2015年12月30日水曜日

ウチキフィルム2015 夏(結婚式の持ち込み撮影について)

12月30日。
忘年会が終わって、大掃除の終わりが見えてきて、明日は大晦日。
来年の1月1日に私服前撮りを予定しているので、仕事納めも仕事始めもあんまりないのですが、年末年始の空気は大好きです。

さて今年のまとめ。

7月

結婚式の閑散期に突入したこともあり、富山へ行ってダンボール工場を撮影したり、新しくオープンしたダンススクールのプロモーション映像を撮影していました。
意外と結婚式の案件も途切れずにあり、忙しくさせて頂きました。

ダンススタジオ
(撮影させていただいたダンススタジオ。クールな印象ですが、子供たちがたくさん来てました。)

完成したムービーのリンクも貼っておきます。


8月

ウェディングシンポジウム2015に参加してきました。
結婚式業界の人々が集まって、一つのテーマについてディスカッションするというイベントです。
なぜ参加したかというと、『持ち込み』をテーマにしていたからです。
ウチキフィルムは基本的にお客様の結婚式場に持ち込んで頂いて、撮影しています。

お客様の意思がどうあれ、持ち込みNGとする会場もあり、なんとかならないかなと思っているテーマの一つです。

シンポジウムの最初に『持ち込み』の問題を整理する講演がありました。
コンサルタントっぽい女性が分かりやすく説明してくれました。
要約をしてみると

牛丼屋に行って、牛丼を持ち込むのはNG。
それは牛丼屋のサービスが牛丼を提供するものだから。

じゃあ、結婚式場のサービスは何か?
結婚式会場と契約するときにどこまでのサービスについて契約しているのかという所が問題です。
最低限度のサービスだとすると、
会場を貸す。
料理を出す。
結婚式の進行の内容をプロデュースする。
の3つくらいですかね。

さらに
ドレスの準備。
メイクアップアーティストの手配。
フォトグラファー・ビデオグラファーの手配。
引き出物やペーパーアイテム・テーブルコーディネイトの手配。

などなどが結婚式の契約の中身に入っているのか、顧客が求めているかどうか?

特に専門式場・ゲストハウスでは結婚式のすべてをプロデュース・管理するサービスであるという認識が強いため、持ち込みに対してもだいぶ厳しい対応をすることが多い。


そんな内容の講演が終わって、ディスカッションの時間。

ディスカッションのパネラーは、講演をしてくれたコンサルタント・フリーランスのフォトグラファー・フリーランスのメイクさん・元持ち込みカメラマンの会場支配人さんと
アニヴェルセルみなとみらいの支配人さんと司会の方で進みました。

文章で全て再現するのは不可能なので、印象に残ったことを書きます。
提携業者が必要な理由を聞かれたフォトグラファーの方の一言。
『弱者を守るためじゃないですか?』
…すごい発言だと思いました。
…弱者とは思いませんが、僕は常々思っている理想が一つあります。

それはウェディングのムービーをお客様が『TSUTAYA』で映画を選ぶようにビデオグラファーを選ぶような、それくらい自由になったらいいなと思います。

もちろんそれだけの個性をビデオグラファーたちが持たなければならないですし、作品を発信する力が必要です。
その意味では弱者が生き残れない世界になります。
それでも新郎新婦にとっては良い世界だと思うので、そうなればいいなと思っています。
ただその場合、どうやって人材を育てていくかも業界全体で考えていく必要はあります。
全体のレベルが上がることで仕事が減るという考えではなく、全体のレベルが上がることで業界全体が大きくなって仕事が増えるという考えをしなくてはいけないのかなと思います。


あとはアニヴェルセルの支配人さんの持ち込み可能かどうかについての質問に答えた一言。
『ブライズルームと親族控え室以外は提携と変わらない形で撮れます』
…と言った後のなんとも言えない空気。

途中、客席でお話を聞いていたブライダルマザー桂由美さんの登場もあり、話が脱線したこともあり、保証金の問題や持ち込み業者に対する悪行と持ち込み業者の悪行などには全然話は及ばず、おとなしい会だったいう印象です。

持ち込みについて僕が思うこと

会場のサービスの中に新郎新婦が求めるクオリティーのものがないなら、持ち込むのは全く問題ないんじゃないかと思います。
持ち込み料の問題については、額によるかなと思います。
実際、ウチキフィルムで持ち込んで頂く場合は、必ず担当プランナーに連絡して、会場下見に伺って、細かなことを確認させて頂きます。
なので、その分提携業者なら必要ない手間をお掛けしているわけなので、その時間分の何かを請求するなら妥当かなと思います。
…問題はそれっていくら?って話です。
上限3万くらいなら、理解は出来ます。
10万とかはもう、会場と業者の間の中間マージンとして入る分を新郎新婦に請求しちゃってるパターンですよね。
持ち込み料をとるなら、提携業者と同じ条件で撮れるようにして欲しいという問題もあります。

あとは、持ち込みNGにしているケースについては、価格はどうあれ、ちゃんと同じレベルの商品を用意する責任があるんじゃないかと思います。
そこの努力をし続けるかぎり、弱者ではないと僕は思います。

…なんだか支離滅裂ですが、来年もたくさんの会場に持ち込まれるように頑張っていきます。
来年も宜しくお願い致します。

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページ

2015年12月27日日曜日

ウチキフィルム2015 6月(結婚式の持ち込みビデオ撮影)

クリスマスも終わって、もういよいよ年末です。
街ではカマボコがたくさん売られています。
そして今、年賀状を書いています。
元旦に間に合うかは分かりませんが、遊び心のある年賀状にはなっていますので、
見てみたいという奇特な方はお問い合わせください。

6月

さて、今年の6月の話。
6月は書きたいことが色々ありすぎてまとまらないのですが、やっぱり撮影事例について書きます。


持ち込みNGの会場


5月のはじめ頃に一度お問い合わせ頂いたのですが、会場側の持ち込みNGということもあり、話が進むことがなかったお客様から、6月になり再び、お問い合わせを頂きました。

持ち込み業者はNGなので、列席者としてなんとか撮って欲しい。
とのこと。

…持ち込みカメラマンの『お友達』作戦については色々と批判があります。
プロとして恥ずかしくないの?とか
嘘ついてまでお金儲けしたいの?とか

そりゃ、プロとして扱ってくれたほうが良いに決まってます。
お客様から指名されているプロとして、プランナーと直接話せたほうが色々と都合がいいし、やっぱり嘘はつきたくない。
でも、ウェディングビデオグラファーの究極の目的は映像を通して結婚式を挙げた2人の人生を豊かにすることです。
僕としては、自分とお客様が納得のいくクオリティーのムービーが提供できて、お客様が喜んでくれれば、その過程は何でもいいです。

