも、僕は「たまたま」正解が撮れている必要は全くないと思っています。

シンプルな話。
必要な情報を事前に全て知っておいて、するべき準備をして、撮るべきものを確信を持って撮影して、編集した方が良いと思っています。
その上で経験やセンスを活かしたほうがずっと良い。
その上で悩んで迷ったほうがずっと良い。
本当のプロってそういうことだと思っています。
打ち合わせは結婚式の当日に『プロとして仕事をするための大切な時間』なんです。

そんなわけでどんなお客様にもまずお打ち合わせにお付き合いいただいています。

ウチキフィルムでは、まずお話だけ聞いてみたいという形のお打ち合わせも承っております。
10月、11月についても対応可能な日も数日ございます。
2018年のお問い合わせもすでに承っております。
どうぞお気軽にお問い合わせください!



ウチキフィルム
打木 健司

ウチキフィルムのホームページはこちら↑



映画の中の結婚式について

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