2016年4月25日月曜日

ホテルウェディングでの持ち込み撮影(結婚式ムービー)

4月25日、早いものでもうすぐゴールデンウィークですね。
2016年の春のウェディングシーズンを迎えています。
忙しいときほど、次の準備をするというのがフリーランスの心構えかなと思っています。
なので、只今秋シーズンに向けてのキャンペーンを準備中です。

さて、4月は都内のホテルでのウェディングを2件続けて担当させていただきました。

第一ホテル東京

ホテルウェディング…


ホテルウェディングならではの強み

・比較的大規模なパーティーに対応できる。
・遠くからのお客様の宿泊手配がしやすい。
あとはサービスが行き届いていると言われますが、それは残念ながらホテルによります。

専門式場やゲストハウスよりは、ビデオ撮影の持ち込みがしやすい印象を持っています。
実際に過去ウチキフィルムで当日撮影を担当させていただいた案件の6割以上がホテルウェディングです。

映像の撮影におけるホテルウェディングの良いところは、『安定している』ところです。
会場によっては、お天気の影響があるところもありますが、基本的には屋内で完結できるように出来ています。
チャペルも建物の一部として作られているので、今時の専門式場のような奇抜な演出もありませんし、明るいところが多いので、撮影がしやすいです。
バンケット(宴会場)は広いので、『撮影時に動きやすい』、『撮ってだし編集の場所の確保がしやすい』など持込撮影であってもデメリットはあまりありません。
スポットライトの演出など、照明の演出もしっかりしているので、ガーデンブッフェなどがなくても映像のメリハリもしっかりとつけることが出来ます。
実に安定しています。

ただ安定している分、撮影会社さんやそのほか出入り業者さんによっては『古い』やり方をそのまま引きずっているようなところも多いです。


美容室でのメイクシーン


特に今時じゃないなと思うのは『美容室でのお支度』。
ホテルウェディングの持ち込み撮影で撮影NGとなることが多いのは、実は美容室。
新婦がお支度をする場所です。
当日の新婦のお支度がほかの女性のお客様と共用の美容室だからという理由で男性カメラマンはNG。
メイクシーンを撮りたい場合は女性カメラマンの手配が必要になります。
4月に担当したホテルウェディングはどちらもこのシステムでした。

しかもそのうちの一つの会場提携の撮影会社さんは、結婚式のその週になるまで男性カメラマンか女性カメラマンが配置されるかわかりません、とのこと。

ウチキフィルムにご依頼頂いた内容は、披露宴結びまで撮影するウェディングハイライトと、当日編集の撮ってだしムービーでした。
その場合、披露宴結びまで撮影するビデオグラファーと、撮影しながら途中で編集作業をするビデオグラファーの2人体制で担当します。
なので、女性のビデオグラファーと2人で当日撮影をすることで、美容室も問題なく撮影することができました。
もちろん結婚式のその週ではなく、ご注文を頂いた段階から、配置可能であることはお伝えしました。

そういった美容室自体が撮影に向いているかどうかはまたの別のお話です。
狭い・外光はなく暗い・鏡以外なにもない。
といった感じです。
ホテルに限らずですが、ブライズルームは会場を決める際の見学でしっかり見せてもらったほうが良いかもしれません。

もしそういった美容室のメイクが決まってしまっている場合。
ホテルならではの解決策は『客室でのメイク』です。
こちらはこちらで前泊代と美容室の出張代などそれなりの追加料金が掛かってくる場合があります。
でも、まずは聞いてみる!というのが良いかもしれません。

良くも悪くも時間厳守…


もうひとつ、ホテルウェディングの特徴としては、時間にはきっちりしています。
これは良くも悪くもですね。
宿泊ができ、遠方からのお客様にも優しい反面、そういったお客様の中にも宿泊せずに当日お帰りのかたもいらっしゃいます。
そうすると当然、電車や飛行機の都合があります。
なので、進行は押せません。
余興などやりたいことが盛りだくさんという場合は、打ち合わせ段階でかなり削られてしまうこともあります。

宴会場がたくさんあるホテルだと、一日に10件くらいの結婚式の予定があるところもあります。
そうなると余計に時間通りです。
当日のロケーションフォトの時間など、カメラマンの裁量でなんとかなる時間がまったくなかったりもします。
会場見学のときに見せられるイメージの写真は、あくまでイメージです。
会場と契約した後に、もしそういう写真が撮りたければ前撮り(有料)をどうぞ!みたいな流れになるかもしれません。

このようにして、ホテルウェディングは実に安定していて、粛々と進行します。
そうなると、誰が撮っても変わらないんじゃないか?と考えることも出来ます。
そんな安定した、悪く言えば、機械的になりがちな結婚式でも、ウチキフィルムでは私服での前撮りや丁寧なヒアリングを通して、お2人らしい特別な結婚式として映像を作ることが出来ます。
そこは強みだと思っています。

当日の挙式披露宴+お2人の思い出の地を訪れる前撮り+前泊した婚姻届を書くところ+挙式当日の入籍シーンで制作したホテルでの撮って出しのサンプルがこちらになります↓

結婚式の映像に『自分たちらしさ』が必要な方はぜひウチキフィルムにお問い合わせください。
まずはお打ち合わせでお2人と一緒に表現を考えていきます!

