2018年2月23日金曜日

結婚式の持ち込みカメラマンと提携業者との違い

2月23日。
そろそろ3月。
多くの人にとって新生活が始まる時期だったりもします。
お打ち合わせをさせて頂くお客様の中には『春から異動で前撮りはしたいけどスケジュールが見えない』という声もよく聞く時期になりました。

僕がフリーランスになったのは2014年の9月でした。
それまでは8年くらい会場提携の撮影会社の中で結婚式を撮影していました。
環境が変わって、大きく変わったこともあれば変わらないこともあります。

今回はフリーランスとして、持ち込みカメラマンとして結婚式を撮っているメリットを書いてみます。


①いろんな会場での結婚式の撮影を経験できる。


撮影会社でずっと同じ提携会場で撮っていると撮り方が固まってきます。
最初は毎回毎回うまくなっていくのを実感しやすいので、とても良い環境です。
段々出来上がりの質は安定していきます。

と同時に、徐々に一回一回どう撮るべきか?ということを考えなくなってきます。
そして、効率を重視して自分で質を下げていきます。

フリーランスとして持ち込みで結婚式を撮影していると、会場は毎回違います。
一回限りの勝負をいつもしています。
毎回違う会場へ行って、どう撮れば良いかを考え、実行する。
初めて撮る会場だけど、誰よりも素敵に撮りたいと思っています。

いろんなシチュエーションを撮れることはそれだけで刺激を受けて成長できます。
撮影そのものが楽しいし、結婚式自体も一回一回新鮮な気持ちで撮影が出来ます。

どういう瞬間を自分は撮りたいのか?
何が美しいと思うのか?
そのことを常に自分に問いかけていくことを大切にしています。
カップルを知って、ゲストの温度を感じて、光を見る。
動きを予測して捉える。

いろんな会場で撮影するからこそ、自分の中の本質と結婚式の本質とに向き合えるように思います。



②お客様の目線で会場を見られる。


提携会場のスタッフとして会場に入るときはいつもスタッフ用の裏口から会場へ入っていました。
大抵薄暗くて、ゴミ捨て場や物置きなどの間を縫って会場へ入って行きます。
正面入り口から入っていくことはほとんどありません。
外観や看板を撮りに行く時さえも裏口から出入りしたりします。

何がいけないか?
問題はカメラマンのその結婚式場の第一印象がゴミ捨て場や雑然としたバックヤードであることということです。

結婚式の撮影をする上で裏動線やバックヤードなんて見る必要はありません。
動線を知り尽くしても会場を知ったことにはなりません。

会場を知る上で大切なのは新郎新婦やゲストが会場に来たときと同じ感覚です。
初めてその会場に来てみて受ける印象。

持ち込みのカメラマンの場合はゲストと同じように正面から入っていくし、初めてみる目線で会場を見ます。

何が印象的な会場なのか?
どこが素敵なのか?
そういう目線で会場を見るだけで撮影はちょっと楽しくなります。
バックヤードや裏動線を知るよりも、結婚式場の場所そのものを楽しむ気持ちを新郎新婦と共有できるだけで撮れる画は変わってくるはずです。



③色々なフォトグラファーさんと仕事が出来る。


これはフリーランスのビデオグラファーならではの特権です。

提携会場の人とご一緒させていただくこともありますし、業界での有名人とご一緒させていただくこともあります。

一人ひとり違っていて、興味深いです。
本当に十人十色。

もちろん毎回同じフォトグラファーさんと組んで仕事をすることもチームワークとしては意味があることだとは思います。
でも、個人的には色んな人の撮影が見られる事も大事なことだと思います。

フォトグラファーとビデオグラファー。
傍から見たら大体おんなじような機材で仕事をしているわけですが、狙っている瞬間が全然違います。
光の見方、背景の見方、コミュニケーションの撮り方、とても勉強になります。

持ち込みのスタッフとして面白いなと思うのは、一度一緒に持ち込まれたフォトグラファーさんとは、もう一回ご一緒する可能性が高いということです。
これはお客様の傾向が近いということもかも知れません。
なので、自分自身を客観的に分析する機会にもなります。
それはそれで興味深いですし、自分らしさや個性について考える機会を与えられます。


