2015年8月25日火曜日

ウェディングムービーの打ち合わせを通して変えられること

 昨日は朝から新横浜でのホテルウェディングのお客様と打ち合わせでした。
お客様というか、元同僚なのですが、色々ありまして、挙式3週間前にして急遽撮影することが決まりました。
平日婚礼なので、フリーランスとしてはありがたいお話です。

スケジュールの問題やもろもろの事情は置いといて、撮影が楽しみですし、頼んでくれて嬉しいです。

フリーランスの視点


2人とも知り合いでウェディングのフォトグラファーなので、打ち合わせることもそんなにないかなーとも思いながら、会場近くの喫茶店で待ち合わせ。
この後、会場との最終打ち合わせというタイミングだったので、1時間程度でした。

今回の打ち合わせで僕のほうから提案したのは、当日の写真やビデオの撮影時間をしっかり撮るために、お支度上がりを30分ほど早めることでした。
フォトグラファーの2人ですが、そのあたりは会場の時間組みに疑問を持っていなかったみたいです。

会場から提案される時間に当日行って、言われた通りの時間に準備して、提案されるスケジュールをこなしていくものだと思い込んでいらっしゃるお客様は多いのですが、別にそれが「絶対」ということはありません。
その辺は会場側でその日に施行する他の結婚式のスケジュール次第だったりします。
人気の会場で土日の大安・友引とかだとちょっと無理でしょうけど、
仏滅の日や1月・2月の閑散期、平日なんかだと、結構言ったもの勝ちなところもあります。
(もちろん会場への伝え方も大切なので、その辺りは2人と知恵を出しあいます。)
撮影用の時間をもらったり、あるいは普段は当日の挙式リハーサルをチャペルでやらない会場で、それをやってもらったりすると、映像や写真の仕上がりは格段に上がります。


横浜迎賓館での指輪交換の映像
(チャペルリハーサルがあると指輪交換がココまで寄って撮れます)


パッケージ化されたウェディングにフリーランスの人間が入っていくことのメリットはそのあたりにあります。
提携の業者同士の決まりきったルーティンを崩すことでお客様の利益になるのであれば、それは崩してしまっていいと思っています。

フリーランスのビデオグラファーにとって、技術や機材、人と違うセンス、人間性はもちろん大切な能力です。
でも、それ以前にお客様の要望を引き出して、それを実現するための環境を作る能力がないと技術やセンスを発揮できません。
その上で鍵になるのはやはり、【打ち合わせ】です。


打ち合わせで大切なこと


打ち合わせは、仲良くなるのも大切ですし、撮ったものを観てもらって信頼を高めるのも大切ですが、僕の場合はお客様が今まで考えてもなかったことに気づいてもらい、浮かび上がった新しい問題の対応策を提案するという、現実的なところに重きを置いています。


そうした現実を積み上げて、理想の環境に近づける。
理想とするウェディングに近づけて、理想とする映像を制作する。
打ち合わせはそのための作業だと考えています。


まぁ、とはいえ、やっぱり仲良くなりたいし、楽しくおしゃべりもします。
時間や場所や相手によってはご飯を食べたり、お酒を飲んだりもします。
2人の出会いや趣味を聞いたり、全然関係ないような車を値切った話で盛り上がったりします。
打ち合わせが終わったあとは、当日のことを考えていつもワクワクした気分で帰ります。
その時間がとても好きです。


そんなこんなで結果、今日、お二人から連絡があり、会場からのOKをもらい、少し撮影の時間をいただけました。

うん、よかった。というお話でした。

ウチキフィルム 打木 健司

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