2018年8月16日木曜日

結婚式の準備で最初にしてほしいこと

お盆もそろそろ終わり。
トンボが飛んでいたり、少しずつ秋らしくなってきたかなぁ、でもまだ暑いなぁというそんな時期ですね。
ウェディング業界でいうと、今はフェアや集客の時期。
会場見学に行かれる、行かれたカップルも多いかと思います。


ウチキフィルムに結婚式の撮影をお問い合わせいただいた場合、まず最初に【会場への持ち込み条件】の確認をお願いしています。
まずそこに大きなハードルがあることが多いです。
実際に当日の撮影まで担当できるのは、お問い合わせの7割くらいかなぁという印象です。


日比谷パレスさんのように持ち込みが自由な会場もあります!


もちろん会場が決まる前から、ウチキフィルムに連絡をくれる方や、ウチキフィルムの撮ってだしをご友人の結婚式で見て頼むことを決めてから会場を決めてくださる方もいます。

これはよく言われることですが、持ち込みの条件についての交渉の機会は成約の前です。
それが唯一、最大のチャンスです。
会場規約の中に持ち込み不可とあって、一度サインしてしまうとひっくり返すのは難しいです。

とはいえ、です。
多くの場合は、当日のムービーを検討するのは結婚式の3~4ヶ月前であれば早いほうです。
会場はすでに決まっていて、招待するゲストや挙式のスタイルやおおよその流れは決まっています。
そう、持ち込みを検討するにはハードルがあることが多いのです。
とっても悩ましいです。

どうしてこういうことが起きるかと言えば、結婚式の準備の最初は【会場を選ばなければならない】とみんなが思っているからです。




結婚式で一番最初に会場を決めることのデメリット



結婚式の準備は挙式会場を決めることが多いと思います。
もはや日本人のDNAに刷り込まれていることなのかも知れません。

もちろんプロデュース会社やフリープランナーさんをまず選ぶということもあるかなと思います。
それが結婚式の予定の1年くらい前。

通常、式場と日取りが決まってから、やりたいことを考えていきます。
どんなドレスを着たい、とか。
こんな写真撮りたい、とか。

実はここに大きな問題があります。
会場を先に決めると「やりたいこと」を決める前に、「出来ること」が決まってしまいます。
なので、会場を決めてから、やりたいことを決めていくと会場が壁となる場合が多々あります。

挙式会場というのはただの建物・箱ではなく、結婚式自体のシステムなんです。

多くの場合、ドレスやカメラマンも会場が提携している中から選ぶことになります・
そもそも一番やりとりをするプランナーすら選ぶことが出来ません。
会場でのプランナーというのは2人の結婚式を設計する人ではなく、専門業者を仲介してコーディネートする人であることが多いです。
ドレス、写真、ムービーなども持ち込み不可、または非常に高額な持ち込み料が設定されています。
結果的に結婚式の準備の多くは会場のサービスを選ぶという作業になります。
ペーパーアイテムやウェルカムスペースなどの限られた自由の中で、自分らしい結婚式の準備を努力していくことになります。

インスタグラムでDIY花嫁が多かったり、プロフィールブック用に東京駅での前撮りをアップする人で溢れかえっているのは、実はそういったペーパーアイテムくらいにしか自由がないという状況も関係していると思います。



これから結婚式の会場を決める人へ


確かに会場に行って実際に見るのも良いとは思います。
なんとなくはどんなものかわかるし、予算など具体的に見えてくることもあると思います。
でも、実際に会場を決めて予約をする前には、一度やりたいこと・こだわりたいことを具体的に考えてみてください。
まずはそれを一番最初にしてほしいです。

結婚式を挙げるための要素をいくつか書いてみます。

・会場
・プランナー
・ドレス
・お料理とサービス
・ヘアメイク
・会場の装花
・フラワーシャワーとか、バルーンリリースなどの演出
・写真、フォトグラファー
・ムービー、ビデオグラファー
・音楽や音響スタッフ