逆にお友達ならOK、業者はNGって理屈は何なんでしょう?
たぶん誰かへの言い訳なんだ思いますが、本当によくわからない。

さて、話を戻すと、6月の仏滅の日曜日の挙式のお客様でした。
スケジュールがぽっかりと空いていたので、3週間前になんとか撮る方向で進み始めました。
お打ち合わせもぎりぎり挙式1週間前になんとか直接お会いできました。

お打ち合わせでは、6月になって急に話が進んだことについて伺いました。
その理由は、持ち込むことを会場側との成約条件にまでしていたスナップカメラマンさんが骨折をしてしまい当日の撮影が出来なくなってしまったことが原因でした。
その代わりになる何か特別なものとして、ウチキフィルムを選んで下さったようです。
一度、同じ会場でご一緒させていただいてFBでの繋がりもあり、そのカメラマンさんの骨折については知っていたので、妙に納得しました。

この段階で学んだことは2つ。
・会場との成約段階で検討してもらう、条件にしてもらえるレベルのカメラマンになることが大事。
・カメラマンが怪我や病気をすると、本人だけでなくお客様も大変。


結婚式の指輪の撮り方
(「友人」として、お二人の客室で撮った1カットです。)

打ち合わせを大切にしています。


さて、打ち合わせはお二人の住む街のカフェで、一緒に夜ご飯を頂きながら行いました。
なんだか、3~4時間ずっと話してました。
とにかくヒントが欲しいなと言う気持ちと、友人・知人という嘘を嘘のままにしたくない気持ちで。
その中でヒントというか、一つモチベーションを見つけることが出来ました。
それは挙式後に新郎がアメリカへ単身赴任されるということ。

結婚式の素敵な思い出を残したいという気持ちの根っこを見つけられました。
とても共感できるし、力になりたいと思いました。

フリーランスが素晴らしくて、提携でやってるカメラマンが駄目だなんて言いません。
駄目なフリーランスの人も知っているし、提携でやってる素晴らしい人も知ってます。
「人」が「人」を撮るんです。
だから本質的にはどっちでもいいし、なんでもいいと思います。

僕も人並みに自意識というものがあります。
この世に一つしかない特別な才能が自分にあるとは思いませんが、少なくともたくさんの撮影会社の中からウチキフィルムを見つけていただいてご依頼頂いたお客様にとっては、特別なビデオグラファーでありたいと思います。

自分がその結婚式を撮る目的は何か?
いつも考えていたいと思います。

6月のこの案件を期に、いっそう持ち込みNGとはなんなのか?について知りたくて、8月に持ち込み問題をテーマにしたウェディングシンポジウムにも参加してみました。
それについてはまた後日書いてみたいとおもいます。

明日は忘年会をします。
それでは!

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページ

2015年12月14日月曜日

ウチキフィルム2015 5月(結婚式の持ち込みビデオ撮影)

12月も三週目?いよいよ年末らしくなってきましたね。
最近は来年ご婚礼予定の方とのお打ち合わせもさせて頂き、2016年というのがすぐそこなんだということを実感します。

そんなわけで、今年ブログに書けなかったことを振り返るシリーズ第3弾。

5月。

同級生カップルのアットホームなウェディング


春の繁忙期です。
ジューンブライドとよく言いますが、春先は5月のほうが結婚式が多い印象があります。
緑もきれいで、暑くもなく、寒くもなく、じめじめもせず。

そんな5月の大安の土曜日に、大学で出会って付き合い始め、9年交際して結婚式を挙げるカップルの当日撮影を担当させて頂きました。
1月に問い合わせがあり、ご注文の検討段階から打ち合わせを重ねたので、結局当日含め、5回くらいお会いしました。

ちなみにこちらの動画を見て、お問い合わせいただきました。

動画と同じ会場でした。

ご列席の友人との打ち合わせ


5回くらいお会いすることはウチキフィルムでは結構あるのですが、中でも特別だったのは余興をするゲストの方に事前にお会いする機会があったことです。
新郎側の友人スピーチをされたのは、幼馴染で2人のプロポーズの舞台として自分が経営しているカフェを提供された方でした。
私服での前撮りをそのカフェでやらせて頂いたので、その時に新郎についてのインタビューをさせて頂きました。(2人には席を外してもらいました。)

(お2人の出身大学のキャンパスと東池袋のおしゃれなカフェで前撮り撮影しました。)


新婦側の友人の余興担当の方とはその方が撮影してきた映像素材をまとめるお手伝いを新婦から頼まれ、打ち合わせをしました。。
その際、何かの素材に使えるかなと思い、インタビューにご協力いただきました。
新婦のことを友人として、どれだけ大切に思っているかが伝わるお話を聞けました。

どちらのインタビューも素材としてハイライトに入れ込んだり、全編をDVD・ブルーレイのラストにボーナストラックとして収録して納品しました。
ムービーは諸事情あり公開できないのですが、とても喜んで頂けて、うれしい感想も頂きました。

『ムービー素敵です!やっぱり打木さんにお願いして良かったです!
ロングムービーかなりの長尺で、驚きました!
そして最後の友人インタビュー、感動しました。ありがとうございます!

会場側から色々な規制があった中、尽力頂きまして本当に感謝しています。
また、打ち合わせを進める中で、私の細かいリクエストにもひとつずつ応えて頂ける姿勢に打木さんのホスピタリティを感じました。

これからもたくさんのカップルを打木さんの撮影で幸せにしてください!

