2017年5月25日木曜日

撮ってだしエンドロールの作り方(高輪貴賓館での結婚式レポート)

5月25日。
早いもので、もう6月が近づいています。
5月が終わる前に、ゴールデンウィークの事例紹介をさせて頂きます!

今回は昨年末からお問い合わせいただいたお客様の施工です。
いただいたオーダーは
①挙式~披露宴再入場までの撮ってだし
②同じ会場での1.5次会の人前式~乾杯までを収録した撮ってだし
③スナップ撮影
という3つでした。

1日に2本の撮ってだしエンドロールのご注文


まずは挙式~再入場までの撮ってだし映像はこちら↓です。



大学の書道サークルの先輩後輩として出会ったお2人。
前撮りは思い出の大学のキャンパスでウェルカムボードの制作風景も大学内で撮影させていただきました。
大学での結婚式前撮りロケーション
ファーストカット!

ファーストカットとしてこれからの2人の新しい始まりの意味をこめて、真っ白な半紙を置くカットを使いました。
撮ってだしの編集をするときにファーストカットを事前に決めることが出来るのは、気持ちが楽です。

ウェルカムボードの制作風景
前撮りの映像を使うことでいままで見たことのないエンドロールを作ることができます。

結婚式のウェルカムボード
手作りのウェルカムボード!

1次会は大学時代のご友人よりはご親族・お仕事先の方が多くいらっしゃる会と伺いましたので、大学で出会った2人のラブストーリーというよりは結婚式の準備という感じで書道のシーンを使用しました。

ホテル客室でのロケーション撮影
結婚式の前日です!

また前日には前泊していたホテルのお部屋で会場に飾る模型の制作風景も撮影させて頂きました。
前日に前撮りというのは作り手にとってはとても良いものです。
(もちろんスケジュールの調整がうまくいけばの話なのですが…)
どうしてかといえば、前撮りの時も、撮影終わって帰るときも、明日の準備をする時もずっと2人のことや当日の撮影・編集のことを考えていられます。
これは特に撮ってだしという状況においては最高だなと思います。
もちろんそうでなくても、次の日の仕事のことを考えてはいますが、『会う』というのは一番の刺激で、一番のヒントだなと感じました。



で、1.5次会で上映した映像はこちら↓です。



1.5次会に上映する撮ってだしムービーのご相談いただいたとき、基本的には1.5次会の映像だけで制作した方がゲスト目線で見たときに分かりやすいかなと思い、そういう提案をさせて頂きました。

その後、お2人からご要望を詳しくうかがったところ、
『1次会の挙式の映像を見せたい』
『色直しのドレスを見せたい』
ということがご要望としてあることが確認できました。

普通にやると詰め込み詰め込みで1次会で作ったものをちょっとずつ短くして1.5次会の映像を突っ込むみたいなことになってしまうなと思いました。

…それはちょっと考えただけで普通だし、「良くないな」と思いました。

挙式と色直しのドレスの映像を効果的に見せる方法だけを考えてみました。
そこで挙式の入場と披露宴の後半のお手紙などのシーンをカットバックで見せることにしました。
花嫁の両親に対する感謝は1次会に列席していないゲストにとっても感情移入しやすい要素だと思います。

高輪貴賓館での結婚式の入場シーン
結婚式の入場シーンは親子の絆が表現されるシーンです。

花嫁の手紙
花嫁のお手紙のシーンを追加撮影しました。


当日撮れるだけのものでもいいのかも知れませんが、もっと伝わる映像を作るには『のりしろ』がいるかなと思いました。

花嫁のお手紙
前日に花嫁のお手紙を書くシーンを撮らせていただきました!

なので前日に花嫁のお手紙を書いているシーンも撮影しました。
(まだ明るかったんですが、カーテンしめて夜っぽくしました。)

1.5次会のゲストには映像の前半は自分たちが映ったりしてワイワイ見てもらって、最後は結婚式映像の定型文をうまく用いて泣けるような映像にしようと決めました。
そう考えると、もう当日が楽しみになります。

構成上、1.5次会の後半は新婦とご両親の映像にすると決めたので、その分1次会は新郎と新郎のお母様の映像を多く使いたいなということも同時に決めました。

ご披露宴の中座シーン

お打ち合わせやアンケートから新郎の、お母様への感謝というものを何か形にできたらいいなと思っていました。

最初の1分くらいはほとんど同じ構成ですが、後半は全く違うムービーになるので、1次会のDVDを納品後にすぐに再編集を始めました。
1.5次会は大学時代の同じサークルのご友人などが多く出席されていたので大学の駅前の映像や大学時代のみんなで撮った写真などがフックとなるようにイントロも少し差し替えました。
東海大学前駅
大学での最寄り駅の風景をいれることでゲストもグッと注目してくれました!

(イントロ部分を少し変えたのは、1次会からのゲストの方へむけた『違うムービーだよ、2回目もちゃんと見てね』という合図だったりもします)

一つの結婚式が終わって思うこと


はじめてお2人にお会いしたのは昨年末でした。
それだけ前からご予約をいただけるのは本当に光栄ですし、嬉しいことです。
と、同時にプレッシャーでもあります。
期待に応えたいなという想いはいつもより強かったです。
上映を終えたときはホッとしました。
特に1.5次会のお手紙の部分は、まさに意図したようなゲストの方々のリアクションだったので、気持ちの良い仕事でした。
と、同時に撮ってだしの仕事というのはそこで完結してしまうので、ちょっと寂しい気持ちにもなりました。

そんな昨日、お2人から新婚旅行のハワイのお土産とお礼のお手紙が送られてきました。
便箋3枚ほどのお手紙にはお問い合わせの経緯から、初めてお会いしたときのちょっとしたエピソードや、打ち合わせの過程で感じてくれていたこと、上映中の気持ち、当日全部終わってお部屋で映像を見たときの感想やお気遣いの言葉が書かれていました。

…こういう気持ちはなんて言えばいいんだろう?
良かったとか、嬉しいとか、ほっとしたとか、感動したとか、そういう種類の言葉の最上級を僕が知っていたとしてもまだ足りないような気がする。
とりあえず、妻がスパークリングワインを買ってきてくれたのは『さすが!』だなと思いました。
シュワーっとした、そんな気持ちです。
こういう気持ちをまた味わえるように頑張って行きたいと心から思います。

さて明後日は5月の最後の週末、じつは今週も同じ会場でお世話になります。

グランドプリンスホテル高輪貴賓館の外観
やっぱり素敵な建物!

当たり前ですが、今週は今週で別のストーリーを持ったお二人なので、また違った撮影ができればいいなと思っています!
楽しみです!

ウチキフィルム 打木 健司
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映画の中の結婚式について

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