2016年5月18日水曜日

ウェスティンホテル東京での結婚式ビデオ撮影

『人生はチョコレートの箱のようなもの、開けてみるまではわからない。』
映画『フォレスト・ガンプ』の有名な台詞です。
『フォレスト・ガンプ』は20世紀後半のアメリカを描いた映画です。
障害を持って生まれた男の子が、幼馴染の綺麗で頭がよくてやさしい女の子に憧れる。
皮肉にも男の子はアメリカの光を、女の子はアメリカの影をそれぞれ背負って生きていくことになる。
そういうストーリーを一言で言い表している台詞だと僕は思っています。
ロバート・ゼメキスがバックトゥザフューチャー3作でアメリカの前後の物語を描いた後に作られた物語で、そういう意味でも単なるいい話ではない凄みを感じます。

というのは、話のマクラで、結婚式も始まってみないとわからないというお話。


ウェスティンホテル東京での結婚式


約一ヶ月前の4月17日。
恵比寿にあるウェスティンホテル東京で持ち込み撮影をさせていただきました。
オーダーとしては、ご披露宴結びまでの撮影(後日編集)とお色直しまでの撮って出しエンドロールとスナップ写真撮影です。
ビデオグラファー2名、フォトグラファー1名の3名体制でお邪魔しました。

新婦のおじいさまの体調を気遣われて、結婚式のスケジュールを決めたお2人。
そんなやさしいお2人ですが、ご自分の都合ではないスケジュールということもあり、ご準備期間中は本当に大変そうでした。

そんな中でもゲストやご家族のために本当に真剣に考えて、ひとつひとつを決めていく姿勢には本当に胸を打たれました。

前職がホテルマンで、サービスのプロフェッショナルのお2人ですが、結婚式自体のご列席経験などが少なく、「何が『普通』なのかわからない」と、とても不安そうでした。

でも実際、列席経験の多少に関係なく、ほとんどの人がそうなのだと思います。
結婚式は基本は一度しか経験しないものです。
みんな、わからないまま手探りで進めていきます。
わからないものをわからないまま話を進めるか、納得が行くまで考えて想いを巡らせて悩むか。
今回のお2人は後者でした。
プランナーさんにするような進行のご相談もしてくださり、出来る限り力になれるようにアドバイスをさせて頂きました。

普通の結婚式とは?


確かに結婚式に『普通の』とか『スタンダード』、『オーソドックス』というのはあります。
ただそれはあくまで大きな枠の話で、ひとつひとつの進行やアイテムに込めた気持ちや心配りとはまったく別の話です。
『普通の結婚式』だからこそ、アンテナを張り巡らせて撮影することで、より伝わる想いもあるのかなと思います。
ウチキフィルムとしてお客様に寄り添うようにお打ち合わせで進行や演出のご相談を受けて、撮影を担当させていただくようになってからは、『普通の』中にあるお2人らしさや、込められた特別な想いを大切にしています。

僕らいわゆる結婚式の仕事をしている人間だって、本当の意味で結婚式をよく知っているという確信はありません。
形としての『普通』の『スタンダード』で『オーソドックス』な結婚式を知ることはすぐに出来ます。
でも、その裏側にある特別なものをちゃんと見極められているか?感じられているか?
それを無視して型にはめる様な仕事をしていたら、何百件の撮影経験もあまり意味がないのかなと思います。

4月17日当日、スタイルとしては、とてもオーソドックスな結婚式・ご披露宴でした。
でも、私はお2人が前日の夜遅くまで準備に追われていたことを知っていました。
前日16日に熊本で起こったことについても、このままパーティーをしても良いのか、真剣に悩んでいたそうです。
定型的なスタイルの中に、お2人の特別な気持ちがたくさん詰まっていました。
なるべくそれを形に残せるように一生懸命に撮影をしました。

当日に頂いた嬉しいご感想

桜の時期のエンゲージメント撮影
(ウェスティンホテル東京内の画像のアップロードはホテルNGなので、前撮りからの1カット)

当日の夜にお2人から頂いたメールをご紹介します。

『本日は本当にありがとうございました。
プロフィールムービー、そして最後のエンドロール、本当に良かったとみなさんにお声掛け頂いています。

今もエンドロールをずっとホテルの部屋で見ています。
こんなに幸せな気持ちになれることがあるんですね。

すべて、ご協力頂きました打木さん、丸山さん、皆さんのおかげです。

本当にありがとうございました』

とても嬉しい、スキップしたくなるご感想いただきました!

『人生はチョコレートの箱のようなもの、開けてみるまではわからない。』

結婚式も蓋を開けてみないとわからないけど、皮肉なんかいらなくて、その中には幸せだけがつまっていてほしいと僕は思います。

4月17日その日、僕が撮影前に予想していたことと違ったことは、お2人が体調を気にかけていた新婦のおじいさま。
大丈夫かなーと思って撮影に入ったのですが、当日すごく元気そうで、終始うれしそうにずっとニコニコしていたことが、撮影しているこちらもうれしくなる予想外でした。
そんな予想外なら大歓迎だなと思います。

結婚式のプロとは何かはよくわかりませんが、お役に立てる映像サービスでありたいと思います。
よろしくお願い致します。

ウチキフィルム
打木 健司
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映画の中の結婚式について

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