本当にありがとうございました。』


ハイライトのおまけについて


ロングムービーとは、当日撮った素材を音を整えて、一本のムービーとして納品するものになります。
だいたい60分~90分くらいです。ハイライトのおまけで付けています。
このときは、挙式もスピーチもなるべく残したいというご要望だったので、100分くらいになったような気がします。


ウチキフィルムからの提案


会場側からの制約としては、挙式中の着席での撮影ということでした。
持ち込み料に相当する席料をお2人から徴収しておいて、提携カメラマンと同様に動けないのはどうなの?という話ですが、実際持ち込みブロックとしては有効です。
クオリティー面では正直、厳しい制約です。
なので、お打ち合わせの際に、お2人からチャペルでのリハーサルをしたいという要望を会場へ伝えてもらうようお願いしました。
(この会場の通常のリハーサルは、事前にお2人に挙式のビデオを見てきてもらい、直前の説明だけというスタイルでした。)
5月の大安の土曜日なので、通常は無理な話なのですが、運よく朝一番の挙式ということもあり、OKをもらいました。
ウチキフィルムとしてやったことは支度時間が30分早まったので、30分早く会場入りしたことだけです。



不思議なのですが、このお2人以降、学生時代から知ってたor付き合ってたカップルを今年3組も担当させて頂きました。
似ているようで、やっぱり一組一組違っていて、個性的で面白いです。

来年はどんなお客様との出会いがあるのか、楽しみです!
ウチキフィルムのウィンターキャンペーンもまもなく終了となりますので、とりあえずのお問い合わせだけでもしてみてください!
それでは!

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページ

2015年12月9日水曜日

ウチキフィルム2015 春(結婚式ビデオ撮影)

12月も2週目。
少し落ち着くかなと思っていたのですが、ありがたいことに七五三の撮影やエンゲージメントムービーの撮影などなど慌しく動いています。
七五三の映像はできれば年内にお渡しして、お正月にご家族で観て欲しいなと思っています。

さて今年を振り返るシリーズ。

3月。

結婚式の記録ビデオの廃止

思うところがありウチキフィルムのラインナップをこっそりと変更しました。
具体的に言いますと、結婚式の記録ビデオをオプションの中から削除しました。
特に今まで誰からも突っ込まれなかったので、ここで自分で書きます。

記録ビデオというのは、結婚式・披露宴の進行を丸ごと1台のビデオカメラで収録して2時間にまとめたものです。
かつては「結婚式のビデオ=記録ビデオ」のことを言いました。

さてそんなド定番商品を削除した理由はいくつかあります。
大きく三つ。

①『会場提携』と『持ち込み』での差が出にくい。(むしろ不利な要素しかない)

記録ビデオは文字通り、記録することに価値があります。
その意味では持ち込みで撮影制限がある中で撮影することは、そのまま価値が下がることを意味すると思います。
特に挙式シーンについてはどこに三脚を置けるが決定的な意味を持ちます。
『持ち込みでも、客席からでも十分撮れますよ!』というのは、本当に価値のあるものを求めるお客様の利益にならないと判断しました。

②カメラマンが多すぎる問題を発生させたくない。

以前、何かの機会で書きましたが、最近の結婚式はカメラマンが多すぎると思っています。
ブライズルームにいてもいいカメラマンはMAXで2人かなと思います。
フォトグラファーとビデオグラファーが各1名。
経験上、3人になると途端に撮りづらくなります。
それはブライズルームだけでなく、全ての進行においても感じてしまいます。
完全に違うところを狙うのであればいいのですが、同じところを3人以上のカメラマンが狙う状況というのはナンセンスだと思います。
(役割が違うから仕方ないというのは、撮影会社側の都合でしかないと思っています。)

③ハイライトをセカンドカメラマン(2カメ体制)で撮ることでほとんどシーンが記録できる。

ハイライトの撮影時、セカンドカメラマンにはスピーチであれば、スピーチの全てを撮ってもらっています。
新婦の手紙であれば、新婦を撮ってもらいます。
なので、その映像にメインカメラマンの映像をミックスすれば、披露宴については2カメの(ほぼ)記録ビデオが出来上がります。
セカンドカメラマンについては基本的に結婚式の記録ビデオのスキルも持っている人にお願いするので、記録としても見れる映像を撮ってきてくれます。

ほかにも、そもそも記録ビデオを撮るためのカメラを持っていないとか、機材を運ぶための車を持っていないとか。
色々とありますが、とにかくウチキフィルムは記録ビデオを廃止しました。
(元々記録ビデオを何年も撮ってきたものとして、記録ビデオそのものを否定はしませんが、在り方については思うところはたくさんあります。)

鎌倉プリンスホテルでの結婚式
(一人で撮影する場合も、謝辞や花嫁のお手紙はなるべく全収録を心がけています。)

4月。

音源の適法利用について


「アイサム(=一般社団法人音楽特定利用促進機構)」に登録をしました。
無料で登録できる期間というので、お試しというか念のため。
その後、アイサムのホームページにリンクを貼って頂きました。

ホームページにリンクをされて何か効果があったか?と言えば今のところあまりないです。
2件くらい、著作権に絡んだお問い合わせを頂きました。

2015年に入って、音楽著作権について会場側の認識が変わってきました。
専門式場だと、ゲストが作ってくる余興のムービーにも著作権をクリアすることを求めていたりします。

リンクからのお問い合わせであったのは、まさにこのケースです。
…以前を知っている人間からすると、ちょっとびっくりです。

もう一つのお問い合わせはアイサムの音源を選べる代わりに結構な手数料を上乗せさせられるというご相談のケース。
なにをどう計算すれば、一曲3万円になるんだろう?
完全に便乗してますよね?なんか悲しくなりました。

ただ、ユルユルな会場は以前のままです。
レストランは比較的ゆるくて、ホテルは意外としっかりしてるという印象です。

以前、ミスチルの話をブログで書きましたが、結構多くの会場で行われている特別な対応があるみたいです。
それは編集は音楽に乗せて編集をして、最後書き出しやDVDにするときに無音で制作して、そのDVDと指定の曲のCDを同じタイミングで上映・演奏するという裏技。
…なるほど。
本当にそれでOKなのか?どうかは別にしてそういうこともあるようです。


ウチキフィルム2015年の春についてのお知らせはこんな感じです。
実際にホームページやラインナップについては本当に難しいです。
今も記録ビデオのお問い合わせをいただくこともあります。
考えても答えがないことかもしれませんが、改善点はまだまだたくさんあるなぁと思います。
これからも少しずつ修正していきます!

