2016年9月28日水曜日

結婚式のムービー前撮りおすすめシチュエーション

9月28日。もう9月も終わり。
9月は本当に雨が多かったですね。
この時期は10月11月の婚礼シーズンに向けての前撮りも多いので、天気予報を細かくチェックするようにしています。

さて、そんなわけで本日は結婚式の『ムービーの前撮り』について書きます。

写真の前撮りだと、エンゲージメントフォトというジャンルも確立されているので、調べるとかなり事例が出てきます。
綺麗な庭園だったり、海だったり、やっぱり画になる場所が多いかなと思います。

ウチキフィルムではハイライトのご注文をいただいたお客様には必ずエンゲージメントムービーの撮影(私服での前撮り撮影)をさせていただいています。
もちろん趣味で撮っているわけではなく、結婚式のムービーで2人らしさをより表現するために実践しています。
そこで問題になるのは、どこで何を撮るか?
もちろん海とか綺麗な場所で撮ることもあります。
それはそれで素敵に仕上がります。
でも、それだけだと2人らしさの表現が出来ているとは思えません。
なんだか型にハマってる気がしてきてしまいます。

そこで考え方としては3つの方向性で、撮る場所や内容を決めていきます。


①新郎新婦の個性を表現すること。

②当日の出来事やテーマをより深めること。

③結果として出来上がるムービーが挙式披露宴を記録する以上の記録になること。(当日撮れないものを撮る。)


それぞれについて具体的なシチュエーションを書いていきます。


①新郎新婦の個性を表現すること。

結婚式やパーティーには当然、結婚する2人の個性が出ます。
ビデオグラファーが心配しなくても結婚式そのものが2人の個性の表現になっているハズなんです。
でも、悲しいかな、テンプレートが存在していて、申し訳程度、味付け程度に2人の好きなものを散りばめただけの結婚式をたくさん見てきました。
ウチキフィルムでは、もちろん結婚式を撮るということも大事にしていますが、2人を表現することも常に考えています。
だからもっと自由に2人らしさを追求します。
結婚式の当日から離れること、会場から離れることでいくらでも表現の幅を広げることが出来ます。

・趣味

個性という言葉を思い浮かべるときに、一番最初に思い浮かべるのは「趣味」かもしれません。
ロードバイクやヨガやジョギングにダンスなど体を動かすことが趣味のカップルのウェディングムービーなのに、タキシードやドレス姿でじっとしているところしか撮れないのは、なんか違うんじゃないかなと思っています。
それに映像は動きを捉えるものなので、ムービーの素材としては最適です。
逆にあまり動きのないように思える読書や料理を作ることだったりも、それをどう見せるかがビデオグラファーの腕の見せ所だったりします。

エンゲージメントムービー撮影



・職場やお仕事風景

いろんな考え方がありますが、どんな仕事をしているのか?はその人の個性そのものなんじゃないかと思います。
仕事を通して、喜びや悲しみを感じることも人とのつながりを感じることもたくさんあります。
職種や仕事へのスタンスは家族や育った環境から受けた影響も深く現れているとも思います。
そう考えると、結婚式とは無関係なようでいて、大いに関係のあることです。
職場結婚なんて場合はなおさら、撮りたいなと思ってしまいます。
また結婚式では絶対に撮れないような映像が撮れるので、ビデオグラファーとしてもワクワクしながら撮影しています。




・2人の出会った場所や恋が始まった場所

結婚式というのはラブストーリーの結末の舞台です。
結末には始まりが必要です。
2人の始まりの場所を撮ることで、初めてラブストーリーとしてのウェディングムービーが表現できます。
また始まりを描くことで、結びはまた始まりになるということも表現できるのかなと思います。(ちょっと抽象的ですが)
そこは学校かもしれないし、どこかのランドマークかもしれないし、駅のホームかもしれない。
どんな出会いの背景もその時、その場所にいた2人のバックグラウンドを表現しているので撮っておきたいなと思います。



・住んでいる地域や街

住んでいる地域や街にも2人の個性が反映していると考えています。
想像してみてください。
浅草に住んでいる人、湘南に住んでいる人、代官山に住んでいる人。
みんな違っていると思います。
本人たちにとってはあまりに日常で魅力的に思えない場所でも、実は特別で素敵な舞台にあふれていることもたくさんあります。



②当日の出来事やテーマをより深めること。

結婚式の準備はこだわっていくと、とても大変です。
招待状などペーパーアイテムや引き出物、記念品やプロフィールムービーなど、手作りしはじめたらキリがないくらいです。
手作りではなくても、自分の気に入る業者さんを見つけてオーダーメイドするのも一つ一つやっていくとなかなかの仕事量になります。
だから結婚式の準備も、実は結婚式の一部なんだと思っています。
準備している2人を撮影することで2人が当日に込めた想いをより強く表現できると考えています。

・手作りのアイテムの制作風景

ウチキフィルムで担当させていただくカップルはアイテムの手作り率・持ち込み率がかなり高いです。
それだけ結婚式への想いも強いということだと思っています。
出来るだけその想いも映像に残しておくために、それらの制作風景を撮らせていただくこともあります。
例えば、ご両親への記念品を作るところなど。
お忙しいお2人なら、前撮りしながら準備が一つ完了するという利点もあります。



・当日のイベントの練習風景

おもてなしという意味で、ご自分たちでご余興をされることも最近は増えてきています。
ダンスの練習など、2人で練習している姿と本番を重ねることで、ストーリーが生まれて、当日のシーンをより魅力的に表現することができます。



結果として出来上がるムービーが挙式披露宴を記録する以上の記録になること。(当日撮れないものを撮る。)

ウチキフィルムは結婚式のムービーを制作する業者です。
結婚式のムービーは確かに挙式と披露宴を撮影するものです。
でも、もう少し解釈を広げてもいいんじゃないかと思っています。
ウチキフィルムでは前撮りを通して、結婚したころ記憶・記録も残して行けたらいいなと考えています。

・ご入籍

お問合せ段階でまだご入籍がお済みでない場合に、同行させていただくこともあります。
婚姻届けに記入するところから、提出後のほっとした表情のドキュメントは、ある意味、本当の結婚の瞬間・家族になる瞬間です。
会場の中では絶対に撮れないシーンなので、チャンスがあれば撮りたいなと思っています。


入籍撮影


・ペットと撮る

ペットについて、ほとんどの結婚式場では披露宴会場(お料理を提供するところ)には入れません。
なので、挙式当日はお留守番ということが多いかなと思います。
でも、ペットも大切な家族です。
結婚式は家族のイベントです。
だから、当日のイベントに関わりがなくてもペットと一緒にいる2人というのは撮っておきたいなと思っています。



・手紙を読む

お互いへの思いを綴った手紙を書いてもらうというやつです。
ちょっと定番・定型になってしまっていますが、挙式当日の撮影制限が多くて、誓約などの大切な場面が撮れない場合にご提案させていただくこともあります。

プロポーズ撮影



3つの方向性といくつかのシチュエーションを挙げましたが、共通していることは、ストーリーを感じられるかどうかだと思います。
冒頭、雨の話をしましたが、ただ「綺麗」というだけのロケーションだと雨が降ってしまうとツライかもしれません。。
しっかりと背景にストーリーがあれば、雨でも素敵なムービーが出来上がります。

そういうわけでウチキフィルムではまず2人のストーリーを伺うことから前撮りを始めています。
まだまだ年内挙式のお問い合わせも受け付けておりますので、どうぞよろしくお願いします!

ウチキフィルム 打木 健司
ウチキフィルムのホームページはこちらから↑



映画の中の結婚式について

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