だいたいこれらの要素がそろえば、結婚式は出来ます。

この中でどれについて考えるとき、一番楽しいですか?
いろんなドレスショップを回って、好きなブランドのドレスを着たい。
ヘアメイクやフォトグラファーはインスタでお気に入りの人を選びたい。
花が好きなのでフローリストの人としっかり話をして会場装飾をしてみたい。
一度話してみて気の合う人にプランナーをして欲しい。
プランナーには、自分たちの話を聞いて、自分たちだけの結婚式のコンセプトみたいなものを提示して欲しい。

などなど、希望みたいなことで良いと思います。
もちろんもっと具体的にこのドレス着たい、このフォトグラファーに撮って欲しいということを思えれば、それも良いことだと思います。

「どうしてもここで結婚式をしたい!」という結婚式場で「この時期の大安に挙式をしたい!」という希望が一番にくるのならそれはそれで良いと思います。

でも、もしそうじゃないのなら、会場の大きさとか見た目とか、というのはまずは一度置いておいても良いと思います。

「あんまり結婚式に行ったことがないからイメージできない!」という場合はインスタやYoutubeを見ることから始めてみても良いと思います。
一日で良いので結婚式について、自由に着たいドレスや関わって欲しい人のイメージをしてみてください。
それを2人で共有してみてください。

その上で会場見学に行って、最初の想いを伝えてください。
その想いを聞いてくれる会場、聞いてくれない会場、さまざまだと思います。

それでも、なんとなく対応してくれた人の印象とチャペルの雰囲気と立地で会場を決めてしまい、その数ヵ月後、対応してくれたは営業の人で実際の担当は別の人がいつの間にか決まっていて…
やりたいことが何も出来ていないのに見積もりだけが増えて…
という可能性は少し減るのんじゃないかなと思います。

ちなみにメイク、フォトグラファー、ビデオグラファー、フローリストが持ち込みでも普通に結婚式はできますし、その場ですぐにチームワークが生まれるものです。

下の動画のときはまさにそんな感じでした↓








実際に人を選んでから会場を決めるカップルもいる!



インスタが結婚式の準備のツールとなってからは、ほんの一部ですが、状況は変わりつつあります。
写真だったり、ドレスだったり、お花だったりの好みを見つけることが会場選びよりも先行するということも増えつつあるようです。
先日お打ち合わせをさせていただいたお客様も、会場やプロデュース会社ではなく、まずインスタで知ったフォトグラファーさんの空きスケジュールから確認したという方もいらっしゃいました。

インスタの使い方次第ではやりたいこと・好きな業者をピックアップしてから会場見学することが出来ます。
会場の見た目・アクセス・設備だけでなく、やりたいことが実現できる環境なのかどうかを判断のひとつにしてみても良いと思います。
本音は色々とあるかもしれませんが、カップルの希望を実現するために結婚式場はあります。

ウチキフィルムでも会場が決まる前、挙式日が決まっていない状態からのお問い合わせでも対応しています。
今後もたぶん会場提携をするつもりのないフリーランスなので、(ご希望であれば)かなり率直にムービーのカメラマン目線で会場についてお答えできるかと思います。

もちろん会場が決まって、すぐ結婚式が控えている方とのお問い合わせやご相談もお待ちしております。
10月、11月、12月の当日撮影のスケジュールの空きもまだございます。
どうぞよろしくお願い致します。

ウチキフィルム 打木 健司

ウチキフィルムのホームページはこちらから↑



映画の中の結婚式について

12月31日。 大晦日。 仕事柄、秋は忙しく日々が過ぎ去っていくので、10月くらいには夫婦で『正月が楽しみだねー』なんて話をしています。 大晦日の夜から元旦とおせちを作って食べて、お酒をのんで、雑煮を食べてという毎年のお正月は、夫婦にとって大切なひと時です。 お正月の特...