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページ

2015年12月4日金曜日

ウチキフィルム2015 冬(結婚式ビデオ撮影)

月日が経つのは早いですね。もう12月。
年々早く感じてしまいます。
今年の8月にブログをはじめましたので、今年を振り返る意味でも今年前半の出来事についても書いていきたいと思います。

昨年の8月にフリーランスになりまして、今年初めてフリーランスとしての1年を過ごしました。
とりあえず2月までのまとめを書きます。

1月。

フリーランスとしての戦略の見直し


初めての閑散期。
しんどい、きつい、寒いとは聞いておりましたが、こんなに極端か!と思うほどの閑散期となりました。
昨年の12月に自分の結婚式を挙げたばかりなので、ギャップが辛かった。
と言うわけで、ウチキフィルムの今年の裏テーマは、次に来る閑散期をどう乗り切るか!?でした。
ウェディングの閑散期は通常1~2月と7月~8月と言われています。

※最近の流れで言うと、夏は閑散期というほどでもないみたいです。
本当に『無い!』というのはお盆の時期くらい。

閑散期に向けての対策としては
1、閑散期は繁忙期の次にくるものなので、繁忙期の内にウチキフィルムとしての対象の季節のお客様にむけての割引キャンペーンをすること。
2、ウェディング以外のお仕事の割合を増やす。
3、繁忙期の仕事をなるべく断らない。

という3点を心がけて一年を過ごしました。

そんなわけで、ちょっとは撮影の仕事もしましたが、12月のお客様の仕上げと2月のお客様の準備を全力で取り組む1月でした。


2月。

挙式撮影NGでも持ち込まれるウェディングムービー


挙式撮影NGというお客様のハイライトを担当しました。
持ち込みでの撮影には制限が付きものとはいえ、挙式NGとなるとさすがにお客様も諦めてしまうことが多いです。
挙式のみ、写真とビデオとも会場のカメラマンさんにお願いして、それ以外をウチキフィルムで担当しました。
そんなシビアな条件でもご注文をして頂いたので、出来るかぎりのことをしたいと考えました。

挙式という誓いの場面が当日撮影できないので、プロポーズのシーンを前撮りで撮影しました。
これは新婦からの要望があったこともありますが、挙式が撮れない場合は、前撮りの中に誓いの要素を入れるようにしています。

また、前撮りで新婦のご実家にも伺っていたので、新婦のお母様にも事前にご挨拶が出来ました。
おかげさまで会場スタッフに聞いても案内してくれない個室のブライズルームにお母さんと同行して入れてもらうという作戦も無事成功しました。

当日、挙式は撮れませんが、挙式前に人力車で会場周辺を練り歩くシーンは撮れましたので、十分なクオリティーのハイライトが完成しました。
都合によりハイライトのほうは一般公開できませんが、お2人からはご自宅でのご飯とお酒に誘われるという、これ以上ない評価をいただきました。

ちなみに頂いた感想はこんな感じです。

『打木さん。カッコ良すぎます…
感動しました。泣きました。

主人と何回も何回も見ました。
2人で大感激しました!
打木さんに録っていただけて凄く凄く幸せです。本当に本当にありがとうございました!!

今日はちょうど父親が学生時代の部活の仲間と旅行に出掛けたので早速送りました。
みんなに見せたいからと画像を集めていたので喜ぶと思います!

来月にでもぜひ遊びに来て下さいね!!
挙式の樽酒冷やしてお待ちしております!』

(…もちろん、後日お邪魔しました。とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。そして樽酒が本当においしかった。)

ウチキフィルムとしては初めてウェディングスナップの受注も頂けました。
こちらも満足していただけて嬉しかったです。
これからも少し横のつながりを広げて、仕事に繋げていけたらいいなと思っています。


2月に撮影したお2人のオープニングムービー



1月、2月は初めて迎えた閑散期だったので、正直震えました。
でも、その経験のおかげで今年は結婚式だけではない色々な撮影も出来ました。

またこの時期に時間があることも身に沁みて分かりましたので、逆に勉強や遊び?を集中的にする時期だという切り替えも出来るので、来年の1月・2月は有意義に過ごしたいと考えています。
引き続き、お問い合わせ・ご依頼お待ちしております!

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページはこちらから↑


2015年11月30日月曜日

機材のお祭りに行ってきました。

もう11月が終わってしまいます。
今月は全然ブログが書けていませんが書きたいことはたくさんあります。

少し前の話。
先日、ウェディング業界の一番忙しいタイミングで、幕張メッセ(という都内の人からはちょっと遠いところ)で開催される映像機材の祭典『インタービー』に行ってきました。


※今日の話題は機材についてのお話なので、結婚式についての情報は特にありませんので、あらかじめご了承ください。
と言っても、映像関係の人が読んだら怒られそうなことも書いてしまうかもしれません。
個人の感想として読んで頂ければと思います。



…広かった。やっぱり広かった。
ここ5年くらい毎年行ってますが、広すぎて途方にくれます。
そして、なにか溢れかえっている。いつもそう。
何から見ればいいか分からない。
まとめた記事とか後で読めばいいんじゃないか、その場でいつも立ちすくむ。

DJIのOSMO。

特に触りたかった。周りがすごい勢いで飛びついているのでやっぱりチェック。
超便利だし、超楽しい。こけしの形をした8万円の高級おもちゃ。
音がキーキーする。


DVX200

シャア専用な見た目がかっこいいし、好き。
普通に使いやすそうだし、ログでも撮れるし、お金があれば欲しい。(だいたいのものはお金があれば欲しい。)
でもやっぱり4Kってクロップされちゃうのねって感じ。


リーベックの40センチのスライダー。

いまさらだし、何度か触ってるし、システム5とかでも触れそうだけどチェック。
60センチがつらいなと思い始めているので、サイズとしては完璧。
前に触った印象より重く感じたけど、欲しい。


ロケ弁グランプリ?

毎年、食事に困っていたのですごく良い企画でした。
来年もぜひやって欲しいです!
スペースの半分くらいこれでも良いです。


で、次が本題かな。

HDR(ハイダイナミックレンジ)

多分今年の目玉なのかな?
ソニーとかキャノンとか大手でブースを設けて展示していました。
モニターの階調の幅が広がって、映像表現がすごくできるようになるよっていう話。
だからとりあえずログで撮っておこうねっていう。

モニターを変えていくということは、撮って出しの状態でログにLUTあてたくらいの映像が撮れるカメラがそのうち出るんでしょう。

ハンディーカムで運動会を撮るお父さんがログで撮ってダビンチで編集するなんて世界にはならないだろうし。
かといって、ハンディーカムだから階調が駄目なんだっていう状態じゃ、今時誰もビデオカメラ買わなくなるだろうし。

…果たして、出来るんだろうか?
出来るんならログ、ログって言う前にそっち先やってくんないかな。
っていう、限りなく民生レベルな感想を抱いてしまいました。
全力で開発している方には申し訳ない感想ですが…。

4Kがどうせ8Kになるなら、はじめから8Kにすれば?という素朴な疑問と同じで、
そういう段階を飛び越えたものを生み出そうって、ならないのかな?

