2017年11月9日木曜日

赤坂氷川神社での結婚式のムービー撮影について

11月も9日。
雨続きだった10月とは打って変わって、11月は天候に恵まれた日が多いですね。

ウチキフィルムでは今年に入って、神前式を撮影させて頂く機会が増えてきました。
つい先日は『赤坂氷川神社』での撮影でした。
結婚式場が併設されている神社とは違って、持ち込み撮影に対してはオープンな神社です。
今の時期は境内の木々が黄色く色づいていて、とても素敵です。
ロケーションスポットも多いので、撮影も楽しいです。
つい先日過ぎて編集などはまだなのですが、撮影についてのルールや特徴など覚えているうちに書いておきたいと思います。
(仕上がりはまた後日、ご紹介いたします!)

赤坂氷川神社本殿
東京の真ん中ですが、緑豊かな素敵な神社です!


挙式中の撮影について


基本的には事前下見をして確認しています。
今回、電話でアポを取ろうとしたところ、結婚式の日は普段とセッティングが違うので当日に説明しますとのことでした。
ずいぶん前(4年前とか)に一度、撮影会社から依頼を受けて撮影したことがあったのでなんとなくの記憶はありました。
電話で出来るだけの確認をして、当日に細かく再確認ということで撮影に臨みました。

①三脚と一脚の禁止(建物内)


これは電話のやりとりで教えてくれます。
ほとんどの『一眼ムービー』を販売している業者は一脚を使って撮影していますので、急に言われるとかなり困るんじゃないかと思います。
ただ、実際に文化財や歴史的建造物の場合は結構こういった制限は多いです。


②暗い!


真っ暗ではないですが、かなり暗いです。
それなりのカメラとレンズを持っていかないと新郎新婦の表情をキレイに撮るのは難しいです。
これは以前撮影していて、良かったなと思いました。
結婚式の他のシチュエーションに例えていうと、生い立ちビデオ上映中くらいの明るさだと思って行ったほうが良いかもしれません。


③祝詞や正中、ご神体のルールは他の神社と一緒


神前式の場合、ほとんど三々九度までは撮影禁止です。
ご神体を正面から撮るというのもルール違反です。
また正中といって、ご神体に正対する位置で止まって撮影するのもルール違反です。
(簡単に言うと、真ん中から撮っちゃだめということです。)
このあたりはルールについてはほとんどの神社と一緒です。

④普通に動いて撮影できる


神前式だと一箇所から撮るという撮影制限の神社も多いですが、赤坂氷川神社ではかなり自由に動いて撮影が出来ます。
逆に言えば、動かないと色々と撮れません。
そのために式の進行の順番は最低限、頭に入れておかないと慌てます。


もちろん神社も『人』が運営しています。
なので、時々で持ち込みに対する姿勢や撮影のルールは変わることもあります。
都度確認が必要かと思います。

今回は一脚や三脚を持っていかずに、カメラを肩の位置で固定できるような機材を持っていって撮影しました。
暗さへの対応は普段とちょっと違うカメラを持っていって対応しました。

簡単に言うと、いつもとぜんぜん違うスタイルで撮影しました。
いろんな気づきがあるし、少し緊張したけど楽しい撮影でした。
こんな風に会場へ対応することで、自分のキャパを広げたり、変わっていけたら嬉しいです。


機材よりも大切なこと


カメラマンが2人集まれば、機材の話になります。
ウチキフィルムは結婚式の持ち込みビデオカメラマンです。
撮影する会場は毎回違います。
もちろんある程度持っていくは機材も決めていますが、会場の特性やタイムスケジュールに合わせて必要な機材、もっていくと邪魔になる機材というのが出てきます。
持っている機材の中で最適と思える組み合わせを毎週毎週考えて、選んで現場に挑んでいます。
カメラバッグはどれにしよう?とかそういう所から考えます。

この作業が結構大変です。
忘れ物というリスクもあるので、必要以上の確認が重要だったりもします。
だから、自分にとって決まった機材を持って、現場で出来る範囲で対応するという人も多いとは思います。
そうすることで自分のスタイルは固まるし、ムダもリスクも有りません。
それは人それぞれ。

(僕の考え)はということを、書いておきます。
どうして機材の組み合わせを毎回考えるのか?
別にカメラ大好き・機材大好きだからではありません。
一番大切なことは『想像すること』だと思っています。

撮影のためにまず当日について想像します。
想像するための準備としては
・現場を下見すること
・進行内容について正確に把握しておくこと
この2つが重要です。

その準備があった上で、じゃあどうすれば良いか?
まずは『こんな画』が撮りたいということを考えます。
それは誰でも出来ます。
次に『こんな画』を撮るためにしなければならないことを考える。
そのために当日の流れや動きを『想像』します。
出来るだけ正確に、現実的に、シビアに。
必要なもの、不要なもの、邪魔になるもの、できればあったほうが良いものを明確にしていきます。

『持ち込みで撮影する』というのは単純に言って、ハンディキャップマッチです。
荷物をずっと置いて置けるようなバックヤードはないし、現場で三脚を運んでくれるようなちょっとした余剰人員はいない。
撮って出しの場合は本当に披露宴が始まらないと編集場所すらないということも多々あります。
まっとうに考えれば、提携業者の方が良いサービスが出来て当たり前なんです。

その中で『持ち込んで良かった』と思ってもらえる仕事をしないといけません。
『ウチキフィルムに頼んでよかった』と思ってもらえる仕事をしないといけないんです。
それは自分にとっての最大限のパフォーマンスを発揮するということです。
最大限のパフォーマンスというのは『現場でもの凄くたくさん動く』とか、『とにかく撮りまくる』とか、『勘が冴える』ってことだけじゃ足りないんです。
打ち合わせから始まっているし、会場下見やお客様とのメールもその一部。
当然、機材の選定もその一部。

できる準備を全部して、初めてベストパフォーマンスと言えるんだと思っています。
それが僕が毎回機材の組み合わせを考える理由です。
持っていけるものは持っていきたいし、邪魔になるものは置いていきたい。
機材を通して考えると、一番リアルに、シビアに、体の感覚として当日を想像できます。
当日を想像して、自分の動きを組み立ておけば自ずと当日に見えるものが変わってきます。

そんなわけで今週も週末に向けて、組み合わせを考えたいと思います。

ウチキフィルムでは現在、2018年のお客様のお問い合わせ対応をしています。
2018年春シーズンのお早目をオススメしています。
どうぞ宜しくお願い致します。

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