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページはこちらから↑



2016年4月14日木曜日

結婚式で本当に必要なモノ(結婚式ムービー撮影)

4月14日。
桜が咲いて、散ってその間ずっとバタバタしておりまして、ブログを放置しておりました。
今週で一旦ひと段落しそうなので、これからまたマメに頑張っていきたいと思います!


日本の結婚式

神前式と祝言


日本らしい結婚式という神社で挙式を挙げる神前式が取り上げられることが多いです。
ただ神前式自体は明治時代に入ってきた欧米のキリスト教の結婚式に対するものなので、一般化したのは実は150年くらいの歴史のものだったりします。

じゃあその前は?

突然ですが、僕は『宮崎駿』が大好きです。
もう何もかも好きです。
『風の谷のナウシカ』は漫画派です!
で、そのたぶん最後になる映画が『風立ちぬ』で主人公とヒロインが結婚式をします。
居候している家で、ごく近しい人たちを証人として。
大正・昭和初期が舞台の物語ですが、その頃より以前の結婚式は主に自宅などでお披露目が行われていたそうです。
『祝言』というとぴったりくるかもしれません。


民家でのウェディングの撮影


なんでそんな話をしたのかといえば、先日そんなお家でのウェディングの映像と写真をウチキフィルムが撮影させて頂きました。
以前撮影させて頂いたこちらのムービーのお客様のお母様のご友人が結婚式をされるとのことで、直前の約1週間前にご相談があり、ちょうどスケジュールが空いていて…
ということで、そこから仲間のフォトグラファー数人にスケジュールを確認して、お打ち合わせをして、という感じであわただしく当日を迎えました。


民家でのウェディング
(玄関の広さだけでお家の広さがわかりました。)


実際の会場はご自宅ではなく、結婚される方の数十年来のご友人のお家でした。
お家と言っても、丘の上に建つ30名がお食事できる広間があるような素晴らしいお屋敷です。
元々は同級生同士の還暦の集まりの話から、その中で結婚する2人のお披露目の場へ変わっていったようです。
中学の頃からの40年来のご友人が集まる会に親族をお呼びしての会食。

高砂の謡から始まるという会は、10年目のウェディングカメラマンですが実は初めての経験でした。
そこから2人のためにご友人たちが踊りや腹話術や合唱など思い思いの余興を行いました。
中でも格別だったのが、ご友人たちみんなで用意した指輪とケーキのサプライズでした。
ご年齢のこともあり、少し遠慮がちだったお2人ですが指輪交換・ケーキ入刀を通して笑顔が溢れていったように感じました。

友人のために準備された手作りのウェディング。
本当に心温まる光景でした。

今回のウェディングに業者・プロとして関わったのは仕出し料理の業者さんとウチキフィルムだけでした。
これが本当のアットホームなのだと知りました。(…まぁ、ご友人のお家ですし)

結婚式場で企画したり、フリープランナーやプロデュース会社に委託したら、
たくさんの業者が入ってきて、とてもこんな風に実現できなかっただろうと思います。
ウチキフィルムも、ほぼ個人だから動けた案件だと思います。


結婚式で本当に必要なものは?


ウェディングビジネスの外側にあるウェディングの撮影。
なんだか特別な体験をさせて頂きました。
『本当の意味で結婚式に必要なことは何か?』ということの答えが目の前にありました。
結婚式で必要なことは、『そこに大切な人たちがいる』ということだと思います。
そこにおいしいご飯とお酒があって、本当はもうそれで十分なのかもしれません。
みんなに楽しんでほしいという思いがあって、2人も楽しめればそれでいい。

お色直しはしないといけないのか?
プロフィールビデオや撮ってだしエンドロールはマストなのか?
花嫁の手紙を読まないといけないわけではないし、どういう形であれ、想いが伝わればそれでいいんだと思います。

その場所をキレイに見せてみんなに気分よくなってもらいたいと思えば、自然と花を飾ろうと思うでしょう。
それはプランで押し付けられて選ぶものじゃない。
結婚式という儀式が心から必要だと思ったり、やりたいと思うことだけが行われる儀式になるとよいなと思います。
本当に着たいドレス、ゲストに味わって欲しい料理、想像するだけで楽しくなる会場装飾。
いつか本当に必要な人とものだけを集めた結婚式が普通に行われるようになったとき、僕はそこで映像を撮影していたいと願います。

サンプルをご覧いただいて、自分たちの結婚式に映像がチカラが必要だと感じたり、何か形に残したいと感じて頂けた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページ


映画の中の結婚式について

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