…まぁ、しょうがない。

とにもかくにも、本当回りきれないというか、嫌になるくらいたくさんの情報や機材を実際見れるのはやっぱりとても楽しかったです。
来年もぜひ行きたいなと思います。
朝から行って弁当を2つくらい食べたい。

でも本当は、インタービーなんて行ってられないくらい忙しいともっと嬉しいです。



ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページ

2015年11月20日金曜日

おいしいお酒が飲める日。(ウェディングハイライトについて)

暖冬といいつつも少しずつ寒さを感じる日も増えてきましたね。
昨日ボジョレーヌーヴォーが解禁されて、その日のうちにさっそく頂きました。
もうそんな季節。
毎年この時期になると忙しさのせいか、年末に誰とどこに飲みに行こうなんてことを楽しみにしています。

さて先日ブログで、グランドプリンスホテル高輪での撮影について書きました。
お2人のオーダーは再入場までの当日撮ってだしエンドロールと披露宴結びまで撮影して後日編集するウェディングハイライトでした。

撮ってだしのエンドロールは当日にご覧頂き、大変喜んで頂けました。

そして、約1ヵ月の納期を頂き、ウェディングハイライトを先日納品しました。

作り手の気持ち


…納品して数日は、毎回ドキドキしてます。
ウチキフィルムのハイライトはその2人に合わせて、毎回構成も違いますし、テーマも違います。
作業初日はほとんど何も進まないくらい、色々な可能性を探ります。
出来る限りのことをして納品はしているけど、僕の出来る限りは足りているだろうか?
映像のテーマはしっかり伝わっているだろうか?
期待以上の驚きはしっかりあっただろうか?
2人の目で見たときに映して欲しくないシーンはなかっただろうか?

解決のしようのない、無数の不安がこみ上ます。
けれど、作品を作るというのはそういうことです。

いつも撮っている会場で初めて会う新郎新婦をいつも通り撮る仕事とは全然違います。
提携会場の撮影会社の商品ではなく、他のどの撮影会社でもなく、ウチキフィルムを選んでくれたお客様の期待に出来る限り応えたいと思っています。

そんな気持ちで今回も作りました。

グランドプリンスホテル高輪での結婚式

お客様のご感想

納品して数日、こんな内容のメールを頂きました。

『すごく素敵な仕上がりで、当日の感動がこみあげてくるものでした。
本当に少しでも多くの新郎新婦が、一番幸せな一日を想像できるように、
そして打木さんの作る作品で感動を何度でも思い起こせる幸せな夫婦が増えてくれることを願っています。』
(一部中略)

いやぁ、嬉しい!
実に嬉しい!
幸せだ!

そしてこんなメールを頂いた後に飲むお酒は最高においしい!
これからもおいしいお酒が飲める日が増えるように頑張っていきます。


ウチキフィルムのウェディングハイライト!
↑リンクを貼ったのでよかったら観てください。


ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページはこちらから↑

2015年11月9日月曜日

仏滅の過ごし方

お疲れ様です!
10月~11月はウェディングシーズン真っ盛りです。

学園祭のお仕事


9月~11月の土日は特に忙しくさせて頂いておりますが、そんな中でもやっぱり仏滅はスケジュールがぽっかり空いてしまう事があります。
そんな仏滅の11月1日にご縁を頂き、結婚式ではないお仕事をしてきました。
大学の学園祭のイベントを撮影して、編集して、最後にイベントホールで上映するというお仕事。
いわゆる『撮って出し』です。
結婚式のビデオグラファーの力をそのまま発揮できるお仕事だったので、楽しくやらせて頂きました。

今まで考えたこともなかったですが、どうやら今は学園祭シーズンでもあるらしい。
渋谷の駅から近くにあるアジアからの留学生を多く受け入れている学校で、多国籍な雰囲気は画的にいい感じでした。
カメラに対するリアクションもとても好意的で、こちらが撮りたい意志を伝えると喜んで応じてくれました。

カラオケ大会やファッションショー、バンドの公演、ダンスなどのイベントを盛り込みながらも、
学生さんたちがなるべく多く、なるべくいい表情で映るような撮影・編集を心がけました。

撮ってだしの原点


実際、学園祭の終わりに学生を集めて上映をする場にも立ち合わせてもらいました。
学園祭で撮ってだしをするのは初めてでしたが、なんだか懐かしい気持ちになりました。
スクリーンにさっきまでの光景が映る、自分が映る、友達が映るというただそれだけで、学生たちは歓声をあげたり、笑ったり、驚いたり、恥ずかしがったり、とてもストレートな感情を表に出してくれました。
留学生が多いから、学校行事へのまとまりみたいのは全然ないと担当の方は嘆いていましたが、ムービーが流れていたその時は一つになっていたように感じました。
撮ってだしを上映して、こんなに素朴で純粋なリアクションはもう何年ぶりだろう。
『10年くらい前の撮ってだしってこんな感じだったよなぁ』と年寄りのように感じてしまいました。

もう日本の結婚式の撮ってだしは定番になってしまって、上映されるだけでは驚かないし、本当にクオリティーだったり、個性だったりの勝負になってきています。
そういう真剣勝負もいいけど、たまにテーマとか、ストーリーとか、感動とか、新しい機材とかじゃなくて、ただみんなが楽しむだけのこんな上映もいいなと思いました。

結婚式の撮ってだし
(結婚式での撮ってだしの風景。ウチキフィルムの場合は前撮りしたシーンも入ります。)

その後、結局撮ってだしって何だ?ということを色々考えましたが、それはまた後日、閑散期にまとめてみたいと思います。

サンプル利用など公開が出来ないのは残念ですが、今はもっといろんなシーンで撮ってだしをやってみたいなと思います。
そういう広がりも作っていきたい。
どんなイベントでも受け付けています。
お気軽にお問い合わせください!

