2015年12月30日水曜日

ウチキフィルム2015 夏(結婚式の持ち込み撮影について)

12月30日。
忘年会が終わって、大掃除の終わりが見えてきて、明日は大晦日。
来年の1月1日に私服前撮りを予定しているので、仕事納めも仕事始めもあんまりないのですが、年末年始の空気は大好きです。

さて今年のまとめ。

7月

結婚式の閑散期に突入したこともあり、富山へ行ってダンボール工場を撮影したり、新しくオープンしたダンススクールのプロモーション映像を撮影していました。
意外と結婚式の案件も途切れずにあり、忙しくさせて頂きました。

ダンススタジオ
(撮影させていただいたダンススタジオ。クールな印象ですが、子供たちがたくさん来てました。)

完成したムービーのリンクも貼っておきます。


8月

ウェディングシンポジウム2015に参加してきました。
結婚式業界の人々が集まって、一つのテーマについてディスカッションするというイベントです。
なぜ参加したかというと、『持ち込み』をテーマにしていたからです。
ウチキフィルムは基本的にお客様の結婚式場に持ち込んで頂いて、撮影しています。

お客様の意思がどうあれ、持ち込みNGとする会場もあり、なんとかならないかなと思っているテーマの一つです。

シンポジウムの最初に『持ち込み』の問題を整理する講演がありました。
コンサルタントっぽい女性が分かりやすく説明してくれました。
要約をしてみると

牛丼屋に行って、牛丼を持ち込むのはNG。
それは牛丼屋のサービスが牛丼を提供するものだから。

じゃあ、結婚式場のサービスは何か?
結婚式会場と契約するときにどこまでのサービスについて契約しているのかという所が問題です。
最低限度のサービスだとすると、
会場を貸す。
料理を出す。
結婚式の進行の内容をプロデュースする。
の3つくらいですかね。

さらに
ドレスの準備。
メイクアップアーティストの手配。
フォトグラファー・ビデオグラファーの手配。
引き出物やペーパーアイテム・テーブルコーディネイトの手配。

などなどが結婚式の契約の中身に入っているのか、顧客が求めているかどうか?

特に専門式場・ゲストハウスでは結婚式のすべてをプロデュース・管理するサービスであるという認識が強いため、持ち込みに対してもだいぶ厳しい対応をすることが多い。


そんな内容の講演が終わって、ディスカッションの時間。

ディスカッションのパネラーは、講演をしてくれたコンサルタント・フリーランスのフォトグラファー・フリーランスのメイクさん・元持ち込みカメラマンの会場支配人さんと
アニヴェルセルみなとみらいの支配人さんと司会の方で進みました。

文章で全て再現するのは不可能なので、印象に残ったことを書きます。
提携業者が必要な理由を聞かれたフォトグラファーの方の一言。
『弱者を守るためじゃないですか?』
…すごい発言だと思いました。
…弱者とは思いませんが、僕は常々思っている理想が一つあります。

それはウェディングのムービーをお客様が『TSUTAYA』で映画を選ぶようにビデオグラファーを選ぶような、それくらい自由になったらいいなと思います。

もちろんそれだけの個性をビデオグラファーたちが持たなければならないですし、作品を発信する力が必要です。
その意味では弱者が生き残れない世界になります。
それでも新郎新婦にとっては良い世界だと思うので、そうなればいいなと思っています。
ただその場合、どうやって人材を育てていくかも業界全体で考えていく必要はあります。
全体のレベルが上がることで仕事が減るという考えではなく、全体のレベルが上がることで業界全体が大きくなって仕事が増えるという考えをしなくてはいけないのかなと思います。


あとはアニヴェルセルの支配人さんの持ち込み可能かどうかについての質問に答えた一言。
『ブライズルームと親族控え室以外は提携と変わらない形で撮れます』
…と言った後のなんとも言えない空気。

途中、客席でお話を聞いていたブライダルマザー桂由美さんの登場もあり、話が脱線したこともあり、保証金の問題や持ち込み業者に対する悪行と持ち込み業者の悪行などには全然話は及ばず、おとなしい会だったいう印象です。

持ち込みについて僕が思うこと

会場のサービスの中に新郎新婦が求めるクオリティーのものがないなら、持ち込むのは全く問題ないんじゃないかと思います。
持ち込み料の問題については、額によるかなと思います。
実際、ウチキフィルムで持ち込んで頂く場合は、必ず担当プランナーに連絡して、会場下見に伺って、細かなことを確認させて頂きます。
なので、その分提携業者なら必要ない手間をお掛けしているわけなので、その時間分の何かを請求するなら妥当かなと思います。
…問題はそれっていくら?って話です。
上限3万くらいなら、理解は出来ます。
10万とかはもう、会場と業者の間の中間マージンとして入る分を新郎新婦に請求しちゃってるパターンですよね。
持ち込み料をとるなら、提携業者と同じ条件で撮れるようにして欲しいという問題もあります。

あとは、持ち込みNGにしているケースについては、価格はどうあれ、ちゃんと同じレベルの商品を用意する責任があるんじゃないかと思います。
そこの努力をし続けるかぎり、弱者ではないと僕は思います。

…なんだか支離滅裂ですが、来年もたくさんの会場に持ち込まれるように頑張っていきます。
来年も宜しくお願い致します。

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページ

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