④新郎新婦との距離を縮められる


フリーランスになってからの一番の違いはコレです。
会場もプランナーも通さずにホームページやサンプルだけを観て、カップルから直接選ばれて結婚式を撮影する。
当日まで何十回とメールのやり取りをして、直接会って打ち合わせもして、前撮りで思い出の場所を一緒に訪れる。

提携会場のビデオカメラマンとして撮影をしているときは、そのカップルがどこの誰か?なんてことを知らないまま撮っています。
撮られているカップルも、どんな映像を作るカメラマンに撮られているかが分からない。
それが当たり前でした。

もちろん会場スタッフであれ、フリーランスの持ち込みカメラマンであれ、お金を頂いて結婚式を撮影するという行為そのものは変わらないです。
でも、それだけではない、もっとしっかりとした『人対人』のコミュニケーションみたいなものが生まれます。

何のために結婚式を撮影するのかが明確です。
それは、目の前にいる2人のためです。
単純に喜んでほしいし、映像を通して感じたことのない感覚に触れて欲しい。
すごく単純で分かりやすい目標だから、頑張れる。

カップルにとっても、どんな映像を撮るカメラマンが結婚式を撮ってくれるかを分かっているのは良いことだと思います。
当日に顔を見て安心できるリラックスできるスタッフが近くにいることは結婚式当日を楽しむ上で重要な要素です。


フリーランスとして撮影していく上でのデメリット


そんなわけでフリーランスで結婚式を撮っていて良いところを4つ挙げてみました。
デメリットも挙げておいたほうが公平かと思いますので、4つほど。

・トータルの撮影件数はそんなに多くはない。
撮影会社の時は、大安の時は1日の2件撮影だったりはよくありました。
撮って出しの編集だけを1日4件やったりという無茶なこともありました。
ひたすら千本ノック的な感じの仕事の仕方でした。
今は1日に1件です。
なので、トータルで関わる撮影件数は結構減りました。


・たくさんの機材を持ち歩かないといけない。
毎回違う会場に行くので、なるべく対応できる機材を用意して都度選択して持っていきます。
とはいえ、初めて行くところもあるので少し余計にレンズを用意していきます。
なので、結果的に長めの海外旅行に重量の機材を持って行くような感じになります。
提携会場のスタッフだったりすると、基本的な機材のセットは会場に置いてあったりするので本当に楽でした。


・代わりがいない。
ウチキフィルムでカップルから直接選ばれて結婚式を撮りにいく以上は僕の代わりはいません。
技術的には代わりになってくれる人はたくさんいると思いますが、別の人格なので全く同じものは撮れません。
仏滅であれ、閑散期であれ、代わりのカメラマンはいつもいません。
必ずその現場に行かないといけません。
よほどスケジュールに空きがない限りは生ガキを食べられなくなりました。


・休みを決めるのが難しい。
売れっ子だというアピールではなく、全てを個人で完結しようとすると何をしていても仕事のことは考えてるよねってことです。
基本的にいつでも問い合わせが来れば対応するし、打ち合わせに行ったり、ブログを書いたり、SNSを上げたり、新しいカメラが出たらチェックしないといけないし、同業他社のサンプルのチェックもしておかないと誰も流行りを教えてくれない。
ビデオグラファー、ビデオカメラマンと言いつつ、撮影と編集だけしていれば良いという職業では全くありません。
仕事なのかどうなのかという線を引くことが難しいなといつも思っています。
仕事とプライベートをしっかり分けたいという人や、カメラマンとして撮影と編集だけしていたいという人は撮影会社に所属していたほうが幸せだろうなと思います。


そんなわけでまもなく3月。
ウチキフィルムは特に変わらず、いつも通りに違う会場に行ったり、打ち合わせで初めて聞くカップルのストーリーに耳を傾けています。
ただ今年は撮影機材の更新を考えていて、すこしバタバタとしています。

まだまだ春シーズン(4・5・6月)のお問い合わせもお待ちしております!
どうぞ宜しくお願い致します。

ウチキフィルム 打木 健司

ウチキフィルムのホームページはこちら↑




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