ウチキフィルム 打木

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2015年10月27日火曜日

浅草神社での七五三出張撮影

早いもので、10月もあとわずかですね。
肌寒くなってきたので、我が家は早くもコタツを設置しました。
さて、本日は結婚式以外の撮影のお話。
ウチキフィルムでは結婚式の撮影以外にもさまざま映像の制作を行っています。


七五三撮影


先日、今まさにシーズンの七五三のお参りに同行して、ムービーと写真の撮影に行ってきました。
写真の担当は妻です。夫婦で撮影しました。

七五三出張撮影

七五三出張撮影


今まで一般の個人にスポットを当てた映像制作なんて、結婚式だけでした。
ウチキフィルムでは、その枠を広げていきたいと思っています。
今年はまだ数えるほどですが、少しずつ撮影機会を増やして行きたいです。


人生を記録すること

  
今年の夏に制作させていただいた結婚式の生い立ちビデオの素材の中に新婦のお父さんが撮ったホームビデオの映像がありました。


VHSで保存されていたものをDVDに変換した映像はフルHDに慣れた目にはザラザラとしていてキレイな映像とは言えないかもしれません。
手振れ補正だって効いていません。
でも、大事なことは、画質がキレイとか、ブレてないとか、そうじゃないなと思いました。

ただそこに、誰かを思って撮影された映像があることの素晴らしさを感じます。
動いて、喋いて、手振れにさえも撮る人の息や感情を感じる。
お父さん、お母さんがどんな気持ちでその映像を撮っていたのかを、直球で想像することができて、編集していてあたたかい気持ちになりました。

こんな映像を僕は撮れているだろうか?と思います。
こんな映像を撮りたいなと思います。
その時間、その場所にあった感情が、何度でも湧き上がるような映像を作って行きたい。


子供を撮影する上で大切なこと


七五三の撮影で気をつけていることは、二つあります。
一つはもちろんご両親の目線で子供を子供らしく撮る事。
もう一つは、いつか大きくなった子供たちが見るときのことを考えて撮る事。
父親や母親がどんな気持ちで自分たちを見ているのか分かるように撮る事です。

そんな気持ちで撮影したムービーがこちらになります。


七五三シーズンはまだまだこれから本番ですね。

ぜひぜひお問い合わせをお待ちしています!

ウチキフィルム 打木 健司

2015年10月23日金曜日

グランドプリンスホテル高輪・貴賓館での結婚式の撮影について

結婚式シーズン、いい天気が続いて嬉しいかぎりです。
最近、自分の結婚式の体験談ばかり書いていますので、この辺で仕事の近況報告。

先日、ウチキフィルムでご依頼頂き、持ち込みカメラマンという形で、グランドプリンスホテル高輪で結婚式を撮影をさせて頂きました。

『貴賓館』というクラシカルな雰囲気溢れる建物がとても魅力的な会場です。

結婚式場グランドプリンスホテル高輪貴賓館

実は撮影会社にいた頃に少しだけ提携していたので、1、2回撮影をしたことがありました。
ソニーのDSR300というカメラを担いで、記録ビデオを撮っていたのでかなり前の話です。

その頃は右も左も分からないぺーぺーだったので、今回改めて事前の下見とプランナーさんとの打ち合わせをさせて頂きました。


しっかりした対応をしてくれるホテルウェディング


事前にお伝えしていた要望としては、披露宴会場のマイクの音声をミキサーから直接レコーダーへ収録させていただくことでした。
これ、持ち込みカメラマンとしては結構高いハードルなんですが、OKでした。
なんの問題もなく、披露宴の音声を全て収録させて頂きました。
しかも当日の入り時間から5分程度でセッティング完了

持ち込みカメラマンにはそういった対応してくれない会場が多いです。
OKでも、当日の音響さんがバイトでいつもと違う設定が出来ないことも多々あります。
それが、今回はたった5分で完了。素晴らしい!

もうひとつの要望は下見の際に確認したメイクシーンの撮影場所の変更でした。
メイクシーンは通常、ブライズルームという花嫁専用の個室で撮影します。
ただ、規模の大きなホテルウェディングの場合は美容室で数人の花嫁が同時進行で準備することがあります。
男性カメラマンはおろか新郎も入室NG。
ただメイクシーンは撮りたい・残したい。
会場側もなんとか要望に応えたい。
という場合に、別室を用意して、いわゆる『ヤラセ』、フェイクでメイクしている風のシーンを撮ることがあります。
今回はまさにそれでした。
下見の段階でそのお部屋を見せて頂いたんですが、はっきりと『イマイチ』でした。
グランドプリンスホテル高輪
(通常はココで撮影となるようです。美容室を出てすぐ、写真スタジオの隣と便利ですが…)

貴賓館のいくつかあるお部屋のどれでも良いから、そっちで撮りたいなというのが正直な感想で、その場で率直にプランナーさんにお伝えしました。


グランドプリンスホテル高輪貴賓館

貴賓館だとこんな感じです

前後の挙式の関係もあるとは思いますが、今回に関してはOKを頂けました。
ルーティンよりも2のことを優先してくださるプランナーさんで良かったです
送賓終わりでご新婦様からお礼の言葉に涙ぐんでいたのが、とても印象的でした。

当日の撮影全般についても、スタッフの皆様も丁寧に接して頂き、とても気持ちよく撮影させていただける会場でした。

今回オーダー頂いたのは、お色直しまでの撮って出しのエンドロールとラストまで撮影して後日編集するハイライトです。

撮ってだしエンドロールはこんな感じで仕上がりました!
2015.10.12 Same Day Edit
ハイライトはいつもあーでもないこーでもないと数日模索するので、絶賛編集中です。


まだまだ結婚式シーズンは続くみたいです!
引き続き、お問い合わせお待ちしています。


ウチキフィルム 打木健司

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2015年10月16日金曜日

結婚式を挙げてみて思ったこと(クラスカ) ⑤写真・ビデオについて

10月の16
10月はあと半分です。
ウェディング業界的には先週のバタバタが一段落して、もう週末と言った感じでしょうか?
まだまだ結婚式のシーズンは続くみたいです!

本日も結婚式の体験談の続き。
準備・挙式・披露宴と来て、残るもののお話。
つまり、写真とビデオの話。

さて、私たちは結婚式のカメラマンです。
私はムービーの、妻は写真の。
なので、この項目こそ書くべきことかなと思います。

カメラマン選びで重要なこと


写真は妻の友人に頼みました。
妻の所属していた写真塾の同期の方です。
ニコンのF3というカメラで、フィルムで撮ってもらいました。

ムービーは私のほうの仕事のつながりのあるビデオグラファーに頼みました。
馬場秀樹さんという方で、普段は名古屋のほうで『SUNAO』というウェディングムービーのブランドの代表をしています。
社員時代に色々と助けて頂いたご縁でお願いしました。
理由はいくつかあります。
・クオリティーと作品のテイスト。
・この人にカメラを向けられても、嫌な感じは絶対しないだろうなという人柄と距離感。
・多分、自分と違ったロジックでムービーを作っている感じがするところ。

カメラマン選びについて、知人に頼んだという点では参考になることはあまりないかもしれません。

ただ唯一、誰にも共通して大事だと思うのは、
「撮影前に2人でカメラマンに会える」ことですね。
それだけで当日の始まりが違います。
それは撮影する側にとっても同じだと思います。
撮影当日に『はじめまして!』はやっぱりお互いシンドイですよね。


感想

写真について

普段見ている婚礼写真のほとんどがデジタルなので、最初フィルムの風合いに、思いがけず違和感を感じてしまったのが面白かったです。
フィルムとデジタルってやっぱり全然違うものだなと実感しました。
時間が経って見ると、SNSやいろんなとこで見慣れたデジタル一眼の画との違いがあることで特別な感じがして、すごく好きです。


クラスカの結婚式
(ブライズルームで何をしていいのか分からなくて途方にくれる新郎の写真)

ムービーについて

仕事柄、どんなムービーを見ても客観的に突き放して見るクセがあります。
どう撮っているとか、どういう構成になっているとか、ここの繋ぎはどうこうとか。
でも、それは新郎目線でも何でもないので、ここでは割愛します。
自分の結婚式を撮ってもらったものを見て、理解したことを一言だけ言います。
それは、『ウェディングの映像はどんなものも、本人たちにとっては全て愛すべき記録である』ということです。
いらないシーンなんてひとつもありません。

当日を撮影するウェディング映像にはいくつかジャンルがあります。
全て記録する2時間ものの記録ビデオ
途中までを収録した撮ってだしエンドロール
最後まで撮ったものを5分~15分程度にまとめるウェディングシネマ
そのどれも結局のところ本人たちから見たら、記録以外の何ものでもないということが自分の映像を見て分かりました。
たとえ撮っている人間にそんなつもりはなくて、販売のときに『記録っていうよりはPVみたいな感じで、かっこいい感じなんです』なんて言って売っていようとも、もうこれは記録でしかないんです。

映像を見て感じるのは、その時間に私たちと大切な人たちがそこにいたことの貴重さです。

もう若くはない両親や叔父・叔母の姿はただそれが映っているだけでありがたいです。
特に映像ではちゃんと映っているものはないので、見るたびに嬉しく思います。
そのうち、この映像を見ていろんなことを思いだすんだろうなと。
結婚式のことだけじゃなく、子供の頃のことや思春期の頃のことも。

友人たちの表情をみて、飲まず食わず寝ずで自主映画を作ってた頃のことを思い出すかもしれません。

当日自分たちが見れなかったシーンをより見たいと思うし、当日見れなかった表情を映像で見つけられた時の喜びはとても大きなものです。

『記録』といったのは、そういうことです。

そのお客さんとしての感覚が、ビデオグラファーとしての自分にどんな意味があったかについて書き出すと長くなります。
一言でいうと、『変わりました』

これからの撮影にどうぞご期待ください。


ウチキフィルム 打木 健司


2015年10月8日木曜日

結婚式を挙げてみて思ったこと(クラスカ) ④披露宴進行について

いよいよ結婚式の繁忙期になってきました!
今度の3連休はお天気もなんとかなりそうですね。

本日も結婚式の体験談の続きを書きます!

披露宴の進行について

式と同様に披露宴にも大体のテンプレートがありますね。
入場
ウェルカムスピーチ

主賓祝辞

乾杯

ケーキ入刀

お色直しのための中座
生い立ちビデオ上映

お色直し入場

テーブルラウンド(各卓写真)

余興

花嫁の手紙

花束贈呈

謝辞

退場

ざっくりこんな感じでしょうか。
入場前にオープニングムービー、退場後に撮ってだしのエンディング上映とかが今時ですかね。
あとはテーブルラウンド中に、昔ながらのキャンドルサービスとかルミファンタジア(光る水の演出)とかバルーンスパークとかがありますね。…最近見ないですが。

さて私たちの場合です。

入場前

オープニングムービーは流しませんでした。
その代わりに映画館をイメージした会場だったので、映画の好きな言葉だけが壁に映写されている感じにしました。

結婚式のオープニングムービー
(写真のせりふはビリー・ワイルダーの『お熱いのがお好き』のラストシーンから)



入場・ウェルカムスピーチ

普通にやりました。
入場曲は映画がテーマなので『男はつらいよ』のテーマ曲にしました。
なんで『男はつらいよ』かと言うと、第1作の結婚披露宴のシーンが大好きだからです
ぜひ観てみて下さい。
ウェルカムスピーチは挙式と披露宴の間に少し考えました。


祝辞・乾杯


主賓祝辞
友人たちと親族だけの集まりなので、主賓という特別な席は設けませんでした。
なので、なしです。

鏡開き
乾杯前にやりました。
私たちは自他ともに認めるお酒好きなので、ゲストにも分かりやすくて良かったかなと思います。
こだわりとしては妻の実家が新潟県なので、新潟のお酒『八海山』を選びました。


結婚式の鏡開きのたる(八海山)
(樽酒は斗という単位で発注するのを初めて知りました。斗=10升)

乾杯発声
私たちフリーランスの2人には特に上司というものがおりません。
なので、ゲストの中で一番声がよく通るに頼みました。
  
ケーキ入刀
2次会でやるからいいかなと思い、省略しました。
何回もやるものでもないし、このあたりも好き好きかなと思います。


中座


中座はしませんでした。
ドレス屋を色々見て回ったのですが妻のお気に召す一着に辿りつけず和装一着のみにしました
結果、ずっとパーティー会場にいました。
自分たちの感想で言えば、これは大正解でした。
だって、ずっとパーティー会場にいても、終わったときの感想は、『あっという間!』でした。
これ、中座してたらどうなっちゃうの?って思ってました。

プロフィールビデオ


私は仕事で今まで500組くらいカップルのプロフィールビデオを作ってきました。
でも、自分の披露宴では作りませんでした。
そもそもは作ろうと思ってはいたんですが、なんとなく後回しにしていました。
だんだん作る時間もなくなってきたので、妻の『中座しないんだし、別にムービーじゃなくていいんじゃない?』という言葉に乗っかりました。

じゃあ、どうしたか?

パソコンをプロジェクターに繋いでもらって、一枚一枚の写真をプレゼン形式で自分の言葉で紹介・解説していく形式にしました。
これも大正解だった思います。
選んだ写真のリアクションをダイレクトに感じられたし、伝えたいニュアンスも言葉で伝えられるので良かったです。
結婚式の生い立ちビデオ


結婚式のプロフィールムービー
(プレゼン!みたいな感じです)


テーブルラウンド


テーブルを回って写真を撮ってもらいました。
どこに行っても『おめでとう』といわれるので最高に気分が良かった!


余興


余興を誰かに頼むというのは、なかなか私たちの性格上、すこし気が引けてしまいました。
(たとえば、歌が唄える人が歌ってくれる、ダンスが踊れるなどの立候補があれば頼んだかも知れません)
ただ、食事だけでもつまらないので、それぞれのテーブルから1名ずつインタビュー形式で話してもらいました。


手紙・花束贈呈


手紙は読みませんでした。
これはもう新婦の自由だと思います。
両親に感謝をしてないわけでは、もちろんないので、花束と旅行券を贈呈しました。

謝辞

新郎家父が話して、新郎が話すパターンが多いかと思います。
私たちの場合は父が目の手術を控えていてカンペが読めないので、新郎のみで行いました。
ウェルカムスピーチと違って、ノープランだったので、少し言葉に詰まりました。

撮ってだし

撮ってだしは考えていませんでした。
理由についてはいっぱいありますが、私たちの結婚式の場合は必要ないかなと思ったので。
それを放映する時間が5分あるなら、歓談とかゲストと話す時間を5分延ばしたいなと思いました。

送賓

送賓のときのプチギフトとして、江ノ電もなかを配りました。
このタイミングでインタビューに答えてくれた人や受付の人などなどにプレゼントを渡しました。
結婚式のプチギフト(江ノ電もなか)

引き出物・引き菓子は椅子の下に置いておくパターンでした。
引き菓子は打木家・丸山家ということで、横浜元町のウチキパンと軽井沢の丸山珈琲を用意しました。
この組み合わせはとても好評でした。


こうして振り返ってみると、普通の会場のプランナーさんだったらヘソを曲げちゃうんじゃないかというナイナイ尽くしですね。

ケーキが売れない、色直しのドレスも売れてない、プロフィールビデオも撮ってだしもない。

でも新郎新婦が必要がないと思えば、なくて良いと思います。
大切なのは2人がなにを重視したいか?です。
『絶対やらなきゃっ』なんてことは多分一つもありません。
プランナーさんや司会者さんの提案もアドバイスくらいに聞き流しても大丈夫です。
これから準備される方はぜひぜひ、自分たちの結婚式を作っていってください!
必要であれば、なんでもご相談に乗りますのでお問い合わせください。


ウチキフィルム 打木 健司

2015年9月30日水曜日

結婚式を挙げてみて思ったこと(クラスカ) ③挙式について

本日は結婚式を挙げた時の体験談の続きを書きます。

今回のテーマは人前挙式

カメラマンとしては、キリスト教式・神前式・仏前式などなどいろいろ撮影経験がありますが、私たちは人前結婚式というスタイルで挙式しました。

理由としては、特に信仰がないので、神様がどうのというよりは来てくれた家族や友人たちに誓うのが筋だろうということで、人前式を選びました。

結婚式場クラスカの挙式会場

クラスカでは、いわゆるチャペルがないので、屋上で挙式をします。
(雨の場合は1階のラウンジでするみたいです)

で、当日は朝から雨!

でも着替えて、いろいろとやっている内に雨があがりました。
挙式直後、また雨が降るというギリギリな感じでしたが、なんとか外で出来ました。

人前式のテンプレート


人前式というのは、決まった形がないので、司会者さんやプランナーさんと流れを決めていきました。
いわゆるテンプレートがあるので、それをアレンジしていく感じです。

テンプレートの流れとしては
新郎入場

新婦入場

誓いの言葉

指輪交換・披露

キス

ゲストからの結婚の承認の拍手

退場
こんな感じですかね?


私たちがアレンジした点。

新婦入場
通常は新婦と父親の2人で入場するのですが新婦が『ピンと来ない』という理由でせっかくなのでお母さんも一緒に3人で入場しました

誓いの言葉
誓う内容を当日、ゲストに受付で書いてもらい、その中から3ほど選んで皆様の前で誓いました。
その後に前日に自分たちで考えた誓いの言葉の読み上げもしました。
人前結婚式のアレンジ

(受付で席番号を書いたチケットを渡し、誓って欲しいことを半券に書いてもらって受付で回収しました。)

退場時
フラワーシャワーというのが、なんかもったない感じがしてピンと来なかったのでバブルシャワー(シャボン玉)で退場しました。

コレくらいですね。
あとは、新婦が和装だったのでベールアップがないのでエアベールアップしようかどうかを真剣に考え、悩み、検討しましたが、結婚式の仕事をしてない人には伝わらないかもと思い、やめました。
演技力にも自信がないので…


挙式までの感想とカメラマンとして勉強になったこと

①新郎は意外とヒマ!

新婦が和装、新郎が洋装だったこともあり、準備にかかる時間は全然違いました。
なので、新郎はかなり手持ち無沙汰。
タバコとか吸わないし、挙式前に酒を飲むのも駄目だろうし…。
美容師さんとか、普段行く床屋でもどっちかといえば苦手な人種だし…(偏見ですかね?)
ウェルカムスピーチや謝辞は事前に用意しないことを決めていたのでそういう準備もなかったので、カメラマンが来てくれて助かったという感じ。
カメラマンは知っている人たちでした。なので、なおさら助かりました。
こういう新郎もたくさんいるだろうな、というのは発見でした。

②挙式中はゲストの顔は見られない。

結構久しぶりな人たちがいっぱい自分たちの為に来てくれてそれを目の当たりにするのが挙式が始まる瞬間なので、かなり感動します。
ただ、一度泣いちゃうと駄目なほうなので、両親とか古い友人の顔はあまり見られないですね。
だから写真とか映像で、嬉しそうな母親の顔とかが残っているのは本当助かるなぁと思います。

③挙式も自由でいい!

そもそも形式ばったことが苦手なので、挙式必要?っていう感じもありましたが、
いざ色々と準備したり、アレンジを考えてみると楽しい時間でした。


私たちの場合、緊張はあまりしない方なので、挙式中はただただ嬉しいだけでした。
当日は楽しんだモノ勝ちですね。
これから結婚式を挙げる皆様もぜひ楽しんでください!


ウチキフィルム 打木 健司





映画の中の結婚式について

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